第1回みずも杯やぁん_考察
はじめましての方ははじめまして。
交流がある方はいつもありがとうございます。
ヤドン愛好家のルボランと申します。普段はリピボ級という界隈で、ヤドン統一(種族統一)を行なっています。
今回は仲間大会「第1回みずも杯やぁん」についての記事となります。
0.注意+加筆修正報告
※この記事はポケモン剣盾の記事です。
※記事内に「H」「輝石」などの略語が含まれます。下に略語の一覧を載せましたので、それらを念頭に置いてから記事をお読みください。
H…HP(体力)
A…こうげき
B…ぼうぎょ
C…とくこう
D…とくぼう
S…すばやさ
特化…性格補正1.1倍+努力値252振り
無振り…性格補正なし+努力値0
下降…性格補正0.9倍+努力値0
最低…個体値0+性格補正0.9倍+努力値0
その他、技や持ち物名を漢字表記
※その他、誤字脱字・質問・感想等あればルボランへお問い合わせください。
※7/5 加筆修正
・目次機能が機能していなかったため修正しました。
・ご指摘をいただき、シャドーボールの追加効果を10%→20%に修正しました
・「0.注意」と「8.終わりに」が目次に反映されていなかったため修正しました。
・文章を一部修正しました
・コメントをいただいたため、とつげきチョッキ型について「7.対戦結果〜大会を終えて〜」に加筆しました。
・「0.注意」の欄に加筆修正報告を追加し、題名を「0.注意+加筆修正報告」に変更しました。
・「7.対戦結果〜大会を終えて〜」の欄に、3位入賞景品について加筆+画像の追加をしました。
・ご指摘をいただき、「7.対戦結果〜大会を終えて〜」の欄に、努力値について加筆しました。
※7/12加筆修正
・文章を一部加筆修正しました。
※11/20修正
・文章を一部修正しました。
1.大会概要
・主催者…みずも様
・大会名…第7回みずも杯〜ガラルヤドン1on1〜
・開催日時…2021年7月4日 21:00〜22:59
・対戦可能回数…25戦
・シングルバトル しんそくルール
・手持ち及び選出はガラルヤドン1匹のみ
・技や持ち物の制限なし
・意図的なTODの禁止
・#みずも杯やぁん
[画像1]つまりこういう光景
2.考察①_ルールとヤドン
まず、この大会の考察の軸となるしんそくルールについて説明します。
しんそくルールとは、
・選出時間30秒(見せ合いなし)
・技選択時間10秒
・持ち時間5分
・総合時間15分(本来は10分)
・ダイマックス使用不可
・自動的にレベル50になる
というルールです。
ちなみに、筆者はしんそくルール未経験だったため、考察開始当初はダイマックスできるものとして考察していました(笑)
[画像2]ダイマックス剥奪
では次に、ガラルヤドンについて解説します。
・基礎ステータス
種族値 90-65-65-40-40-15
特性 マイペース・くいしんぼう・さいせいりょく
タイプ エスパー
・有用技
じしん
イカサマ
アクアブレイク
アシストパワー
シャドーボール
あくび
のろい
めいそう
でんじは
メロメロ
かなしばり
みがわり
なまける
ねむる
ねごと
しんぴのまもり
トリック
はらだいこ
弱点を突ける技が2つしかなく、進化前であるため輝石が使用可能。また、有用な変化技が多いため、技構成は攻撃技1+変化技2+@1が安定するかな?と考えています。
3.考察②_環境予想_どんなヤドンが増えそう?
考察時点で「増えそうだなぁ」と感じたのは以下のヤドンたち。
⑴耐久特化積み型
マイペース/穏やか(慎重)HBD/しんかのきせき
攻撃技.積み技.なまける.@1
スタンダード(?)な型。輝石で耐久値を底上げしつつ、瞑想や鈍いを積んでいく。
これだと物理・特殊いずれかの方面に弱くなるので、瞑想と鈍いの両採用もあり。
ヤドンは不一致弱点技程度ならば余裕で耐えるため、回復技での要塞化は考慮すべき。そのため、「積み技が平常時より重要になってくるのではないか?」という考察。
⑵弱点保険加入型
マイペース/控えめHCs/じゃくてんほけん
シャドーボール.めいそう.なまける.@1
「輝石を持たなくても弱点技を耐える」という点に注目した型。
不用意なシャドーボールやイカサマで弱保を起動し、そのまま相手を倒しきる。
弱点技が撃たれないことも考慮すると、積み技はほぼ100%搭載されていると考えた。
後述する腹太鼓型に弱すぎるので、イカサマも考慮に入る。
⑶腹太鼓
くいしんぼう/いじっぱりHAベース/混乱きのみ
じしん.はらだいこ.@2
1ターンで相手を崩しきるほどの火力を補填して殴ってくるゴリラヤドン。
HB特化+輝石持ちでも、回復技が間に合わないという鬼のような火力を持つ。
基本的に腹太鼓+地震で十分なので、2枠は自由にカスタマイズできる。あくび+まもるで確実に眠らせる、怠けるで体力管理するなど、選択肢が多い。
ただし、イカサマでワンパンされる。
私は、以上3つの型が環境に蔓延すると予想しました。そのため、私はこの3匹のヤドンを対策したヤドンを使おうと考えました。
では、この環境の特徴は何か?
