ミリオン10thライブ、全体曲についての"軌跡"
さて、こないだ終わったTHE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10th Live-Tour Act-4をもって、約一年に渡るミリオンライブ10thYearもひと段落しました。
今思い返してみて、まだ入って二年もたっていない新米Pしてからしてもアニメを中心に大きい展開が数多くあり、濃厚で幸せな一年だったと振り返ることができると思います(なお今後も十分濃い)
さて、10thライブツアーということで、さいたまスーパーアリーナで2023 年の4/22~23に開催された「Act-1 H@PPY 4 You!」から2024年2/24~25に横浜Kアリーナで開催された「Act-4 MILLION THE@TER!」まで、全四公演が開催されました。
その中で披露された楽曲、特に全体曲についてすごくメッセージ性を感じたので、纏めておこうと思います。
※セトリを確認するにあたり、アイマスDB様のセトリまとめを確認しております。
Act-0 9thLIVE「ChoruSp@rkle!!」
全体曲:夢にかけるRainbow, DIAMOND DAYS (ChoruSp@rkle!! MIX) ,セブンカウント, Thank You! -MR MIX-
さて、一番最初に話しておくべきなのは、2023年1月に開催された9thLIVE ChoruSp@rkle!!についてです。
ここでは、アニメプロローグPVとして「セブンカウント」の披露がありました。
個人的にはこれはアニメの世界線のプロローグであると同時に、ここから始まる10th Live-Tourのプロローグでもあったようにも思えます。
セブンカウントという曲は、よくわからない「夢」を見て、それの正体はわからないけれど、まるで扉をノックしているような、希望に満ちた音を扉の向こうから感じていた、という歌です。
9thライブではこれを最後(具体的にはThank you!)の前にやることで、「これから始まるアニメのプロローグ」という意味と同時に、10th-Liveとしてのプロローグという意味もある。というのは邪推ですが(そもそも10thライブの詳細が出てないので言い過ぎなのは否めない)、少なくとも関連がない、とまでは言い切れないと思います。
あと一ついうことがあるとすれば、DIAMOND DAYSですかね?(全体曲かといわれると微妙なラインですが)
10thの話の前に
さて、500文字くらい余談になってしまいましたが、ここから10th Live-Tourの全体曲について話してい……く前に、運営から名言こそされていないものの、このライブのコンセプトについて、少し話しておく必要があると思います。
基本的にこの10th LIVE-Tour、それぞれのライブに大まかなコンセプトが存在し、それに沿って衣装や曲が決まっています。
そして、アイドルマスターミリオンライブは「いくつかの世界線を経由してここまで来た」コンテンツであるとも思っていて、今回はその世界線ごとにざっくりと分けてライブをした、といっても過言ではないと思います。
ざっくりとしたコンセプトは下の感じです(あくまでも私自身によるイメージなので違うかもですが)
Act-1 「GREE版アイドルマスターミリオンライブ!(1~4周年)」
Act-2 「アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ!(5~9周年)」
Act-3 「アニメアイドルマスターミリオンライブ!」
Act-4「アイドルマスターミリオンライブ!(10周年)」
これを頭の中に入れたうえで、Act-1~Act-4までの全体曲、という目線で全体曲を見ていきましょう。
Act-1 H@PPY 4 YOU!
全体曲:Thank You!, Dreaming! , Crossing!
10周年記念楽曲であるCrossing!を除いて、すべて1~4周年の楽曲になっていますね。
先ほど、Act-1のコンセプトは「GREE版アイドルマスターミリオンライブ!(1~4周年)」といいましたが、その定義に従って言うと、全体曲ではない曲もLTPやLTH、LTFなどの1~4周年の楽曲から選ばれているなど、まさにGREE版の、GREE時代のミリオンライブ!だったのかな、と思います。ありがサンキューも3rdだもんね
全体曲という目線で話すと、一番最初にグリマス、そしてミリオン自体のはじまりとしての「Thank you!」があり、そしてDreaming!をやってからCrossing!とThank you!の流れで締める。
Crossing!とThank you!の流れは締めとしての流れとしてツアーを通してやったものなので一回置いておくとして、Thank you!→Dreaming!の流れの間にLTPがあり、LTHやLTFがあり、ミリラジ(UNMEIライブ)やゲッサンミリオン(アイル)などもある。まさしく「GREE版アイドルマスターミリオンライブ!(1~4周年)」というコンセプトがしっくりくるライブなのではないでしょうか。
Act-2 5 TO SP@RKLE!!
全体曲:Brand New Theater! , Do the IDOL!! ~断崖絶壁チュパカブラ~ , Glow map(Day1), Flyers!!!(Day2) Crossing! ,グッドサイン , Thank you!
