Va-liv「ヴイアライヴ」に対する期待と不満


 先日、というか今日(04/14)、PROJECT iM@Sの(≠アイマス)新プロジェクト「ヴイアライヴ」の詳細が発表された。

 単刀直入にはっきりと申し上げるが、かなりの不安を抱えている。

 もちろん、新しいものに対する嫌悪感や、Vtuberに対する先入観、「食わず嫌いはよくない」という意見、何よりも、具体的な活動が一切始まる前にこのようなある種の評価・判定を下すことに対するおかしさというものは認識している。

 しかし、発表にもあったようにVa-livのコンテンツ展開には歴代アイドルマスターシリーズ(765AS、シンデレラガールズ、ミリオンライブ、SIDE:M、シャイニーカラーズ)も含まれており、現在プレイしている領域にも何らかの形で(”輩出機関”という書き方的に、他ブランドへの設定を引き継ぐ形での加入可能性すらある)関わってくることから、決して他人事ではいられない。というのが一つ。

 そして何よりも、そもそもこれを企画し、このようなモデルにした人間に対しての、憤りのような感情が大きいのであろう。

 さっそく本題に入っていくこととする。そこまで長くする気はないので


 メインとしてあまり好めない部分は、「アイマスの面白さの本質から外れている」ことである。

 アイドルマスターはキャラを育成するゲームであると一般には解釈されているが、ここには誤りが存在するように思う。

 アイドルマスターは、「他キャラ(やプロデューサー)との交流、挑戦、友情などを通じて」、キャラクターが成長していくコンテンツである。と思っている。

 「他キャラとの」という部分を強調しているのには理由があり、基本的にキャラクター同士の交流をメインとしてシナリオが描かれていることが多いためである。

https://youtu.be/j3SYUfzgOrI

 例えば、現在放送中のアイドルマスターシンデレラガールズ「U149」では、アイドルとして駆け出した149cm以下のアイドルとプロデューサーが、アイドルとして、人間として成長していく姿を描いている。

 コミュニケーションの方法も様々で、アイドル同士のスキンシップや、プロデューサーとの一対一での会話、一対多数のコミュニケーションもありけりと、その方法、人数が変わることはあれど、他キャラとの交流が重視されている側面は見て取れるだろう。(シャイニーカラーズのユニットなども同じである。)

 アニメという分かりやすい例を出すのは少し違うと思うし、何よりもそれだけがコンテンツの例ではない。

 しかし、まだ視聴者が投票に(ゲーム内で企画はあるのだが)慣れておらず、まだ本企画が始動している段階ではないとはいえ、「各アイドルが個人で格付け」され、「結果として引退がありうる」コンテンツに対して、各ブランドのプロデューサーはあまりいい顔をしないであろう。


 何しろ、「支持次第では引退する」という状況ならば、(シンデレラガールズ総選挙やMILLIONC@STINGのように)、そのアイドルを担当しているプロデューサーは必死になって応援するし、周辺への声かけなどの「選挙活動」を行うであるだろうし、それに関係して現金の流れが生まれることもあるだろう。

 そして、仮に誰かが「引退」…「既定の支持率」を得られなかった場合には、推しを失う。という状況に直面するのだ。そのショックは計り知れないだろう。

しかも、この発表に前後して、ブランドの一つであるside:Mにて、唯一稼働中のゲームである「THE
iDOLM@STER SIDE:M GROWING STARS」のサービス終了がアナウンスされており、恐らく関係はないだろうが、「サイドエムのゲームを潰してまでVa-livをやりたかった」と見られるのは避けられないであろうことも、付け加えておく。


「具体的な活動が一切始まる前にこのようなある種の評価・判定を下すことに対するおかしさ」というのは認識しているし、そこまでの影響力はないだろうが、ある種の先入観を与えてしまう可能性を考えるのならば、この記事はおそらく破棄するべきなのであろう。

しかし、筆者自身としては、Va-livという、「運営ですら先を理解していない」コンテンツに対する漠然とした不安を文字に起こすことで、後の検証材料としたい。と考えている

「現在プレイしている領域にも何らかの形で関わってくることから、決して他人事ではいられない。」とネガティブな文脈で書いたが、このことに関してはポジティブに捉えている自分がいる。

アイドルマスターが、「他キャラやプロデューサーとの交流、挑戦、友情などを通じてキャラクターが成長していくコンテンツ」と書いたように、良い影響・変化をもたらしてくれることもまた、Va-livに期待している部分なのだ。

プロジェクトが動き出してしまった以上、我々はその末を見守ることしかできない。
先への不安と期待を残して、筆を置くこととしよう。



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