見出し画像

【関わり続けること】#25

こんにちは!

smile☺︎まもり隊/隊長Yumiです。

今日は歯科衛生士との関わり方についてお伝えしたいと思います。

お子さんの場合ですが、緊急ケガ以外で歯科医院に来院されるケースを見ていると

「あれ?これって、もしかしてむし歯?」

と治療前提で歯科医院に来院される保護者もいれば、

「むし歯にならないよう予防処置をしてほしい」または「検診してほしい」

と来院される保護者がいます。

見た目が変わるし、痛みも取れるから″キレイになって良かった〜!″とホッとされるのですが、治療はあくまでも修復することがゴールであって、けっして元の歯の状態に戻る訳ではありません。二度とその歯が病気にならないようにしっかり守っていきたい予防で歯科医院と関わるのか?それとも病気になったら治療で関わるのか?それによって歯科衛生士との関わり方も変わってくると私自身は思っています。

実際に、足並み揃わず臨床現場で何度も歯痒い思いをしてきましたし、逆に本人と歯科医院と保護者が足並み揃えてむし歯の進行を止めつつ、歯並び改善に取り組めた例もあります。

大事なことは「本人・保護者がどうなりたいのか目指すべきゴールをはっきり持っている」かどうかです。より良くなるよう支援するためには対話を重ね、信頼関係を築くことがとても大切だと感じています。そこが分かれば私たちはしっかりサポートできる準備は出来ています。

乳歯の時からむし歯の治療で来院していた女の子がいました。小学生になり奥に大人の歯が生え乳歯から永久歯に生え変わり始めた時こんなお話をしました。

「〇〇ちゃん、おめでとう!素敵な大人の歯が生えてきたんだね!これでお姉さんの仲間入りだよ!ステキなお姉さんになって、少しづつ素敵な大人になるんだよ!」(素敵を連発するのが私の口癖です。笑)

「ウン!!」

と大きくうなずくと

「センセイあのね・・・」

と話しだしました。弟に優しくしていること、ご飯の時ママのお手伝いをしていること、そしてちゃんとむし歯にならないように教えてもらったように歯みがきをやっていること。歯磨きの後はフッ素の入ったジェルをつけていること。

「あのね、前はジュース飲んでいたけど、今はお茶とか水にしたの。」

「ジュース飲みたいのをガマンしてるの?」

と聞くと

「ちょっと飲みたい時もあるけど、むし歯になったらイヤだからガマンするの!」

横にいたお母さんが

「えっ?飲んでるよ〜!」

なんて一言入れる時もありますが、子供なりに一生懸命に考えてそうするべき、そうしなきゃと自分が思っていると伝えてくれたことが彼女の成長の表れです。だからそんな時はうんうん、そんな日もあるんだね。。。って聞いています。

ここは歯科医院。ちょっと良い患者さんでいたいと思う気持ちが表れることがしばしばあります。分かりやすいのは子供だけでなく、大人の方でも。逆に、私たち医療側も。いい人でいたいと思う深層心理が邪魔することでかえって患者さんに有益な結果をもたらさないことがあるというを自覚しないといけません。「専門家」というマスクを外し、目の前の方の世界に入り込むことが必要です。本気で向き合い、考えや行動に嘘偽りないありのままの自分でいるよう心がけています。

彼女は今、中学生になりました。来院すると屈託のない笑顔で「センセ〜!!歯みがきがんばってるよ〜」とハイタッチしてくれていたけど、今ではペコリとお辞儀をしてご挨拶してくれます。

部活で活躍していること、学校の勉強のこと、将来の夢について。もちろんセルフケアのお話や指導もしますが彼女の引き出しには自分の歯を守り高めるために必要な情報や知識はもうたくさん詰まっています。どうなればいいのか考えながら、こういう時はどれを使えば良いのか、どうしてそう思うのか、なんてお話をしながら情報の引き出しを開けては取り出し、またアップデートして引き出しにしまっての繰り返しです。

「日焼けした肌にキラリと輝くこの真っ白い歯は最強のジュエリーなんだよ。ダイヤモンドやどんな宝石にも負けないこの素敵な歯を大切にしたいね!」

と伝えると、目を細めてにっこり

「ハイ!!」と。

歯科医院では歯磨き指導だけでなく、お子さんの成長を見ながら取り組めることを提案しています。それは長期であればあるほどより良い結果をもたらすと思います。そうは言っても最終決定は保護者にあります。

予防で通院するにしても、診療にかかる費用を支払うのは保護者です。また歯ブラシ・歯磨剤・デンタルフロス予防のために毎日使うセルフケア用品の購入もお財布を開くのは保護者です。スケジュールも合わせなきゃいけません。

ただ、ジュースを買ったり、お菓子を買い与えるのも保護者・または周りの大人です。むし歯の治療になれば、時間もかかります。医療費控除で診療代金はかかりませんがでもそういうことでは無いですよね。削った歯はもう元には戻りません。

私自身、二人の息子の子育てを通していろんな経験をしてきました。歯科衛生士としての知識と経験で実践したことが今のお口の状態に結果として表れています。良かったこと、そして知識不足でうまくいかなかったことも。その苦い経験から乳幼児期からのお口づくりについて学びを深めてきました。現在は食育を通して生活習慣を整える重要性もお伝えしています。少しでもお役に立てると嬉しいな。ただそれだけです。そう、歯科衛生士であっても知らないことがあるんです。専門的な勉強は学校を卒業してからそれぞれ学び深めていくので、歯科衛生士であっても専門的な分野の知識はそれぞれ異なるのです。

皆さんのかかりつけの担当歯科衛生士さんとはどんな関係ですか?

あなたの歯をまもり、高めるケアのお話や予防のお話をしてくれますか?

身体のことについて質問はされますか?お薬や、検査の数値・・・

そして、あなた自身がどうなりたいと思い歯科医院に来院されているかご存知ですか?ぜひ、担当の歯科衛生士とたくさん話をしてください。わがままなんて思わずにたくさん話を聞いてもらってくださいね!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

梅雨が明けて夏いよいよ本番!そしてTOKYO 2020オリンピック・パラリンピックの開幕です!診療室では夏休みに入り子供たちが午前中から来院するので、お話し聞くのがとても楽しみな時期でもあります。

どうぞ皆さん暑さに負けないで夏を乗り切りましょう!そして楽しみましよう!

smile☺︎まもり隊/隊長Yumi



良かったら応援してください!あなたのactionが嬉しいです☺︎