上記3匹に一致する特徴は?
これらを考察すると、「変化技」と「能力上昇」という点に辿り着きました。
4.個体紹介
・私の回答
マイペース/臆病HDSベース/こだわりスカーフ
トリック.かなしばり.なまける.シャドーボール
(努力値 124 - 0 - 4 - 4 - 252 - 124 )
(実数値 181 - 63 - 86 - 61 - 92 - 56 )
[画像3]本日のヤドン
[画像4]PPもしっかり増やしました
H…悪あがき用に4n+1調整
A…イカサマ対策で個体値まで0に
B…余り
C…余り
D…シャドボ対策のためぶっぱ
S…スカーフ所持時最速抜き
スカーフ未所持時、S12振りスカーフ抜き
初手にこだわりトリックをする型。環境に多いであろう変化技を徹底的にメタった型。また、こだわりトリック→金縛りで悪あがきを誘発させることでその他の型への対策とした。
Sラインは「スカーフ込みで最速抜き」と「スカーフなしでS12振りスカーフヤドンを抜く」を満たすラインで調整。前者は、先攻トリックで相手が1ターン目に行った行動でこだわらせるため。後者は、先攻金縛りが必要になる場面があるため。
基本的な動きとしては、トリック→怠ける→金縛りの順で行動となる。(トリック後に後攻になってしまった場合、怠けるを1回挟まなければダメージ量的にかなり厳しい。)
攻撃技はイカサマとシャドーボールで迷ったが、シャドーボールを選択。積み技や弱保はこだわりトリックで対策可能なので、イカサマの強みが活かせないと判断した。
マジックルーム等の能動的にこだわりを解除する術を持たず、ダイマで無理矢理こだわり解除もされないのも追い風。
5.対戦想定
では、私が対戦前に考察していた初手(こだわりトリックで縛る技)と、その危険度について解説します。
「長文を読むのが面倒くさい」という方は、この項の末尾に有利不利だけ記したものを載せておきますので、適宜とばしてください。
⑴じしん…危険度D・有利対面
[画像5]じしん
物理技最高火力。純粋な物理型ならココかアクアブレイクに行き着くはず。
だが悲しいかな、弱点をつけないためA特化かつ急所でもダメージは5割程度。そのため怠けるでの回復が間に合ってしまう。
本来なら弱保に触れずに戦えるため弱保型への回答になりうる技だが、私のヤドンにとってはただの餌。来たら喜んでいい。
むしろアクブレの方が怖い(20%でBダウン)。
⑵イカサマ…危険度D・有利対面
[画像6]イカサマ
弱点技だが、Aを最低まで削れば碌なダメージが入らない。地震とほぼ同じ。
よって、この技も餌。
⑶イカサマ+弱点保険…危険度A・不利対面
弱保をトリックして、イカサマで弱保を起動させられるパターン。
イカサマは相手のA(能力上昇も含む)を参照するため、弱保の起動によって火力が跳ね上がる。こうなると怠けるでの回復が間に合わないため、1発もらっただけで致命傷。
つまり、2ターン目で先攻金縛りを決めないとほぼ負け確定。スカーフ持ちS12振りを抜くように調整したのは、この対面で先攻を取る可能性をなるべく高めるため。
※備考
ただ、私はこだわりトリックが見えてない時点では、この型の初手イカサマはほぼ来ないと考えています。理由として、積み技持ちや弱保持ちを想定するなら、イカサマより積み技の方が優先度が高そうだから。(弱保持ちならシャドボと瞑想までは確定と考えていい。)
そのため、この対面は主に再戦時になりやすそうと予想しました。ぶっちゃけ、どの人とも再戦したくない。この戦法は初見○しのようなものだしね…
⑷シャドーボール…危険度C+・若干有利対面
[画像7]シャドーボール
特殊技最高火力。特殊型なら選択の余地がない。
地震やイカサマと同じく、平常時は余裕で怠けるが間に合う。
しかし、20%でDを下げる追加効果がとても厄介。このDダウンをもらうと回復が追いつかなくなるため非常に危険。
基本的には有利だが、Dダウンをもらうと一気に劣勢になる。薄氷の上を歩くようなものなので、非常に心臓に悪い。できれば戦いたくない。
⑸こだわりトリックミラー…危険度A・不利対面
[画像8]トリック
想定しないわけにはいかなかったミラー対面。
こだわり系とトリックには、「トリックを使ってこだわり系を手に入れた場合、次ターンでは別の技を選ぶことができる」という特殊仕様が存在する。そのため、この対面は2ターン目から技の撃ち合いとなる。
