職場つみたてNISAは、従業員の長期・積立投資を支援する制度です。 似たような制度として、企業型確定拠出年金(企業型DC)が有名ですが、職場つみたてNISAな知らない人が多いと思われます。 職場という身近な場を通じて、NISAを利用した資産形成ができるよう、事業主などが利用者(役職員など)を支援する福利厚生制度です。 職場つみたてNISAも企業型DCと同様、企業が従業員の拠出に応じて奨励金を支給するなど、様々なメリットがあります。 一方で導入にはいくつかの留意点もあり
国民年金基金は、会社員に比べて年金(老齢年金)が少ない自営業者やフリーランスの老後の所得保障を目的に導入された制度です。 加入できるのは国民年金の第1号被保険者のみで、会社員の人は加入できません。 自営業やフリーランスの人対象とお考え下さい。 国民年金基金に加入すると、税制上のメリットがあり、その掛金は負担した全額が社会保険料控除として所得控除を受けることができます。 人生100年時代と言われる現代では、老後に向けての資産形成のためには利用を検討してもいい制度と思いま
役員貸付金と役員借入金は、中小企業の経営者であればよく耳にする言葉だと思います。 実際にこれらを活用している経営者も多いと思いますが、メリットがある反面、放置することによるデメリットもあります。 今回は、役員貸付金と役員借入金のメリット・でメリットについて説明して行きます。 Contents 1 役員貸付金とは? 2 役員借入金とは? 3 役員貸付金のメリット・デメリット 3.1 役員貸付金のメリットとは? 3.2 役員貸付金のデメリットとは? 3.2.1
企業経営において、事故などの際に巨額の損害賠償額や補償額が発生することがあります。 また、建設現場などでは、大手の下請け業者として現場に出入りする中小企業のスタッフにたいして、労災上乗せ保険に加入していないと、現場に出入りできないなど、損害保険は中小企業のリスクマネジメントになくてはならないものと言えるでしょう。 この損害保険の保険料は、保険会社が決めた料率で契約しないといけないのですが、安くする方法がいくつかあります。 今回はその方法について解説します。
2019年に保険税制が改正されるまでに、中小企業の利益の繰り延べの手段として、生命保険に加入することが大々的に行われていました。 この時期を読まれる経営者の方は細かい説明はなくともご理解いただけると思いますが、いわゆる「実効税率」を加味して、「実質返戻率」が100%を超える保険契約に加入しておけば、その期に法人税等を支払うより有利な状況で利益を繰り延べするという手法でした。 つまり、「節税」目的で加入するわけですが、結局は解約してしまえば、その損金で落としていた部分が益金
中小企業経営者や個人事業主にとって、経験したくないものの1つが税務調査だと思います。 また、経営者ではないけども、相続が発生した際に、相続財産が多ければ税務調査の受ける可能性は高くなると言われています。 経営者の場合、大きな利益は欲しいけど、そのまま税金は払いたくない。そこで、経費をたくさん使って利益を圧縮し、法人税や所得税の負担を少しでも軽くしたいと思う経営者は多いと思います。 やましいことはしていないと思いながらも、不安なことはある経営者や事業主は多いでしょう。
長年安定して利益を上げてきた中小企業であれば、解約返戻金がたまるタイプの法人保険に加入している企業は多いと思います。 もともとは、退職金準備や利益の繰り延べのために加入しているケースなど、さまざまな目的があるとも思います。 今回のテーマである、法人保険の契約者貸付制度は、コロナ禍で注目を集めた時期がありました。コロナ禍では国の方針で社会全体の動きを止めるような政策であったため、資金繰りに窮した企業が続出する恐れがありました。 政府の方針により、緊急の融資や補助金・助成金
社会保険料を削減するのに代表的な方法をご紹介します。 これらは社会保険労務士や税理士の人であれば、誰でも知っている方法で、顧問の専門家が知らないというのであれば、顧問契約を解除してもいいくらいの基本的な手法です。 4月~6月の報酬を少なくする 1.1 通勤手当の支給方法を変更する 1.2 昇給時期を7月以降にする 1.3 期間中の残業代を減らす 2 企業型の確定拠出年金の制度を活用する 3 報酬を下げて退職金に回す 4 福利厚生という名の費用負担を活用 5