さて、次はミリシタ、5~9周年のミリオンライブ!(ということで、CDシリーズで言うとMTG,MTW,MS,MS2,(MTS,MTV,MTB,MTC,MC) らへんでしょうか。
一曲目にBrand new Theater!を持ってきて、シアターの扉を開ける、ミリシタを始めよう、という意味を持たせている。
そして、Glow map, Flyers!,グッドサイン, Do the Idol ~断崖絶壁チュパカブラ~ という、ミリシタになってからの周年、全体曲をやっておく。BNTからの間にはMS,MS2,MTG,MTWなどの曲をメンバーシャッフルで一通りやっておく。
Day1,Day2のここなんかはMTG02,03,04の流れを踏襲して(02 FairyTale→03 Angelic Parade→04 PBAなので順番は合ってないですが)、属性ごとの曲を属性ごとのキャラで歌っているなど、やはり曲やCDを意識している部分はあるのではないでしょうか。
というか曲で見なくても、タイトルから見るだけで割と時期はわかるようにはなっています。
・・・のように、読み解いてみれば確かにタイトルからある程度予測することができると思います。
Act-3 R@ISE THE DREAM!!!
全体曲:Rat a tat!!! , ToP!!!!!!!!!!!!! , We have a dream! , CHANGE!!!!!, READY! , REFRAIN REL@TION, Thank you! M@STERPIECE , Brand New Theater!
さて、グリマス、ミリシタときたら、次はアニメの世界線の話です。
もう一回言います、「アニメ」の世界線です。別にミリアニとは言ってないですね。
というわけでアニメアイドルマスター(2011)や輝きの向こう側へ!などの楽曲もふんだんに盛り込まれた「アニメ」の公演が行われました。
確かAct-3が開催された日はミリアニ五話の放送日でしたが、そんなのは関係なく堂々と12話までの内容をやっていましたね。
12話の「RAISE THE DREAM!」を冠した公演ということで、Day1の始まりは未来と静香のミリアニ世界での始まりになったTop!!!!!!!!!!!!!、Day2の始まりはミリアニ世界中のこけら落とし公演の一番最初であるロケットスター☆ということで、忠実にミリアニ世界を再現した、というライブであったと思います。
(Act-3に限って言えば、どこからどこまでを全体曲とするか、というのはまあ難しいですが)全体曲という視点で見ると、アニメと同じタイミングでメンバー全員での歌唱が始まるREFRAIN REL@TIONや、765プロだからこそのM@STERPIECE、アニメ公演だからこそのThank you!(Acostic ver.)など、まさしく「アニメ!」を押し出した、そんな公演だったのではないでしょうか。
Act-4 「MILLION THE@TER!」
さて、ここまでは
Act-1 「GREE版アイドルマスターミリオンライブ!(1~4周年)」
Act-2 「アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ!(5~9周年)」
Act-3 「アニメアイドルマスターミリオンライブ!」
といった感じの三公演でした。
グリマス、ミリシタ、ミリアニときて、じゃあ次は何やるの?って話です。
Act-4のコンセプトを「アイドルマスターミリオンライブ!(10周年)」 と書いたなら、じゃあ全部やるか!となりますが、それは無理です。
なんせミリオンライブには398曲あり(2023年12月時点なので今では恐らく400↑)、それらを全部やっていると2~3分のゲームサイズでも800~1200分というおおよそライブでやる数ではない時間になってしまいます。
じゃあどうすればいいのか?答えは単純です。
J????「10thライブや今までの十年でオリメンでやれてない曲集めよう。ソロ曲はキャストに選んでもらおう」
それの最たる例がDay1最初の「Welcome!」と、直近Act-3でやったアニメ曲たちだったのではないでしょうか。
というわけで書いていなかった全体曲です。
全体曲:Welcome! , Harmony 4 you , EVERYDAY STARS!! , Rat A Tat!!! , 夢にかけるRainbow, UNION! , Crossing! , Thank you!
