白薔薇の月

白薔薇の月

夢の記憶のなかで
僕らは憧れを歩く。
羽折を成す翼が青空を包む。
聡明なる光のもと願いを込めて
小さな祈りを集めて星座をなぞる。
美しさは儚き空祈りは星を満ちて
慈しみはやさしさを愛して
白鳥は音も無く清らかに水面に佇む。
信号は危うさを覚えて水平線をまわる。
夜中の静寂に胸を波打たれて
陽が出るまでの時間を点灯する。
鼓動が四拍子打ち続けて
純粋さを忘れないでと言う。
存在の生命線は延長線上から
繭を編みわたしをのっとるの。
今はね、今はね
自由に帆をしたいの。
それがいいの。
花を見るたびに遠い誰かを思い返す。
一つ一つ散った後の静けささに心を委ねながら体を見つめ返していた。
青色へ苦しみを遠くに眩しさにただ手を伸ばした。
描かれた未来をなぞるように抱いて
この右手に振りかざしたものそれは力強さ
ちぎれ雲に見えた息吹に大切なものがある。 絆が繋いだ両手が永遠に変わる。

最後までお時間を割いて読んでくださりありがとうございます。生活するきっかけになれたならとても嬉しいです。