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👨‍🏫衛藤先生のLINE完コピシェアします。


よくアメリカの友から、日本人はワイフ(妻)をお母さんにしてしまっていると指摘されます。自分の思った時に家にいてくれないと困るし、自分以外のものに楽しみを見つけるのを恐れてしまう。

子どもは忘れ物をすると「ママが見えるように準備していなかったからだ」と、自分のミスまで親を責めます。小さな子どもにとって親は自分の召使いで、自分の失敗も全責任を取ってくれる親であることを期待しています。これが幻想的な幼児性です。

エーリッヒ・フロムは「自由からの逃走」の中で大人でも幼児性の高い人は「魔法の助っ人(The magic helper)」をパートナーに求めると書いています。

これは夫が妻に対してだけでなく、配偶者全般にいえることで恋人との関係でも関係が深まると相手に魔法の助っ人を求めます。

カウンセリングで夫婦相談を受けていると、自分が上手くいかないのを妻のせいにする人が多いです。「仕事がうまくいかないのは、家のことをしっかりしていないからだ」とか、出世や子育ても妻のせい。信じられないことに愛人との関係がうまくいかないことも妻のせいだと責めた人もいました。これほど理不尽なことはないです。

でもこういう妻を責める人にかぎって、その妻なしでは生きられない人でもあるのです。妻を支配しながら依存しています。

親しくない(外部の関係)にある時には、そんな感覚を持たないのに、いったん内部の関係になると魔法の助っ人(母子一体感)に妻に仕立ててしまいます。
ただ妻にも自由意志や自由な行動がある別個の存在だから思うようにはならない。ですから妻に敵意すら感じる人も存在します。

でも敵意を妻にダイレクトに向けるわけがいかない。そこに表出するのが「不機嫌さ」です。心理学では不機嫌さは「受動的攻撃性」と呼ばれます。自分の怒りを直接に妻にぶつけることができない。でも、内部にある子どもの部分はとても面白くない。それが「不機嫌な態度」という受動的な攻撃性に現るのです。


次々に浮気をする人の心理は、パートナーに依存して心理的にコントロールされるのも面白くない。だから、外に自由を求めて異性を探す。でもやがて、外側の関係から内側の関係に変わると、同じプロセスで、また面白くなくなる。そこで外に異性を求め、やがてそのパートナーにも魔法の助っ人を求めて不満になり、また、外に… この悪循環を繰り返すのです。

だから健康的なパーソナリティは、自分で自分の機嫌を取れる人です。一人でも人生を楽しめる人です。自分一人でも楽しめる人は、パートナーに過度な魔法の杖を求めないから、相手が相手であることを受け入れます。それは、大人として自立しているからです。母子一体感にならない。


これは、子育てでも親が「子どもが子どもであること」を楽しめるか? 自分に依存してくれる子どもでないと親が不機嫌になるのは、“子どもに魔法の助っ人“を求めています。また、あなたは「親が親であることを認めますか?」親が自分の理想でないことに不機嫌になり「毒親だ💢」と思っている人も、過去の親に完璧な魔法の助っ人を求めているのです。

 あなたはその人を、弱点を持った人として受け入れていますか? それとも誰かに完璧な関係の「魔法の助っ人」を押し付けて永遠に不機嫌で過ごしますか?

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