…あえて金縛りを打って悪あがきさせるという選択肢もあるが。そもそも、金縛りの効果でカウントされるターンは、「技を出そうとする」ことで減少する。つまり、先攻金縛りで後攻の相手が技を出せなくても金縛りのターン数は減少する。この仕様から、先攻で金縛りを出せば3回悪あがき、後攻で金縛りを出せば4回悪あがきをさせることができる。
以上より、後攻ならば悪あがき4回のスリップダメージで相手を倒せる可能性が存在する。もちろん2ターン目の攻撃+4回悪あがきを耐えなくてはいけないため、かなり厳しくはある。しかし、先攻が取れない状態ならまだこちらの方が可能性のある択だと考えた。
なお、先攻の場合は1回多く攻撃できるため、基本的に撃ち合い有利。ただし、相手も金縛りを持っている場合はこちらが悪あがきすることになる。そのため、Hを4n+1調整にして5回攻撃できるようにした。
つまり、先攻であればシャドボで攻撃、後攻であれば金縛りに賭ける。
⑹こだわりアタッカー…危険度S+・完全不利対面
⑸でも厳しかったのに、1ターン目にも殴られるのは控えめに言って地獄。もう怠けるで相手の攻撃を耐えつつ、PPを枯らして悪あがきさせるしか道がない。対策方法がコレな時点で分かる通り、対策不可能。
※備考
怠ける連打も悪手の部類に入るので、場合によっては降参すら視野に入ってくると思います。TOD狙いではないですが、ルール(というか倫理)に抵触するギリギリのラインだと思うので、できればやりたくないのも本音です。
また、こだわりハチマキとこだわりメガネはいないと思っています。理由として、3⑴の型に弱すぎるから。そのため、スカーフのみを想定しています。
⑺その他変化技…危険度E・完全有利対面
[画像9]この変化技、分かる人いるかな?
瞑想・鈍い・あくび・怠ける・腹太鼓・身代わりなど。
普通に対面したらとてもめんどくさいが、このヤドンなら対策可能。変化技が1ターン目に見えればその時点で勝ち。
この場合はどうやっても勝ち確定なので、再戦を見越してなるべく技は見せないように立ち回る。具体的にはシャドボ連打。再戦時は攻撃技から入ってくるはずなので、金縛りと怠けるは伏せておきたい。
・まとめ
地震…有利
イカサマ…有利
弱保イカサマ…不利
シャドボ…若干有利
こだわりトリック…不利
こだわり+攻撃技…完全不利
その他変化技…完全有利
6.補足資料
相手から受けるダメージのみ記載。
(持ち物は相手スカーフ、こちら未所持で計算しています。)
考察の根拠として載せておきます。
A特化地震…30.9〜37.0%
A特化アクブレ…26.5〜31.4%
Bダウン込みA特化アクブレ…39.7〜46.9%
A最低イカサマ…29.8〜35.3%
弱保込みA最低イカサマ…58.5〜69.6%
C特化シャドボ…37.5〜44.1%
Dダウン込みC特化シャドボ…56.3〜66.2%
A特化悪あがき…15.4〜18.7%
A特化悪あがき(急所)…23.7〜28.1%
A無振り悪あがき…10.4〜12.4%
A下降悪あがき…9.3〜11.6%
※立ち回りの話
先述した通り、立ち回りは基本トリック→怠ける→金縛りの順です。
トリック→金縛りから入った場合、後攻金縛りだとダメージ量がギリギリです。最高乱数を引かれ続けても厳しいですが、何より急所1発で負けに直結します。そのため、負けの目を潰すために2ターン目は怠けるを押します。ただ、急所や追加効果の施行回数も増えるので、一概に強い選択とは言えませんが…
また、金縛り成功後も悪あがきのダメージは意識しなくてはいけません。急所でも3割程度なので、体力が常に3割以上(実数値で言うと55)を保つように体力管理します。
7.対戦結果
[画像10]最終結果
[画像11]嬉しすぎる3位入賞景品
最終レート1660で3位でした。戦績としては19勝6敗。
途中、どうあがいても勝てない型2つとの再戦ラッシュ等で伸び悩みましたが、最後に怒涛の7連勝ができたのでなんとか入賞にこぎつけました。
※7/5 加筆②
主催様より3位入賞景品として「色ガラルヤドン+ウルトラボール」をいただきました!めちゃくちゃ嬉しい…そして尊い…
型で見たら、こだわりトリックが体感5割以上いましたね。考察でこだわりは不利対面と割り切っていることから分かる通り、こだわりはそんなに増えないと思っていました。環境読み大外れです。それでも不利対面で何度も打ち勝てたのは、先攻シャドボや耐久調整、後攻かなしばりが飛んでこなかったことが理由かなと考えています。
