見出し画像

【チャー研】よくわかる バグ合作

「Cha-KEN Advent Calendar 2020 」参加記事
企画詳細:http://0724.tokyo/archives/26846684.html


お世話になっております。シュールストレミングという者です。諸事情で失踪状態でしたが、今年復活しました。ご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
この度は過去に私が主催しました、通称「バグ合作」についてお話ししたいと思います。当時の資料がほぼ無いため、記憶ベースです。多少の間違いはお許しください。


バグ合作って何なん?

東方Projectの曲×チャージマン研!の音MAD「東方充電男」の合作シリーズです。
「東方○○○で発生した狂気じみたバグ」というタイトルで、ゲーム本編で発生したバグ動画という体の、いわゆる釣り動画として作られています。
チャー研投稿祭であり、エイプリルフールでもある4月1日に投稿していました。
最近では、お笑い芸人の霜降り明星 粗品氏が視聴を公言したことが話題になりました。


東方風神録で発生した狂気じみたバグ

制作:2011年
参加者:シュールストレミング、桂馬
(担当順・敬称略)

初代バグ合作は、私と桂馬さんの2人だけで東方風神録の楽曲全てを作りました。これを企画したのは、エア本やレスリングの音MADでよく見られる「釣り形式」の動画はチャー研ではほとんど無く、そういうのをチャー研でも作りたいねっていう軽い気持ちだったと記憶しています。

また、エロサムネイルで釣るのはありきたりなので、マジメ系の釣りにしようって話で、バグ検証動画になりました。
この時点ではまだチャー研投稿祭は無く、エイプリルフールだからという理由で4月1日に投稿しました。

恐怖!合作かぶり

この合作、なんといすぃさんが企画した東方風神録合作とかぶりました。

企画非公開の合作2つの投稿日、素材作品、使用曲全てがかぶるという出来事は、音MAD界隈でも前代未聞ではないでしょうか。チャー神録をなぜ4月1日にアップしたのかは知りません、いすぃさんに聞いてください。
かぶりが判明したときは、絶望しました。いすぃさんの方はアベンジャーズみたいなメンバー(しかも6人)なので、クオリティでまず勝ち目がありません。

しかしフタを開けてみると、バグ合作は釣り動画として伸び(本当に釣られる人が多く、最初はコメが荒れていた)、いすぃさんの方はナチュラルに伸び、お互いが良い方向に作用し合い、2つともランキングに入る大成功を収めました。


東方永夜抄で発生した狂気じみたバグ

制作:2012年
参加者:名波、上井、蟷螂、七屋敷、桂馬、
otian、いすぃ、よはん、マンドラ、
シュールストレミング (担当順・敬称略)

バグ合作で一番有名だと思います。今作から専用メドレー曲です。
前作のかぶりを受けて2度目は通用しないと思い、いすぃさんが次の合作を企画する前に全員に声をかけました。前年の6月くらいからスタートし、長期間かけて作られた合作です。

そしてこの年からチャー研投稿祭が制定されましたので、生放送とともに投稿し話題を集めることが出来ました。
余談ですが、チャー研投稿祭、ナック誕生祭を制定したのも私と桂馬さんです。紆余曲折ありましたが、色々な方の協力で実現出来ました。

メドレー作者の正体は!

バグ合作を語る上で欠かせないのが、メドレー作者兼同人作家の名波さんです。名波さんとのファーストコンタクトは、初代バグ合作の1年前に企画された、「東方充電男合作」です。

どの東方メドレーを使用するか参加者で検討した際、音MAD向き、尚且つ作者にコンタクトを取りやすそうという条件で、選ばれたのが名波さんの「東方スピードメドレー」でした。

更に、名波さんがチャー研のイラストを描いているのを見つけたため、ダメ元でお願いしたところ、サムネイラスト制作までご快諾いただけました。
そして、永夜抄バグ合作の際はなんと専用のメドレーまでご制作いただきました。本当に感謝してもしきれません。


