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大涅槃図 東福寺

明兆(みんちょう)大涅槃図 

涅槃図ってご存知ですか?
仏教画というか絵画自体に、全く詳しくなく
美術館に 通うような芸術性もない私だが、
この絵の存在を知ってから、どうしても見たかった。

コロナ禍前の涅槃会での公開に行けないまま
修復になり、見る機会をうしなっていたのだが、
今年5年ぶりの公開が3月にあった。

なのに、行けなくて、
ご縁がない・・・と思っていたら

誕生月である11月に観れるというご縁

還暦を迎える誕生月に、ちょうど運転免許証の更新で
朝イチを予約して試験場へ。
20年ゴールド!なので、簡易講習で、早々に終了

東福寺展(京都博物館)に行こうとすると・・・
え!まさに今、涅槃図公開されてる!!

とネットで見つけて、もうウキウキで
出かけました。

11月中旬で、紅葉はまだ半分くらい
それでも紅葉狩りの人達でいっぱい 

みなさん 紅葉を見るのに、通天橋へ行かれる
わたしは、そちらに目もくれず(笑)
涅槃図を公開している本堂へ

係の女性が、細かく説明してくださる。
その大きさは縦約12m、横約6m。
本尊がすっぽり隠れてしまう大きな絵です。

絵仏師 明兆(みんちょう)は、絵一筋だったそうで
江戸時代までは、雪舟に負けない有名人だったそう。

絵を描くことで教えを伝えることだそうで、
涅槃図だけでなく
五百羅漢図(これは、京博まで足を延ばしてみてきた)
など多くの絵をのこしており
どれもカラーで、リアリティで、ユーモラス

絵を見て、こころが穏やかになるって

美術観っていうものがない私、
細かなことは、説明を受けて知ったことばかり
なのに、

このとてつもなく大きな涅槃図を見上げていると
自分の存在なんて 何十万年(大功)の中の
砂粒にも満たない存在

生きた釈迦に会えた人達や動物たちが
釈迦の入滅にみんな、泣き悶えている姿は
今ここに この絵を通しての縁に感謝が沸いてくる。

入館時にいただいたパンフレットは
大きく開くと大涅槃図が印刷してある(A3サイズ)
今部屋の壁に貼り、印刷の絵でも向かうと
何かしら、自分の存在を素直に受け入れる気持ちが
沸いてくる。

この感覚を文字にできるほど、
わたしは、言葉をしらないことを知った。


臨済宗東福寺派大本山
東福寺
京都府京都市東山区本町15丁目778
京阪電車・JR奈良線 東福寺駅から徒歩10分
https://tofukuji.jp/


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