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【え!?細菌が住む環境が変化するって?】#23

おはようございます。

smile☺︎まもり/隊長Yumiです。

どうしてむし歯になるのか?それはお口の中の細菌の住む環境が変化してむし歯が出来る・・・という話の続きです。                    

え!?細菌が住む環境が変化する?ってどういうこと?

前にもお話ししましたがバイオフィルムの中にはたくさんの細菌がいます。細菌たちは糖を代謝するのですが、その時にできるのが酸なのです。また、酸性に傾いたお口の中は唾液によって中和されています。だから、唾液を積極的に出すことはとても大切なんですね!

※ここでいう糖は人工甘味料(サッカリン・アスパルテーム)の人工的に甘みを合成したものは糖とは構造が違うので細菌は代謝出来ません。炭水化物の中でも細菌が代謝して酸を作るのに繋がるものを指しています。これらを発酵性炭水化物と言います。

そんなことがお口の中で起こっているとは知らず、糖が含まれるものを頻繁に口にしているとお口の中は酸性に傾きここで環境の変化が起こります。バイオフィルムの中で酸に弱い細菌たちは生き残れなくなり、より酸性に強い細菌が生き残ります。酸性の環境、そして耐酸性能のある細菌のみが生き残ります。厳しい環境の中でも生き残れる細菌たちはさらに酸を作りむし歯を進行させるのです。そんな環境では良い細菌たちはどんどん少なくなってしまうのです。

酸性の状態だと歯の表面では脱灰といって歯のミネラルが溶け出している状態になります。また唾液の中には溶け出したミネラルが含まれるので再石灰化といってまた歯の表面にミネラルが戻る状態になります。この脱灰と再石灰化が飲食するたびに起こっているのです。まるで潮の満ち引きのように押し寄せては引いていくように毎日何度も繰り返されています。みなさんは一日3回の食事とそのほかに糖を摂取していませんか?ほっと一息。甘いチョコをパクッと・・・なんてことや、ペットボトル飲料水を数時間かけて少しづつ飲んだり。

その一口でお口の中は一気に酸性に傾いてしまうのです。

永久歯であればph5.5、乳歯・歯の根元・生えたての永久歯はph6以下で脱灰が始まります。(#20で投稿しています。)

特に生えたたばかりの乳歯や永久歯の歯の表面は軟弱なんんです。しっかり歯磨きしないと虫歯が進行してしまいます。まだ削らなくても良い初期虫歯の場合は予防ケアで治る場合もあります。そのためにもいつも通う歯科衛生士さんにしっかりチェックしてもらいましょう。

また、歯磨き粉とは異なりますが、カルシウム・リンのミネラルが豊富に含まれるMiペーストなんていうものもあるんです。私も使っています。甘いものが大好きだし、でも我慢はしたくない。たくさん食べはしないけどキレイな歯をキープしたいから使っています。使い方は歯磨きの後、歯にパックするように歯ブラシ、または指で塗布して3分ほど待って吐き出すだけ。とっても簡単だし、美味しいんです。(笑)いろんなフレーバーがあるのでぜひお気に入りを探してみてはいかがでしょうか?私のお気に入りはミルクティーフレーバー。患者さんにも好評で季節限定ということなので少し買い貯めてストックしています。牛乳アレルギーのある方は使用できないので必ず、専門家と相談の上使用法を確認し購入して下さいね。

歯が溶けるとこれまでに投稿してきましたが、正確には脱灰というプロセスがあることを、少し理解していただけたらと思います。

次回は再石灰化のために重要なチカラを持った唾液の話をしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

smile☺︎まもり隊/隊長Yumi





































































































































































































































































































































            



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