企業を長年経営していると、順風満帆な時だけではなく、どうしても資金繰りに窮する時期もあります。 そんな時に、銀行などの金融機関に頼らずに、社長自らが自社にお金を入れて急場を凌いだり、社長自らが立て替えていた経費などを精算をせずに、未払いのまま放置していたりする場合もあります。 さらには、業績が良い時に設定した役員報酬をそのままにしておき、業績が落ちだした時に払いだすことができず、未払いのまま放置しているケースもあります。 これらお金は、社長が会社に「貸しているお金」でと
補助金とよく勘違いされる助成金ですが、この助成金も種類は多岐に渡ります。 今回ご案内する助成金は、雇用調整助成金です。 雇用関係の助成金も数も多いのですが、雇用調整助成金はコロナ禍で、ある意味名を知らしめた助成金です。 残念ながら、令和5年3月末を持って、コロナ向けの緊急対応は終了しましたが、今後も中小企業経営者にとっては頼りになる助成金であることには変わりありません。 どのような流れで申請するかなどを簡単に説明しています。
新創業融資制度は、政府系金融機関である日本政策金融公庫の国民生活事業部門が提供する融資制度です。 新たに事業を始める企業や個人事業主や、事業開始後間もない方が対象になります。 しかも、無担保・無保証人で融資が受けられます。 一方、新規開業資金も日本政策金融公庫が提供する融資制度ですが、新創業融資とは違いがあります。 今回はこの違いと、新創業融資の特徴について解説しています。
小規模企業共済は、小規模企業者の経営者や役員の方が廃業や退職時の生活資金などのための積み立ての制度です。中小企業基盤整備機構(通称・中小機構)という国の機関が運営しており、その安心感からか全国で130万人超の加入者がいます。 税制メリットや、事業資金の借り入れなどもできる小規模企業者の経営者のための退職金制度でもあります。 令和4年3月末時点で、約159万人の加入者がいます。 今回は、この小規模企業共済についてのメリット、デメリットを解説しています。
創業して最初にする手続き等の内、最も重要と言えるのが銀行口座の開設です。 現金での決済が多いとしても銀行口座は必ず必要になります。 今回は法人の銀行口座開設について、いろいろな中小企業の体験談も交えて説明していきます。
中退共(退職金共済)とは、中小企業働く人のための退職金制度です。 中小企業のみが加入できる制度で、独立行政法人勤労者退職金共済機構が運営を行っています。 中小企業の範囲は各制度で異なることもありますが、中退共に関しては業種・従業員数・資本金で決められています。幅広い企業が対象になると思います。 そして掛け金が損金計上できることから、税制の優遇を受けることができます。 今回はこの中退共について説明していきますが、この制度の説明は中退共本部のHPでも確認ができますので省いて
過去に全額損金や半額損金で契約した生命保険の解約返戻金のピークが近づいている、または既にピーク期間が来てしまっていている。 このような悩みを抱えている経営者の方は少なくないと思います。 いわゆる「出口対策」が決まっていないケースですね。 これらは、保険契約時に計画的に管理できていれば理想なのですが、利益が出た際に法人税対策で手っ取り早く生命保険に加入してしまったことが大きな原因だと思います。 しかし、解決策はいくつかあります。 今回は、退職金などのように一度に大きな
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等が対象の補助金です。 自社の課題やニーズに合ったITツールの導入を支援してくれます。 ITツールとは、パッケージソフトの本体費用、クラウドサービスの導入・初期費用等です。 ただし、補助対象は経費の全額ではなく、最大で3/4の額となります。 今回はこのIT導入補助金について説明します。 どんなものが補助対象になる? この補助金の補助対象としては、生産性向上に役立つITツールとありますが、パソコンやタブレット端末等、またはコピ