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【考察】受験生の保護者アンケートで44%が対面入試では検討しなかった大学をオンライン入試であれば候補に。

オンライン試験システムのスマート入試スマートエビデンスを提供している株式会社サーティファイです。

2021年9月に受験生の保護者を対象に「オンライン入試」についての意識調査を行い、プレスリリースを配信いたしました。今回はそちらのアンケートの内容と結果、考察を述べていきます。

調査の背景

新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年度からオンライン面接など、対面せずに合否決定する選考が定着しつつあります。

参考:東京大学大学院医学系研究科の2022年度入学者選抜でオンライン試験システム「スマート入試」が導入されました|PRTIMES

また、新型コロナ以前では地方の受験生が大都市圏に移動して周辺の複数大学を受験する受験行動が一般的でしたが、昨今のコロナ禍では地方の受験生が地元の大学を受験する「地元志向」や大都市圏の受験生が地方の大学を受験する「地方志向」が顕著になりました。
そこでサーティファイではオンライン入試がもたらす可能性として「これまでは志望校の候補にならなかった大学が、オンライン入試の実施によって志望校の候補となり得るのか」を受験生の保護者を対象にアンケート調査いたしました。

オンライン入試が導入されることで大学選択の選択肢は広がるのか?

実際に保護者向けに行ったアンケートの質問と回答がこちらです。

問:「対面受験のみ」では選択肢に入らない大学について、「オンライン入試」が導入されることで、選択肢に含めることがあり得ますか。

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「対面受験のみ」では選択肢に入らない大学について、「オンライン入試」が導入されることで、選択肢に含めることはあり得ますか。』に対し、「あり得ると思う(44%)」「あり得ないと思う(19%)」「分からない(38%)」と回答しています。※アンケート結果は四捨五入しています。

今回のアンケートの考察

44%の保護者はオンライン入試によって今まで検討してこなかった地域の大学を選択肢に加える可能性を示しています。

特に地方の学校で、少子化などが原因で志願者数の低下が問題視されている中、オンライン入試が一般化されることで、今までは候補として挙がることが少なかった学校も候補として挙がってくる可能性があります。

例えば、岩手県に住む教員希望者であれば、今までは受験のしやすさの面から以下の大学を志望する受験生が多くいました。
例:第一希望 宮城教育大学、第二希望 岩手大学教育学部

しかし、オンライン入試が一般化されることで、より学びたい学部や学科を全国にある大学から選ぶことができます
例:第一希望 大阪教育大学、第二希望 宮城教育大学

こういった例は珍しいものでなく、遠方へ受験する際は今までであれば、多額の時間や交通費、宿泊費を使って受験せざるを得ない状況がありましたが、オンライン入試であれば、そういったものをかけずに自宅から受験をすることができますし、この浮いた分の費用を「併願校を増やす」といった方法に費やす可能性は大いに考えることができます。

そういった理由から、オンライン入試は志願者数の低下が問題視されている地方の大学の一助になり得るのではないでしょうか。

一方で、19%の保護者はオンライン入試の有無が志望校選びに影響しないと回答していますし、38%の保護者は分からないと回答しています。これは本人の意志を尊重するとの意向を示すものなのか、あるいは他に理由があるのか、更なる調査の必要性を認識しました。

調査についてはこちらでプレスリリースとしても配信しています。

オンライン入試の今後について

今回のアンケートの結果より、オンライン入試を検討する学校については今後増えていくことが予想されます。

ただオンライン入試の導入を進めていく際には、不正対策を行っていくことが重要になってきます。その理由として、オンライン入試に否定的な保護者のうち「不正」を懸念している方は87%にのぼるからです。人生を左右するような試験では、受験者全員の公平さを維持するために、不正できる環境は絶対に無くさなければいけません。

株式会社サーティファイのオンライン試験システムのスマート入試やスマートエビデンスは、不正リスクなく、従来の会場集合型試験よりもメリットのある環境が実現できます。

サーティファイのスマート入試とスマートエビデンスでは、2つのカメラ3つのAIにて、徹底的にカンニングなどの不正を防げるようになっており、PCカメラに加えて、スマートフォンをサブカメラとして利用することで不正への抑止力と不正検出精度を高めたオンライン試験システムです。同じようなサービスもございますが、不正リスクに対して、精度が高いものを提供できております(特許出願中:特開2021-068432)

また、経営者目線では、非常に小規模の場合を除けば、場所代や試験監督や運営費と比べた場合にも、コストパフォーマンスや効率が従来の会場試験型よりも高まる場合もあります。

独自システムの提供により、今まで以上に一般化されつつあるオンライン試験にて不正がない環境の実現に貢献していきます。

今後もオンライン試験の動向などをnoteにまとめて発信して参りますので、フォローやハートを押していただけると励みになります。