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パントマイムを活かす現場 #18

パントマイムというジャンルを学び、もしそれらを使って芸能活動がしたいと思った時にどのような環境があるかご存知だろうか

範囲を狭めなければ如何様にでも活躍の場はあるだろうが、ここでは現在までにパントマイムを主としてきた方々が、現在も活動している現場をピックアップしてご紹介したいと思う。

一つではない活動環境

ひとえにパントマイムを活かすと言っても、自身が学んだ団体や先生、またその後、本人がどのような活動方向を目指しているかによって分かれるだろう。しかし、どのような活動がしたいのかを明確にしていないと、思っているような環境には辿り着けないものだ。

そもそも、どのような現場でパントマイムという技能を活かせるのか
把握しておくに越したことはない。

多くの先人と、現役のパントマイムアーティストの活動の場は、ざっくりと以下のような環境がある。

・大道芸(国内海外含む)
・スタチュー(大道芸にも含む)
・クラウン芸(イベント出演や保育園等)
・ホスピタル・クラウン(病院や児童施設など)
・映像出演(PV、MV、CM、TVなど)
・シアターパントマイム(劇場、主催公演等)
・テーマパーク(ディズニーランド、USJ、ピューロランド等)
・講師、教室(専門学校、大学、自身の主催団体など)
・SNS(YouTube、Tik Tokなどをメインとした活動)
・ゲスト出演(舞台やイベントなど、一つのキャラクターとしての出演)

これらはいくつかを並行してやっていることが殆どである。
また、パントマイムをメインとしていない方でも、必要な技能として学んだ後に、演劇やダンスの場で活用することもある。
また、モーションキャプチャーや身体表現向上のためのカリキュラムや、ワークショップ等においてお声がかかることもあったりする。

得意不得意の把握

プレイヤーとして現場に立つという側面だけでなく、劇場公演なら制作や事務仕事、映像現場なら振り付けや即興的な対応力も求められる。また、パントマイムだけでなく他にアクロバットやジャグリングなどの別の技能と掛け合わせてやっている方も多いだろう。

例えば自分が目指す方向性によっても向かう方向は違ってくる
・自身で創作し人に観てもらうことが好きだ→大道芸、イベント出演
・劇場で映像や照明も用いて作品を披露したい→団体所属、自主公演
・複数人で作品を作るのが好きだ→団体所属、ゲスト出演
・タレントとしてTVなどでも活躍したい→芸能プロダクション所属
・教えるのが好きだ→講師業、振り付け師
・影響力を持ちたい→YouTuber、インフルエンサー

これらも複合的にやることがほとんどだが、自分が情熱を燃やせることを意識して、向かう方向をイメージしておくことは大切だ。

パントマイムを主とする活動

何でも器用にこなすことができるのは理想ではあるだろうが、やはり得意不得意というものが人にはある。もしかしたら現場に立つことよりも、大道具などの作り物や、映像、音響、チラシ制作等の方が得意だったというようなこともあるものだ。

表に立つことと同様に、得意不得意、適材適所を把握しおくと良い。
芸事といっても活動の場は様々だ。

色々な技能が複合的に絡み合っているからこそ、自分の向かいたい方向性とそれに必要となってくる技能を自分自身で把握し、足りないセクションがあるなら力を借りれる人を集めて活動していくことが大切だ。

これらは最初からバッチリはまらないこともあるだろう。
やりながらそれぞれの現場を体験し、自身が得意としていること、そしてこの方向でやっていきたいなと思えることに出会えると良いと思う。

仕事を取ることは簡単ではなく、需要と供給のバランスは一律ではない。
厳しい切磋琢磨の中で芸を磨き、共々にパントマイムという業界、そして
様々な現場にパントマイムを主とする演者と、その技能を役立てて貰いたいと思う。

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