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歌人 奥村晃作の作品を読む

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歌人 奥村晃作さんの作品を第一歌集から読んでいきます。
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#ただごと歌

第十歌集『スキーは板に乗ってるだけで』奥村晃作鑑賞

「現代ただごと歌」の提唱者である歌人 奥村晃作の歌集を一から最新作まで順に読んでいきます…

sminov_i
2か月前
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第九歌集『キケンの水位』奥村晃作鑑賞

「現代ただごと歌」の提唱者である歌人 奥村晃作の歌集を一から最新作まで順に読んでいきます…

sminov_i
5か月前
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第八歌集『ピシリと決まる』奥村晃作鑑賞

 「現代ただごと歌」の提唱者である歌人 奥村晃作の全歌集を読んでいきます。(奥村晃作氏の…

sminov_i
6か月前
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第七歌集『男の眼』奥村晃作鑑賞

現代ただごと歌の提唱者として著名な歌人、奥村晃作の全歌集を読み込んでいます。(奥村晃作氏…

sminov_i
1年前
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第六歌集『都市空間』奥村晃作鑑賞

現代ただごと歌の提唱者として著名な歌人、奥村晃作の全歌集読み込み企画。第一歌集から鑑賞し…

sminov_i
1年前
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第五歌集『蟻ん子とガリバー』奥村晃作鑑賞後編

現代ただごと歌の提唱者として著名な歌人、奥村晃作の歌集を第一歌集から鑑賞しています。(奥…

sminov_i
1年前
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第五歌集『蟻ん子とガリバー』奥村晃作鑑賞前編

現代ただごと歌の提唱者として著名な歌人、奥村晃作の歌集を第一歌集から鑑賞しています。 第一歌集『三齢幼虫』、第二歌集、『鬱と空』、 第三歌集の『鴇色の足』、第四歌集『父さんのうた』を読んできました。 今回は第五歌集『蟻ん子とガリバー』の前半を読んでまいります。(奥村晃作氏の紹介はこちらをご参照) これまでの記事はマガジン「歌人 奥村晃作の作品を読む」をご参照ください。 第五歌集『蟻ん子とガリバー』ながらみ書房(1993)平成二年(1990) 電灯を点して覗く戸袋の一番奥に

第四歌集『父さんのうた』 奥村晃作鑑賞【後半】

現代ただごと歌の提唱者として著名な歌人、奥村晃作の歌集を第一歌集から鑑賞。第一歌集『三齢…

sminov_i
1年前
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第四歌集『父さんのうた』 奥村晃作鑑賞【前半】

現代ただごと歌の提唱者として著名な歌人、奥村晃作の歌集を第一歌集から鑑賞。第一歌集『三齢…

sminov_i
2年前
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第三歌集『鴇色の足』 奥村晃作鑑賞【後半】

現代ただごと歌の提唱者として著名な歌人、奥村晃作の歌集を第一歌集から鑑賞。第一歌集『三齢…

sminov_i
2年前
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第三歌集『鴇色の足』 奥村晃作鑑賞【前半】

現代ただごと歌の提唱者として著名な歌人、奥村晃作の歌集を第一歌集から鑑賞。第一歌集『三齢…

sminov_i
2年前
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第二歌集『鬱と空』 奥村晃作鑑賞【後半】

それでは今回は第二歌集『鬱と空』の後半になります。 昭和五十五年(1980年) 鮟鱇 螢光の…

sminov_i
2年前
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第二歌集『鬱と空』 奥村晃作鑑賞【前半】

現代ただごと歌の提唱者として著名な歌人、奥村晃作の歌集を第一歌集から鑑賞。前回は第一歌集…

sminov_i
2年前
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第一歌集『三齢幼虫』 奥村晃作鑑賞【後半】

前半に続きまして、『三齢幼虫』後半に入ります。 *** 現実は鋭くて(1973-1974 37歳-38歳) 緊張の日々耐へて来て地の裂け目おちたるやうに一夜荒れたり 甲虫三齢幼虫とわれに説き気味わるき白きもの持ち歩く 振り向くににつと笑つて来よといふ唇あかき女の顔 とげのある針金をもて百姓が遊びの土地をつひに囲へり こらへたる一日のゆふべ和み来る心の変化しづけく目守る 魂を注ぎ込み浩子育てにし妻の歳月われのみが知る いちいちに腹立たしくて隣り家が道路に流す汚