狂人狂い

狂人狂い

綻びから詩を抱きしめて
崩れそうな隙間の傷を繋ぎ止める。
黒の隙間に間違えて白が入るなら
わがままをもう一度許しておくれ。
嘘で終わった希望を叶えるために
飾られた写真を背にし大きな影に光は寄せる。
正しさの軌道に咲く光を掴み色を咲かせる。
去った足音報われなかった仲間の命の世界に色を咲かせる。
冷めた目で見てきた世界に温もりはない。
隠してきた弱さを曝け出そう自らを確かめるために。
ぶつかり合い傷つけあう星はいらない。
何も知らずに突きつけられる悲しみの少女に勇気の一歩送り届けよう。
この宇宙の溢れ落ちた軌跡のかけらを
拾い集め軌道を導こう。
拭えない汚れた過去を断ち切るために。
忘れた本当の正しさ
描く未来(いま)がある。
遠くのあかりが夜の海 夜の宇宙に瞬くように
拐えばいい。燃え尽きた命。
本当と嘘の狭間にいつだってそうだって
嘘と本当何故混ぜた?
邪魔声が響き渡る。戯言が行き交う街。
影を見つめた。
密かに描いた砂絵の理想は誰も知らずに風が拐う。
名もなき星に名前を付けよう。星影が君に届きますように。目にうつる水が
飲みこれば良いのにいっそ死んでしまえば良いのに
人秤なく見ていたい。
流れ行く雲も落ちた
澄み切った世界に切り裂く雨に。

最後までお時間を割いて読んでくださりありがとうございます。生活するきっかけになれたならとても嬉しいです。