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【歯を守るために】#18

こんにちは。smile☺︎まもり隊/隊長Yumiです。

みなさんご存知ですか?

6月4日〜10日は「歯と口の健康週間」

歯科医療界では様々な啓発イベントや活動を行なっています。

「この週間は、歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療等を徹底することにより歯の寿命を伸ばし、もって国民の健康保持増進に寄与することを目的とする。」日本歯科医師会HPより

私の勤務するクリニックでも毎年6月になると地域のフッ素塗布に参加したり、保育所のむし歯検診に行っていましたが、コロナ禍でそれらの活動も無くなってしまいました。かわいい保育所の園児達に会えるのを楽しみにしていたので、とても残念です。小さなお子さんは自分のお口の中がどうなっているかなんて分かるはずもありません。保護者の方が毎日仕上げ磨きを行なっていたとしても、歯の隅々までチェックするのは至難の業です。

だからこそ、この時期多くの生活の中で目にするこうした啓発イベントやニュースなどの情報をきっかけとして興味・関心を寄せていただければと思います。歯を守るために必要なことについても正しい知識を深めていきましょう。

クリニックに来院される方の多くがこんなことをおっしゃります。

「私の歯磨きが下手だから・・・」「うちの家系は歯が弱くて。遺伝かな?」「出産してから歯が弱くなった」「子供の頃から歯が弱いんです・・・」「歳だから仕方ないですかね・・・」

さて、それは真実でしょうか?実はわたし自身もそんな風に思っていた時期がありました。「・・・おばあちゃんのようにわたしも歳を取ったら、入れ歯になるんだろうか?嫌だけど仕方ないのかな?だって、周りの大人はみんな銀歯が入っているし、歯が無いままの人もいる。毎日歯磨きしているけど大丈夫じゃないのかな・・・。イヤだけど仕方ないのかな・・・」

情報も無く、教えてくれる人もいない環境下でわたしは将来に希望を抱くどころか歳を取ること=イヤな事しかないと思っていました。

親には言いませんでしたが、当時のわたしはこの世でいちばん歯医者さんが大嫌いでした。(笑)だから、少しくらい歯がぐらぐらして痛くても我慢。結果乳歯がいつまでも抜けずに永久歯が萌出して歯並びに悪影響が出ました。飴を噛んで、乳歯が欠けた時も我慢しました。仕上げ磨きをしてもらった記憶などなく自分の口の中がどうなっているかなんて知る由もない時代でした。そんな自分が今こうして歯科衛生士となり歯の大切さを伝えているなんて・・・。出来るならあの頃に戻って、歯の大切さ・守り方を教えてあげたい。。。

そんなわたしに出来る事はただ一つ。

正しい知識と実践であなたの歯は一生守ることが出来るということを伝え続ける。

わたしが真実だと思っていた事は間違いでした。親から聞いた情報は間違っていました。でも、親が知っていた情報はそのまた親からの情報でした。どこかで断ち切らないといけないスパイラル。

情報がたくさん溢れる中で誰からその情報を得るのかはとても重要な事です。みなさんのお口の状況を一番よく知っているのは間違いなくかかりつけの担当歯科医師であり、歯科衛生士です。歯は何本あるのか?どこに被せ物や、詰め物があるのか?どんな材質なのか?虫歯があるのか?まだ削らずに守れるか?そのためにはどんな予防方法を選択すれば良いのか?歯磨きしやすい形態か?歯ぐきの状態は?服用しているお薬は?副反応が関係していないか?・・・

自分の体であってもよく分からないのです。だって見えないですから。

小さな頃から、歯科医師や歯科衛生士と仲良くなることはとても良い事です。北欧スウェーデンはほぼ全員が乳幼児期から定期的にメインテナンスに通い、その度にむし歯と歯周病の予防方法を個別指導してもらっています。最近どうなの?って話をしながら診察に入ります。生涯にわたりずっとフレンドリーな関係が続くなんんて本当に羨ましい限りですね。またスウェーデンでは80-95%の子供が毎年歯科医師または歯科衛生士のもとを訪れます。(残り15-20%は移民)23歳以下は治療は無料。疾患リスクの高い方は3ヶ月毎に、リスクの低い方は2年に1回の定期的メインテナンスだそうです。どうして受診率がこんなに高いのでしょうか?理由としては歯科医師の対人口比が高いことや、歯科衛生士が普及していること。また23歳まで無料歯科治療制度のおかげで、子供の頃から骨身に染みて歯がいかに大切かの知識が行き渡っているからです。素晴らしいのは、以前19歳まで無料だった治療費ですが歯科治療に国費を使わなくて済むのでお金があまり23歳まで引き上げられたことです。このままだとまた年齢が上がるかも知れませんね!日本とは社会システムが異なりますがとても興味深いところです。

予防歯科を育むために、わたし達歯科医療従事者が取り組むべきか課題の一つとして、一般の生活者の方に歯科教育の大切さをもっと発信する必要性を感じています。こうした投稿がきっかけで少しでも、みなさんの健康の架け橋になれば嬉しいことです。

わたしも人の親として、息子達には自分と同じ思いはしてほしくないし、キレイな歯を保ってほしくてむし歯ゼロを目指してきました。定期的メインテナンスに加えセルフケアの大切さを伝え実践出来る環境を整えてきました。今のところ二人ともむし歯もなく成人しました。まだお腹にいるマイナス0歳の頃から20歳になった時を想像する。負のスパイラルを断ち切りたかったし、私がが子供にしてあげられる最高の贈り物だと思っていたから。

さぁ50年先、100年先を想像するチカラを鍛えることから始めませんか?

一人ひとりが改善する仕組みに参加していきましょう。

5月最後のランチタイム。何を召し上がりますか?わたしはお魚メインです。  皆さん美味しく食べたいものが噛める歯をこの先ずっと守れるかどうか少し向き合ってみてください☺︎  

smile☺︎まもり隊/隊長 Yumiでした。





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