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「ミリオンライク!」な気持ちについて考えてみる

 『Crossing Our MILLION LIKE!』、「ミリオンライブ、愛」スローガンに、3日間の日程で行われたミリオンライブの展示会のことだ。
 この展示会に参加して思った一番思ったことは「ミリオンライブが好き」という純粋な気持ち=「ミリオンライク!」なのだが、そこにはただ単に「好き」という気持ち以上に感じることもあったように思う。

 個人的な持論として、アイドルマスターに限らずだがこのような推し活のコンテンツは強く個人の世界に閉じているコンテンツだと感じている。

 それぞれがそれぞれのペースで個々の「プロデュース」体験をするというのがアイドルマスターの根本にある体験であって、例えばそれは「コミカライズ作品を読む」「ゲームをする」もプロデュースであるし、「絵を描く」「文字を書く」などの二次創作として具体化する、極端な話妄想や願望ですらそれは「プロデュース」であると思う。

そのような極端に個々に閉じた世界での体験に共通するのは、やはり「○○(ブランドや所謂担当アイドル)が好き」=「○○ライク!」という気持ちであって、その熱意には個人差があれど共通してくると思う。

 そして、少し考えてみればわかることではあるが、「コミカライズ作品を読む」「ゲームをする」も、「絵を描く」「文字を書く」にしろ、完全に個々で成し得るものでは無い。
 

ミリオンライク展で展示された『アイル(Harmonized Ver.)』のMV制作の一部

 例えば上の写真一枚であっても、3Dモデレーター・モーションの方やそもそもの曲のコンポーザー・漫画の原作など、パネル半面だけで例を挙げても様々な人が関わっていることが想像できるし、可視化されている。

 それはミリオンライブに関わってくれている人を可視化し、その人らの「ミリオンライク!」という気持ちや、素直に「こんな形で普段"プロデュース"をしている」というのを、普段表に出ることのない貴重な資料を通じて感じることで、よりミリオンライブが好き、という意味の愛が増す アイマス

好き!の原動力って偉大だね(凄いよね)
叶わないことなどないんだと(本気で)
思えた(Try! Try! Try! and go!)

『Crossing!』

 この展示会のタイトルが『"Crossing" Our MILLION LIKE!』なだけに、お互いの「ミリオンライク!」な気持ちを交差Crossさせ、愛を増やす、好き!という気持ちを再確認することに大きな意味があることは、参加した上で一番感じたことだ。

 もしかしたら、「好き」という気持ちに対して純粋に「好き」という言葉でいい表すことが難しい人もいるだろう。
 しかし、これはアイマスに限らず、個々人のレベルの閉じた世界でも大切なことだと思うのだが、それぞれがそれぞれのペースで個々の「プロデュース」体験をすることが大切なのだと思う。
 

ミリオンライク展で展示されていたボードの一部

 今回のミリオンライク展で一番よかったのは一番最後のフリーボードだと思っているのだが、参加したプロデューサーやキャストさんのそれぞれの「愛」や「ミリオンライク!」な気持ちを壁一面に感じることできて、とても満足度が高かった。

 「ミリオンライク!」という気持ち、「ミリオンライブが好き!!!」という気持ちの本質はコンテンツ愛、「推す」という行為そのもののことであると思うし、根底にあるのは人類に平等に存在する「好き」という気持ちだ。

 そして、その個々人が持った「好き!!!」という気持ちをゲームにしろ、漫画にしろ、CDにしろ、二次創作にしろ、何か具体的な行動に昇華していくためには一人の力では不可能であるし、その関わってくれている人たちがいることを、オフラインの場で実際の資料を通じて実感するということは、インターネットというお互いに顔が見えない空間での活動が主になるコンテンツにおいてこれからも大切にするべきではないか。

 色々な面で今回のミリオンライク展には文句や言いたいこともあるし、それに対して残念に思う気持ちがあることも事実だ。
 個人的には、消費者としていうべきことは言いつつも、それでも結果的には心の底から「大好き!」と言えるようなコンテンツであってほしいと思う。

 「Iike」という英単語には、「好む、望む、楽しむ」、といったニュアンスの意味があるらしい。
 まさしくミリオンライブが好きな人に「好まれ、楽しまれ、次を望まれる」、そんな展示会だったと総括できると思う。


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