【是々非々で】舛添要一氏の公用車使用問題について

東京都知事・舛添要一氏について
さまざまな問題が取り上げられていますが、

今回私は公用車使用問題についてだけ
取り上げて私見を書いていきたいと思います。

私は何かこういうニュースが流れてきたときに
まず知りたいのは

“ルール”はどうなっているの?

ということなんです。

で、ルール上は
送り元か送り先のいずれかが公務であれば
公用車は使える規則ということのようですね。

ここで、海外を例にして、
書いていきたいと思います。

たとえば記憶に残っている人も多いでしょう、
2008年の北京オリンピックへ向けて
イギリスのSPEEDO社が開発した競泳用水着
レーザー・レーサー(高速水着)⇒こちら

このレーザー・レーサーが出たときに
「身体の骨格が変わるような水着を
水着と言えるのか?」
「(全身用スーツは)一人で着用できない水着を
水着と言えるのか?」など、
物議を醸し出しましたが、
(当時の)ルールの範囲内で作られた水着であったため、
北京オリンピックでは着用を許されました。

また長いF1の歴史の中では、
車の後部にファンを取りつけたチームが現れました⇒こちら

もちろんレースは
ファンを取りつけたチームが優勝し、
この当時のレギュレーションで認められた
範囲内の車だったため優勝は認められましたが、
「車の後部にファンをつけたのを車と呼べるのか」など
多くの批判を受け、
これを契機にレギュレーションが変わり
それ以降は禁止となりました。

ただ、チームがそのファンを取り付けたときには
ルールの範囲内だったため
優勝は認められたのです。

では、翻って、日本の場合はどうでしょう。

『江川卓選手、空白の一日』問題、
『ライブドア・堀江貴文氏の株の時間外取引』などは
ルール上では認められた範囲内で
制度の盲点、死角を突いた格好ですが、
日本人はこういうのを嫌う傾向が強いですね・・・。

そしてこういう行為が起きた場合、
ルールの範囲内か、範囲外かを最優先に見るか、

もしくは、ルールよりも、
あなたの規則、あなたの基準、
あなたの価値観、あなたの感情などが上回ってしまうかで、

違う反応が出てくるとも言えるでしょう。

で、海外の場合、先ほども挙げた
レーザー・レーサーやファン・カーなども
多くの批判は出ましたが、
制度の盲点、死角を突いた人物や団体よりも、
ルールに問題があったんだ、と。

これを簡単な言葉で表現すると
トヨタの『人を責めずに、しくみを責めろ』という文化と
同じような考え方と言えるでしょう。

でも、日本は、しくみやルールを責めずに、
そういう行為を行った人や団体を
責めていないでしょうか?

ここで、少し発想を変えて、

入社前の説明会で
「我が社にはこういう制度がある、ああいう制度がある」と
伝えられていて、
実際、入社後、その制度を利用しようとしたら、
「そんな制度、利用しちゃダメだよ」

これって、いま、問題とされている
ブラック企業体質ではないでしょうか!?

舛添要一氏もたぶん、
こういう制度がある、ああいう制度があると
説明を受けたから、ルールの範囲内で
その制度を利用したに過ぎないと思うんです、
公用車の使用に関しては・・・。

で、本来なら、
公用車使用の規則に不備や問題があるのなら、
規則の改正へ向かい、その後は、
規則改正後のルールに則った範囲内で
使用するのが筋だと私は思うのです。

でも、規則の不備は残しておいて、
ルールの範囲内で使えるけど
「(別荘へは)公用車は使わない」と言わされるのは
舛添要一氏が泣き寝入りしている構図にも
見えないでしょうか?

日本も海外のように、
しくみやルールに問題がある場合は
『人を責めずに、しくみやルールを責めろ』的
文化へ発展してみてはどうかと考え、
今回私なりの私見を書いてみました。

※尚、今回私は公用車の使用ルールに
フォーカスしただけであり、
それ以外の舛添要一氏の行為や問題点を
容認しているわけではありません。
その点をご理解頂けましたら幸いです。

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