こだわりを考えたら、後攻金縛りがほぼ安定なのでS調整はミス…とは一概に言えなくて。先攻を取れた場合、相手の攻撃を3回耐えればこちらは4回攻撃できるので、火力はなくても攻撃回数で押し切れるときが何度もありました。Twitterを巡回していると、最速ヤドン抜きでS調整している人が多かったため、少し過剰気味にSが振られた私のヤドンは先攻を取りやすかったと感じました。もちろん、後攻かなしばりで負けた試合もあるので良い手とは言えませんが。また、こだわり持ち以外のヤドンにスカーフを渡したら大体先攻取られたので、そういう意味では失敗かな?もうこれ分かりませんね。
攻撃を3回耐えるという意味では予想以上のイカサマ感謝祭だったので、個人的には追い風だったようです(14.3%の乱数3発)。1番の恐怖はCが多く振られたシャドボ型で、3回耐えられる見込みが限りなく低いので、こちらの先攻シャドボ3回で倒さなくてはいけないけど火力が足りない…といった感じでした。この辺、後述する確率の神が荒ぶったことで競り勝てた試合もあります。
あとは毒毒玉トリック、封印とかも一定数見ました。毒毒玉トリックは読めていたので対処は容易でしたが、封印は読めてませんでした…。かなしばりと怠けるが封印されなかったため、悪あがき+怠けるで受けきって突破しましたが。
また、強いと思ったのはまもる。優先度によって確定先制できるため、先攻トリックで縛られないのは強かったです。これが想定できなかったのは考察不足ですね。勉強になりました。
あと、これは余談なのですが、確率の神が荒ぶっておられました。具体的に言うと、シャドボでのDダウンが凄まじい頻度で発生しました。それで突破できたり、突破されたり。20%ってなんでしょうね?
※7/5 加筆① とつげきチョッキについて
大会に一定数いたというチョッキ型ですが、私は非考慮でした。
「変化技を出せなくなる」効果がデメリットにしか見えず、耐久面だけで考えたとき輝石>チョッキの構図が出来上がったからです。まさかこだわりトリックメタになるとは…
こだわりトリックの数は少ないと考察していたので、絶対数が少ない相手に対するメタはいないと思っていました。そのため、トリックに対するメタは基本的に非考慮でした。
遭遇しなかったからいいものの、遭遇していたら勝ち目が薄かったと思います。そういう意味では、マッチングに助けられましたね…
※7/5 加筆③ 努力値について
ご指摘があって確認したのですが、性格を穏やかに変えることで、実数値をそのままに努力値を24余らせることが可能のようです。衝撃の事実すぎて数分くらいフリーズしました。この記事共々ガバガバすぎて草生えました…
24あればCにもうちょい振れたので、シャドボ3回をミリ耐えされて負けた試合も可能性があったかと思うと後悔が…。この失敗を糧に、次はもっと効率的に振りたいですね…。
※謝罪
こだわりハチマキの方がいらっしゃったので、考察通り怠ける連打をしました。考察時点でこの手段でしか勝てないと考えていたため、後悔はありません。
(その方はPPを増やしていらっしゃったので見事に返り討ちにされました。)
しかし、PP切れ悪あがき狙いという理由があったにせよ、長時間拘束してしまったので不快に思われたかもしれません。誠に申し訳ございませんでした。
8.終わりに
まず、主催者のみずも様、大会を開いていただきありがとうございました。また、記事の許可も出していただきありがとうございます。運営お疲れ様でございました。
今大会はダイマックスなしという環境だったのでこだわりトリックが蔓延しましたが、ダイマありならまた違った結果になると思います。
また、カントーヤドン+過去作限定技解禁ならじわれや電磁砲も考慮に入ってくるので、そちらも面白そうですね。タイプも水が入って耐性が変わるので、それはそれで環境が変わると思います。
今大会では見かけませんでしたが、弱保イカサマは対スカーフにはかなり強く出れるので個人的に気になりました。次回があればこの子試してみてもいいかもしれない…
最後に、大会に参加した方々お疲れ様でした。
そして対戦してくださった方々、対戦ありがとうございました!
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