街裏ぴんくという男

街裏ぴんくというバケモノがいる。

元々は大阪の松竹芸能の後輩だった。

「吉本新喜劇行きます」と言って島木譲二師匠のお弟子さんになろうとしたり、東京来て悪役ばっかりの事務所入ったりしていた男。

で、今現在はトゥインクルという事務所に入り、漫談をしている。

その漫談がとんでもない。とんでもなく面白い。
なんだか私みたいな者が面白いと偉そうに言う事すら申し訳なく思ってしまう。それくらいリスペクト。

彼の独演会たるやとんでもなく芸人から見ても異常な熱量とクオリティ。
2時間以上もぶっ通しでマイク一本で展開していく姿は圧巻としか言いようがない。

ただ。

ただ彼はその姿に反して、その芸風だからこそと言っていいのか、真面目すぎる。

独演会なんてめちゃくちゃ良くてお客さんも大満足
「ぴんくさんありがとう、次も絶対来るよ」
そんな感想を抱いてる時にエンディングがやってくる。

そこでぴんくは漫談の時の修羅じみたオーラは一切無くして
お客様に感謝を述べる。いや述べすぎる。
そして、たまにその日の漫談の反省をする。
そして、また感謝を述べる。
そして、泣いたりもする。
そして、感謝を述べる。
そして………

そう。長いのだ。
圧倒的に無駄に長いのだ。

漫談では無駄が無いのに、エンディングは無駄しかない。
こんな稀有な出来事があって良いのか?

お客様もだんだん「え……これは……?」みたいな空気になる(完全なる南川の感覚)

あってはならない!


こんな才能に対してこんな事あってはならない!

そんな事より自分のネタ作れよと思われるかもしれませんが!私はかわいい後輩ぴんくを救いたいんです!

だからこんなライブをやりました。

ふざけたいだけふざけよう。そう思ったのですが
ぴんくの真面目さがいい感じに出てて、めちゃくちゃ面白い内容のライブになりました。

配信がまだ観れます。是非とも観て欲しい。

↓配信です。

良いライブさせてもらいました。

ぴんくありがとう〜〜。

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