誕生日の参観日

先日、長男が3歳の誕生日を迎えた。
週初めの月曜日、いつも通り少々ぐずりながらも保育園へ登園。

その日は2人の参観日だったので、
前半は0歳児クラス、後半は2歳児クラスへ。

親の姿が子供達に姿が見えないように、画用紙が窓全体に貼られ、目の当たりが何箇所かくり抜かれている。


部屋の前に着くと、軽快な音楽と共に子どもたちの楽しそうな声が聞こえた。
ニコニコしながら楽しそうに踊る園児の中に、息子の姿を見つける。

肩にお誕生日の印であろう、カエルのぬいぐるみが付けられていて、ピョコピョコ飛び跳ねるくらいノリノリに踊っているような、ただはしゃいでいるだけのような、とにかく楽しそうにしている様子が確認できた。



お迎え時にちらっと見る息子は、どちらかと言うと控えめで、ひとりで遊んでいる印象だったので、みんなと同じように無邪気で子どもらしい姿が見られてとても安心した。

そのうち、調子が出てきたのかバナナの歌で踊る周りをよそに、大好きなウルトラマンポーズで、「シャー!」と技をきめるほど自由に遊んでいた。


次に、3人ずつくらいが順番に呼ばれ、製作の時間になった。待っている子たちはおままごと遊びのフリータイム。

最初に呼ばれて作業を終え、おままごとタイムになると、赤ちゃんのおもちゃをお世話している子が2人いた。
息子もその赤ちゃんで遊びたそうだったが、「かして」とまだ言葉で言えないので、両手のひらを前に出し、ジェスチャーで何度もアピールしていた。

それでも簡単に貸してはもらえず、他のおもちゃで遊び始めるも、やっぱり諦めきれない様子。

先生の元へ行き、「自分も赤ちゃんで遊びたい!」と言うことを必死に伝えていた。
思いが伝わり、先生が隣のクラスから借りてきてくれると、また別の子がさっと赤ちゃんを取っていく。
それを無理やり引っ張るわけでもなく、やはり先生に訴えかけ、なんとか赤ちゃんをゲットして満足気に遊び始めた。


言葉が遅い息子は、3歳になった今も「会話」と言うほどのレベルでは無い。
「バナナ」「ハンバーガー」の違いは、きっと親にしか分からないだろうし、こちらが何か尋ねたことの意味が分からなければ、全て「うん」と肯定する。

それでも、この1年で喋る言葉は確実に増え、今では大好きなウルトラマンのおかげで歌をうたうようにもなった。


きっと、保育園の集団生活の中で伝わらないことへのフラストレーションは大きいと思う。
保育園に行きたがらない日も多いので、あまり楽しく無いのかな、無理をさせているだろうか、と心配になることもあった。


息子は確実に成長していた。
親には見えないところで、いろんな葛藤がありながらも、自分のペースで生活しているんだということを確信できた。

「今日はこんな言葉を話してくれました」
「今日は一番に給食を食べ終わりました」
「躓いて転んだけど泣いていませんでした」

先生からそんな話を聞きながら、これからは息子がキャッキャ笑いながら遊んでいる姿を思い浮かべることができそうだ。

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