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【細菌大戦争!?】#26

こんにちは。

smilie☺︎まもり隊/Yumiです。

先日、歯科衛生士の友人と話していた際のこと・・・。

「歯周病ってお口の中にいる決まった細菌による感染症だって学校で習ったよね。でも、そうかと言ってみんなが歯周病を発症するわけでもなく、むし歯が進行する訳でもないよねと言う話。この前、歯周病の原因はなんでしょうか?って、歯科衛生士の学生さんに質問したら”プラークの中にいる歯周病菌です”って。学校で習ったことが国家試験に出るとしたらそのまま覚えておいてね。でも卒業したらちゃんと学んでアップデートし続けないといけないよ。最新の病因論だと歯周病を話す上で新しいキーワード”マイクロビオーム”っていうのがあるんだよという話したの・・・」と。

「確かに!昔はそう習ったね!」

歯科衛生士トークで、専門用語が飛び交い・・・すごく楽しい時間。(笑)同じ目線で、同じ価値観で語り合える仲間の存在は本当にありがたいです。

さて、歯科衛生士の学生さんにも分かりやすいようにマイクロビオームについてお話ししました。ぜひ妄想しながら読んでくださいね!(笑)

マイクロビオームとは人体の常在微生物叢です。

私たちの体には、たくさんの細菌が棲み着いていて、これらは常在菌と呼ばれているのですがその菌種は、場所によって大きく違っていて皮膚・口腔、消化管などに定着していいます。

すごく綺麗好きな人。安心してください!ちゃんと居ますよ!

細菌って言うと、何だか悪いイメージがあるかもしれませんが、常在菌は私たちにとって良い方に働くものがほとんどなのです。悪玉菌と呼ばれるのはほんのひと握り。常在菌と私たちは共に生きているのです!共生関係にある彼らと仲良くしないとね!

ちなみにお口の中には100億個、皮膚には1兆個、胃で1万個、大腸で100兆個、小腸で1兆個、泌尿器や生殖器で1兆個と言われています。私たちと常在菌との共生関係が崩れたときに、人の健康が損なわれてしまうのです。

話は戻り、じゃあ歯周病との関係についてお話ししますね!ぜひ妄想しながら

マイクロビオームと私たちの共生関係は一定ではありません。

年月と共に変化していきます。この共生関係が壊れると、常在菌による感染症の症状が表れはじめます。

歯周病の発症もお口のマイクロビオームと私たちの共生関係がほころぶのが原因です。

しかも、細菌たちは互いを助け合うような働きをしていることがわかってきました。ある細菌が産み出したものを、別の細菌が栄養素として取り込み、またその細菌の産物を別の細菌が利用し、栄養を共有する関係性ができ上がっていくのです。そして私たちに感染症を起こす性質や能力を高めていくのです。

やがて高い病原性を持った細菌たちは、歯肉の組織を攻撃する武器を手に入れ攻撃が始まります。まるで・・・

「細菌大戦争!!」

そんな言葉がぴったりだった、私たちの頭の中。妄想得意だといろんな映像が頭に浮かぶみたいです!!

中でもP.g菌という強力な歯周病菌。大好物は鉄分とタンパク質です。人も細菌も体内で鉄を作り出すことはできません。だから外部から取り込まなければいけません。私たちは肉・魚など食べて栄養を摂ります。じゃあ、P.g菌たちははどこから摂るのでしょうか?ヒントは彼らが棲みつく場所にあります。

酸素が嫌いで、弱アルカリ性の環境が好きです。つまり歯茎の中。歯周ポケットが大好きな場所なのです。

ちなみに、酸素が好きで、酸性の環境が好き。そして自らも酸を作り出す細菌もいます。大好物は糖質(砂糖・炭水化物)です。全く異なる細菌たちが住む世界がバイオフィルムの中。

歯茎の隙間と、歯茎の上。ネバネバしたバイオフィルムの中には、こういう厄介なものたちが今日も元気に活動しています!!同時に、免疫細胞のおかげで私たちの体は守られてもいます。その辺りはまた次回投稿しようと思います。

最後まで読んでいただきどうもありがとうございました!

smile☺︎まもり隊/Yumi





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