見出し画像

格安で温泉ホテル泊まって設備見てきた話

鬼怒川温泉郷の伊東園ホテルニューさくらに泊まってきました。

鬼怒川温泉っていえば、あまりいい話ではないですがいわゆるバブルで栄えてバブル崩壊とともに散った感じの温泉郷であったりします。
で、このお宿はどうやらそういう時代の波に揉まれて散った感じのホテルを居抜きでリノベーションして開業した感じのホテルだそうで。

このホテルの口コミを一言で言ってしまえば「賛否両論」。Google Mapの評価、なんと3.4!ひっく!
中身を見てみると、概ね悪くない評価なんですが、一部、宿泊中に色々と運の悪かった人や期待以下だったという人がおり、星1評価を付けています。こういうのが足を引っ張った結果の評価なんすねぇ、ほぇー

ということで不安半分期待半分怖いもの見たさ半分で予約し突撃してきました。
通常、本館で10000+税150円のところをうまーくじゃらんクーポン適用でき7500+150円で行けましたのでヨシ!ちなみに一番安いところだと別館喫煙室になりますが、計8000円前後くらいです。普段は泊まらない価格帯ですね。これでも平日泊だから安い方のようです。

ということで来ました。鬼怒川温泉駅から徒歩5分ちょいの好立地。すぐ近くにはローソンがあり便利。手前の建物(写真に写ってない左側に建物がある)が玄関付きでそれっぽさありましたが、奥の写真に写ってる駐車場の奥の建物が正確な玄関口のようで。右から順に別館、奥が本館、写真に写ってない左側が南館。

フロント行ったら「呼びますんで記入して待っててくださいねー」と。いやフロントガラガラですやん。
渡されたのは「身内は風邪ひいてないよね?」的なニューコロ時代の確認書類みたいなやつです。1分足らずでパッと書いた直後、呼ばれたのでフロントへ。

三部制になってる夕食の時間と朝食の時間で希望を取る以外は部屋の案内と注意事項など。うーんなんかビジネスホテルっぽさある。慣れてるからありがたいんですが。

ということで料金の支払いを終え、案内用紙、朝食券夕食券、部屋の鍵を受け取っていざお部屋!

ブレーキが急なやたら古いエレベーターに乗り客室階へ。客室扉ですが、カードキー式でない鍵式のはまあ普通として、なんとオートロックすら付いておりません。おお古い古い。シリンダーキー式でも多くのところは鍵を開けたり閉めたりできるのではなく、鍵を差し込んで少し捻ってる間だけ開けられる仕組みのとこが多いんですけどね。

ということで家みたいな鍵のドアを開けていざ客室とご対面。

!!!!!!!!

めっっっちゃ広い!!!!!!!!!!!!!!

20畳以上はありそうなお部屋。洋和室。8畳の和室だけでももはや十分すぎるくらいなのに、洋室のベッドスペースまでありますし、ツインベッドですよ。なにこれすごい。なにこれ最高ですかね。
ほんとにこの大きさの部屋を1人で使っていいの???????

水周りはテンプレの3点ユニットバス。トイレ浴槽洗面台がセットになった水周り集約セットでビジネスホテルじゃド定番の存在です。
が!それとは別に洗面台があります。贅沢仕様!

洋室は完全に寝る用らしく、テレビは和室部分のみ。ビジホならある書斎は無いですが、ソファはあり。もちろん冷蔵庫(冷凍機能付き)も完備でございます。うーんすごい。

和室にお茶請けとお茶があり、お茶は贅沢に5杯ぶん。ケトルではなくポットが設置されてて、お湯が沸いた状態でキープされてます。だからわざわざ水汲んで沸かさなくていい親切仕様。

奥の襖を開けるとそこは押入でオフトンが入ってました。
オフトン……?

あっ、わかった

この部屋、4人用個室なんだ。

ベッドで2人、和室にオフトン敷いて2人、合計4人。もしかしたらソファはソファベッドで和室ももう一人敷いて6人対応なのかもしれませんが……、とにかく道理で広いわけです。
・一人用個室がない
・どうせ空室なのでグレードアップのつもりで大人数の部屋を指定した
チェックイン時に特にどうこう言われなかったので分かりませんが、どっちもあり得るんですよね。超大型団体専用温泉ホテルの構造がどうだかは知りませんが、お一人様歓迎の方針を挙げるならリノベーションする際に1人用個室も造ってるのでは?と思うので、稼働率の低い一人用個室の清掃をカットして一人客を大人数客室にブチ込んでる説を挙げたいと思います。

なんか色々考察し出すとハマるのが悪い癖ですね。それでもユニットバス以外の別設置洗面台は珍しいですし親切設計ではありますね。

比較対象に某大阪電鉄ホテル4人個室。エキストラベッド展開個室と比べるのもアレですが……まあ、これと比較すると4人用個室としても結構広い方でしょうか?こっちは別洗面台がなく、ビジネスホテルの居住空間を4人用に拡大した感じのお宿でした。