東方星蓮船で発生した狂気じみたバグ

制作:2013年
参加者:名波、えむくろ、ShiMa、
マンドラ、むま、桂馬、4u、
シュールストレミング (担当順・敬称略)

この年は長い年月、大勢のメンバーが絡んでいる「キチレコ合作」もあったため、今までのメンバーが参加出来ずかなり入れ替わっていますので、全体の雰囲気が少し変わった印象です。
人数も少なく、1人辺りの担当時間がかなり長めで、人によっては単品音MADくらいの長さを作っています。これはあまり良くなかったので、次回改善しています。

今回も名波さんに専用メドレーを制作していただきました。
本当は東方地霊殿でやりたかったのですが、地霊殿はいすぃさんが1人で作っちゃったので…

ガチで釣られる人はもうほとんどいなかったと思いますが、一応チャージマン研!のタグはしばらく消していました。

早い者勝ちは時代遅れ?

通常合作のパート決めは早い者勝ちか、希望パートを主催者に言って、かぶった場合はじゃんけんというパターンが多いです。
しかしこの場合、負けた方は残ってしまった思い入れも特にないパートを作らなければならず、モチベーションがとても下がります(経験談)。
これを改善するために、新方式を採用しました。
参加者全員、パート曲全てに対しやりたい順位を付けてもらい、それぞれの曲で一番高い順位を付けた人を主催者が割り振っていく、という方式です。

<メリット>
・参加者全員が、そこそこやりたいパートを担当出来る。
<デメリット>
・各自一番やりたいパートを担当出来る可能性は低め。

ちなみにこれは主催者が割り振るため、主催者自身は一番不人気だったパートを担当する前提があります。
主催者は、誰も集まらなかったときは一人で全パート作ってやるくらいの意気込みでやっているので、どのパートが来ても大丈夫なはずです。
中人数規模の合作では有効な方式だと思うので、お使いいただければ幸いです。


2015年 東方最新作で発生した狂気じみたバグ

制作:2015年
参加者:名波、ShiMa、いすぃ、よはん、
マンドラ、4u、蟷螂、とーか、
シュールストレミング、
♪くらっち♪ (担当順・敬称略)

釣る気ゼロ。言ってしまえば、最終回のつもりで企画しました。初期メンバーも出来るだけ集め、それぞれが一番やりたい東方曲と、その曲の中の特に使いたい部分(メロディ)をヒアリングし、それを組み合わせたメドレーを名波さんに制作していただきました。
更に、音MAD作者がメドレーに求めるいくつかの条件を名波さんに伝え、音MADに特化したメドレーとして仕上げていただきました。

・癖の無い淡々としたメドレー(メドレーが遊んでいない方が、音MADで遊びやすい)
・BPMの変化が無い(BPMが途中で変わると音MAD作者は死ぬ)
・MIDI(楽譜)ファイルの提供(耳コピする時間を別の作業に充てられる)
・パートごとの時間が均一で短め(作業量が人により変わらないようにする)

また、タイトル画面は、チャーケニストであり、ZUN絵の研究もされていた桜木李杏さんに制作していただきました。
シン・チャージマン研!の完成お待ちしております。

ぼくのかんがえたさいきょうのふじんで挑んだ合作になります。

勝利!チャージマン研

バグ合作の次回があるのか無いのかという話ですが、無い!そんなものは無い!
色々な合作を見てきましたが、合作のナンバリングは3か4くらいが限界であると感じます。
また、当時最前線で活動していたチャーケニストたちは、プライベートが忙しい、現役引退、他ジャンルへ移動、行方不明、転校などの理由により、集めることが非常に困難となりました。
同じフォーマットで合作を企画することは出来ません(或いは、マリオ64で発生した狂気じみたバグなど、東方以外のゲームに展開させることは可能かもしれませんが)。

しかしながら、チャー研ジャンルでは斬新で楽しい企画が次々と展開されています。過去の企画に固執しなくても、これからも新たな流行を生み出していくことでしょう。


ご清覧ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?