:mechamechabaka:
この中で特に書くべきは、Harmony 4 youと夢にかけるRainbowの歌唱メンバーでしょうか。
これのどこが「やれていない曲」、言い換えると「忘れ物」の回収なのでしょうか。
次にHermony 4 youが披露された8thライブの出演者を見てみましょう。
はい、黒字でハイライトしておいた場所でわかるとは思いますが、当日歌うことができなかったメンバーなわけですね。
つまり周年ライブで歌うことができなかった、という「忘れ物」を回収する、そしてセンターには歌識さんがいる。
ミリシタのHarmony 4 youのセンターですから自然ではあるんでしょうが、個人的にはここに大きなエモを感じました。
つまり周年ライブで歌うことができなかった、という「忘れ物」を回収する、そしてセンターには歌識さんがいる。
ミリシタのHarmony 4 youのセンターですから自然ではあるんでしょうが、個人的にはここに大きなエモを感じました。
夢にかけるRainbowも同じく、「10年で歌えなかったメンバーを紬が引っ張る」、というようなメンバーになっています。
この記事を読んでいる人からすると、紬と歌識の二人がミリシタ始まってからのメンバーであることはもちろん知っているでしょうが(だからこそいつも周年ライブにいるふたりでも、"グリマス”であるAct-1にはいない)、その二人がそれぞれ、10thライブツアーの最後に今まで歌えなかった曲があるメンバーを真ん中で引っ張る。
エモい。(断言)
それと、UNION!についても少し話すべきでしょうか。
知っている人は多そうですが、この曲はミリシタ一周年楽曲であり、これからのミリオンスターズ、というものの方向性を示した、そんな記念楽曲だからです。
なぜ「一人も手放さない」という考えが出てきたか、というのは推察の域を出ないですし、何より推察するにしてもページが狭いのでこのミリシタのキービジュアルと、『武道館』というワードに譲りますが、(あとミリアニでなぜ琴葉が最初の挨拶をすることになったかとか色々)この曲を最後まで取っておいて、2DAYSの一応の最後にこれを、しかも春日未来の、山崎はるかのステージの直後に(休養は偶然とはいえ)もってきたのは、もはや言葉では言い表せない凄みを感じます。
そして、そこからアンコールを経て、Crossing!でも、10周年でもその考えはしっかりと続いている。真っすぐとした考えがミリシタ1st、六年前から受け継がれて、ずっと続いている、というのは凄いことなのではないでしょうか。
さて、話がちょっと脱線してしまったので戻すと、Act-4は「アイドルマスターミリオンライブ!(10周年)」 というのがコンセプトになっています。
10th Live-Tourを通して、Act-1からAct-3までの、ミリオンライブそのものともいっていいものをなぞってきた、という前提があるので、Day1の一番最初は「"MILLION THE@TER”に Welcome!」ですし、そこから10年間のどこかに忘れてきたもの、特に「アニメチーム曲オリメンを全部やっておく」という課題を後ろに残さなかった。これだけで100点だと思います。
そして、2DAYS最後の大トリに聞く「Thank you!」
やっぱりミリオンライブといえば!なこの曲が刺さりまくりますし、10年目も変わらずイチャイチャしていて安心しました。オイシカッタデス
そして、10年間変わらない 「日常」を劇場でつむいできたこの52人なら、きっとこの先も「最高」を見せ続けてくれるだろう。という安心感を与えてくれる、そんな「Thank you!」を言うことができて、本当に満足できる。そんな「いつも通りの」ライブだったのかな、と思います。
まとめ
さて、今の今まで「ミリオンライブ10thツアー」というものを「全体曲」という目線で見てきましたが、結論はここまで話してきた、そのすべてが「ミリオンライブ!」であって、きっとそこに込められたメッセージはそれぞれが読み解き、受け取るものであるべきだと思うので、ここでこう!という結論は出しません。
9thライブから丸々一年、「セブンカウント」から始まり、「Thank you!」に終わり、ここから先もハッチポッチ2、11thと、まだまだ続いていきます。
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10th Live-Tour Act-4 「MILLION THE@TER!」という、「最高」なライブが終わったタイミングで言うのもなんだと思いますが、最近腰とか肩とか動かなくなってるらしい身長がとても高い誰かもいっていたことで、「最高は更新していくもの」というワードは、本当にいい言葉だと思います。
現状の「最高」がAct-4であったとしても、これからまた更新されていくものであるし、きっと私たちが、更新していくものでもある。
プロデューサーという名前が付いていても、できることは少ないかもしれない。でも、例えばこうしたほうがいいと思う、ああするべき、という意見を運営に伝えることだってできますし、このアイドルってこういう面もあるよね、こうやって物事を考えるよね、というアイドルを分析することを自分で考えるだけだって大丈夫です。
きっと、それが「プロデュース」だから、それでいいんだと思います。
……と、まあなんかいいことを言って、締めにしたいと思います。長くなった話の締め方とか一生わからない気がする。
最後に。
この記事を書くにあたって、Imas_DB(@imas_DB)様のページや、
アイドルマスター楽曲メモ(https://music765plus.com/)様のページを参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。LTNのみんなも色々:arigathankyou:
そして何よりも、8000文字もの長い記事を読んでくれた同僚であるあなたに、なによりの「ありがとう」を。
ご視聴、ありがとうございました! Thank you! シャニ6th横浜で会う人は合おう!
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