思想解剖#012『命の重さ』
「人の命に軽い重いなんて無い。人の命の重さは全て等しい。」と言った人がいました。
どうしても分からなかったので僕はその人に聞きました。
「小学生の女の子を誘拐してレイプしまくって、飽きたので首を切断してそこら辺に捨ててしまった男と、その小学生の女の子の命の重さは同じですか?」
その人はしばらく考えたあと、困ったようにこう言いました。
「……例えそのようなことをした男でも…それは男の罪の重さであって、男の命の重さは私たちと同じです。大抵の人は男は死刑にするべきと言うでしょうが私は反対です。人間が同じ人間の命を奪っていいわけがありません。」
僕はそれを聞いて、その人の娘を誘拐してレイプして殺しました。
裁判の時、その人は傍聴席で僕に向かって怒鳴りました。
「お前なんて人間じゃない!このケダモノ!!死刑になって地獄に堕ちろ!」
僕はやっと分かりました。
(そうか!僕は人間じゃないんだ!人の命は等しいけど、ケダモノの僕と人間では命の重さは違うんだ…)
僕は死刑になりました。
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