さて、開けると結構開放的な空間になります。

眺望はさておき、なんというか建物の外観から如何にも古いなーって感じがするんですよね。
その他にも粗を探すと、これが出てくる出てくる。床はカーペットで覆われてますが、完全に平坦ではなく微妙に歪んでたり、ベッドのオフトンに付いたシミが落ちきっていなかったり、ユニットバス内が無臭でなかったり(たいへん不快な臭いというわけではないんですが)。

なんというか、長らく使われてきたがゆえの老朽化がどうしても隠せてないという印象を受けます。この建物って何年使ってるんですかねぇ……?築30年は優に越えてそうですが。

ただそのぶん清潔に保たれており、オフトンのシミもよく見なければ気づかない程度。全体的に見ればやはり綺麗という印象を受けますし、4000円グレードの宿を渡り歩いてきた主からすれば「まったく気にならないレベル」でした。広いだけでも嬉しい。素泊まり8000円以上でこの客室だとキレる客が現れてもおかしくはなさそうですが、この宿の素泊まりは平日で5000円を余裕で割るんですよね。

ということで部屋徘徊終了。17時前のチェックインで、ゴロゴロしてた時間を勘定しても夕食で指定した19:10までは時間あったので温泉へ。
最上階から最下層への移動ということでエレベーターの乗継。ちなみにここ斜面に建ってるホテルらしく、フロント部は6階にあります。うーんわかりづらいから地下○○階とか表記してくれるとありがたいんですけどね。

温泉の写真はありませんので公式サイトから……

大浴場、というだけあってかなり広め!しかもこの広さの浴槽を保つため、足されるお湯の量も多く、常に豪快にドバドバドバドバとお湯が足されていました。
しかも嬉しいことに露天風呂付きで、都会から離れた綺麗目の空気を吸いながら温泉が楽しめます。

口コミで不満がある人も見かけましたが、特に脱衣所や風呂場が汚いということはなく清潔。難点を挙げるとすると、サウナ使用中止中であと脱衣所ではドライヤーは使用禁止、部屋で……というあたりですかね。別館や南館の人は外廊下を渡る必要がありますのでちょっと冷えますし不便です。保温効果のある温泉でしっかり温まっていきましょう。
他の客がドライヤーをブォォォォとかけてる傍らで着替えるのが温泉大浴場の醍醐味の1つなんですけどね。

珈琲牛乳等の自販機あり、無料ウォーターサーバーあり、貴重品入れロッカー(コイン不要)あり、脱衣所はカゴ式で、ボディソープ、シャンプー、リンス等備え付けです。タオルは客室のを持っていきます。
貴重品や荷物を客室に置いて鍵とタオルと着替えだけ持っていき、鍵はロッカーに入れておくスタイルが基本でしょうか。部屋を離れる際は窓含め戸締まりをよく確認して行きましょう。ビジネスホテルに慣れてるとオートロックの感覚で行ってしまいそうになります……。


旅館の定番?のゲームコーナーや卓球場は別館にあります。本館フロントが6階扱いで、階をまたがない移動をした別館は3階。ややこしい。

インベーダーゲーム?!インベーダーゲームがあるじゃねぇか!!!

インベーダーゲームはファミコンの生まれる前の時代に空前の大ヒットを引き起こしたシューティングゲームで、爆発的ヒットゆえにインベーダー喫茶とかいうインベーダーゲームをプレイするのに特化した喫茶店が登場するに至ったくらいの社会現象を引き起こしたそうな。そうそう、こういう感じで画面の上はガラス張りのテーブルになってて、その奥にブラウン管のゲーム画面があるんですよね。
ファミコンはじめテレビゲームが普及し始めた時代から既に30年以上、携帯サイズで3Dゲームを遊べる今の時代と比べると呆れるくらい低スペックですが、ゲーム史においては欠かすことの出来ない名作ではあります。遊んでおけばよかったかなぁ。

ゲームコーナーはこんな感じに結構広く、デパートのミニゲームコーナーくらいはあります。そこそこ新しい機体も入ってますが、経営移管前の時代のものも含まれておりどう頑張っても平成後期。小さい頃(10年くらい前)よく見てたゲームコーナーにそっくり。

下写真奥の方にはビリヤード、また別の部屋には温泉旅館ド定番の卓球台もあり。こちらはどちらも予約制。ピンポン球をラケットで落とさないようコンコン打ち上げる遊びしたかったなー。
写真には撮ってませんでしたが、カラオケルームに麻雀室なんかもあったようです。予約制。口コミによると予約制のやつは休日になると予約が埋まることが多いみたいなので利用したい人は早めチェックインのうえ予約しておくとよさそうですね。

設備面はこんな感じで……料理面はまた別記事で書いていきたいと思います。うーん正直これだけの設備となると設備老朽化さえなければ素泊まり8000円前後でも許せる気がする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?