君からの温もり
電話を終えて 仕事に出掛けた彼を他所に私は二度寝する
お腹がすいたので 彼の為に買った野菜と薬味を使って 自分の為に暖かい雑炊を作る
月経中は何故かずっと眠い
束の間の休日は痛みに苦しんで終わる
無心で野菜を刻み 仕事の日にサボった掃除をする
お風呂掃除しようとしたら 滑って転んで頭をぶつけて 何年かぶりにタンコブを作った___そんな先週のこと
今週はというと 休日だというのに少しだけ仕事に出かけなければならなくなったので 二度寝をせずに起き上がり 朝ドラを見ながら身支度を整える
最近の私はとても疲れているようで 仕事を終えて帰宅したあと 泣きながら彼に電話をかけてしまう
面倒臭いだろうに 明るく笑いながらも受け止めてくれる彼のお陰で 私も少しずつ正気を取り戻していく
忙しいことはとても有難いが 身体が持たないし心も削られる
そんな時 私はいつも岩沢厚治の唄を聴く
クソッタレとかバカヤロウという綺麗とはいえない言葉を吐く人間臭さ漂う彼の詞が大好きだが
時々 大丈夫だよと包み込んでくれて ここにいるからと言ってくれる彼の曲にどうしようもなく涙が出てしまう
fromという曲が発売された当時 私は小学生で
歌詞の意味とか良さとか全く分からなかったのだが
今では持ち帰ってきた仕事をしながらそれを聴いて泣いている
本人が知ったらなんと言うだろう?
きっと何も言わずに微笑んで タバコをふかすんだろうな
落ち込んだ時に優しく包み込んでくれる彼の歌を
きっと私は死ぬまで聴きに行く
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