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にぎりつぶす1on1考察

はじめましての方ははじめまして。
交流がある方はいつもありがとうございます。
ヤドン愛好家のルボランと申します。
この記事はポケモン剣盾の仲間大会「にぎりつぶす1on1」の考察記事となります。

0.注意

※「自分には合わないな」と感じた方は記事を閉じることを推奨します。
※記事内で略語を使用しております。ご注意ください。以下に主な略語を記載しておきますので、それを念頭に置いてお読みください。
H…HP(体力)
A…こうげき
B…ぼうぎょ
C…とくこう
D…とくぼう
S…すばやさ
特化…性格補正1.1倍+努力値252振り
無振り…性格補正なし+努力値0
下降…性格補正0.9倍+努力値0
最低…個体値0+性格補正0.9倍+努力値0
その他、技や持ち物名を漢字表記
※その他、不明な点・誤字・脱字・意見等々ありましたらルボランまでご連絡ください。


1.大会概要


・主催者…TNはぐれ 様
・大会名…にぎりつぶす1on1
・開催日時…2021/10/24 21:00〜22:59
・対戦可能回数…15回
・ノーマルルール
・手持ち及び選出はレジギガス1匹のみ
・レジギガスの技は「にぎりつぶす」のみ
・ゴツゴツメット禁止
・ダイマックス禁止
・#にぎりつぶす1on1

※掲載許可をいただき、主催者様のブログのリンクを貼らせていただきました。
こちらも参考にしてください。

https://hagure-890.hatenablog.com/entry/2021/10/05/110234


2.レジギガスとは?

種族値は、110-160-110-80-110-100
合計670、禁止伝説相当なのに準伝説という強ポケ。種族値だけ見れば()
問題は特性「スロースタート」で、この特性は登場したターンから数えて5ターンの間AとSが半分になるというもの。そのため、高いAやそこそこにあるSがほぼほぼ見掛け倒しになってしまっている。
この特性のおかげで巷では「レジワロス」扱いを受けているものの、「かがくへんかガス」「スキルスワップ」などで特性解除して暴れ回ることも可能。(ただし、今回の大会ではスロースタートの解除方法は正規手段である「5ターン待つ」しかない。)
総評すると、「ポテンシャルは高いが特性が全てを台無しにしている準伝説」といった感じ。


3.環境考察

まず、この大会を真面目に考察する場合はExcel等で計算式を作ってしまう方が楽。
というのも、「にぎりつぶす」の仕様が「相手の残存HP割合に技威力が依存する(意訳)」というものであるため、計算アプリ等では少し計算がめんどくさい。
そして、計算式を作って色々計算した結果、想定される型はおおよそ4つ。

1.腕白HBベース/たべのこし/PP8
単純な耐久特化の残飯。
悪あがきをするよりは、体力回復しながら相手の体力切れを待つ方が良さそう?

2.陽気AS/こだわりハチマキ/PP5
にぎりつぶす5回+悪あがきで勝ち切る型。
長い目で見た場合、こだわりハチマキはメトロノームに威力面で勝てないため、こだわりハチマキ運用なら基本コレ。

3.意地AB/メトロノーム/PP6〜7
にぎりつぶす6〜7回+悪あがきで倒す型。
にぎりつぶすの威力を追い求めるならコレ。

4.腕白HB/光の粉/PP8
無限の勝ち筋。
1on1では1回外すだけで致命傷なので割とアリ。

その他、アッキやPP8ハチマキ等もあるが望み薄なので割愛。
想定した3すくみは、4→3→他→4。


4.使用個体

[画像1]GTSで釣りギガス
[画像2]ステータス
[画像3]PPめっちゃ悩んだ

腕白HABS/メトロノーム/PP8
(156-60-252-0-0-36 余り6)

まず、当初の私の環境予想はメトロノーム6割・PP5ハチマキ3割・他1割。
ならば、その2つの型に比較的強く出られる光の粉を使用しようとしていた。

まず、対メトロノーム。これは、メトロノームの仕様上、光の粉は天敵と言っていい。
メトロノームは同じ技を継続して使うごとに1.0、1.2、1.4…とターンを跨ぐごとに倍率が上がっていき、最終的には2.0倍で打ち止めになる。(つまり、6ターン目以降は2.0、2.0、2.0…となる。)
しかし、この倍率上昇は同じ技を使用し続けていても途切れる場合があり、その理由のうちの1つが技が当たらないことである。
試行回数が7回ほどあれば、1回でも相手の攻撃を避ける確率は約53%。充分賭けていい数値だと考えた。

次に、PP5ハチマキ。こちらは少し分の悪い運ゲを仕掛けることになる。
試行回数5回のうち、1回でも相手の攻撃を避ける可能性は約40%。それでも「てんのめぐみ」込みのトライアタックで追加効果を引く確率と同じ。個人的には許容範囲内かなと考えた。

そのため、この2匹が蔓延すると予想するならば光の粉が最強の札となると考えた。
ただし、懸念点としては、光の粉による回避も安定しないこと、悪あがきは必中なので避けられないことの2点が存在する。
また、この予想であれば、メトロノームが流行るためこれに弱いたべのこし等は少なくなる。そして、メトロノームに弱い持ち物は光の粉に対して強いことが多いので、環境的にも刺さってそうだと考えた。
ここまで状況が揃っていればやるしかないと光の粉の努力値を詰めはじめたとき、1つの考えが頭を掠めた。
「お前、環境考察いつも外してるけどそれで大丈夫か?」
…過去の私の記事を読んでいただいてる方なら理解できると思うが、私の環境考察の合致率は0%に近い。書いていて情けない話だが、いつもどこかしら外している。
ならば、この環境考察は外れとして考察した方がいいのではないか?と考えた。つまり、実際はメトロノームとPP5ハチマキは少なく、光の粉は仮想敵がいないので腐り、メトロノームに弱いから切ったたべのこし等が台頭してくる。
そう考えれば、台頭が予想されるたべのこし等に強く出られるメトロノームを使いたい。

まず、環境予想(2)は以下のような感覚

・多い
腕白HBたべのこし
意地ABハチマキ(PP8) 等その他枠
・不明(仮想敵が少ないだけ)
腕白HB光の粉
・少ない
陽気ASハチマキ(PP5)
意地ABメトロノーム

そのため、HBたべのこしとABハチマキを中心に対策を進めることにした。

まず、持ち物だが、仮想敵を
・意地 こだわりハチマキ (4-252-252-0-0-0)
・腕白 たべのこし (252-4-252-0-0-0)
とした場合、ダメージレース的にメトロノームが適任かなと感じた。
長い目で見ればこだわりハチマキより威力面が高く、たべのこしを貫ける程度には存在するためだ。

次に、努力値。
私は、この2匹に(この努力値振りならありえない仮定だが)すばやさで負けていてもダメージレースで勝てるように調整した。
理由として、私はこれをベースにしてすばやさ調整をしてくると予想した。ならば、この努力値相手にすばやさで負けても最終的に勝てる調整にすれば、相手がどれだけ素早さに割いてこようが問題なく勝てる。
そして、この条件を満たしたものが 腕白H156A60B252 である。
残った努力値はSに注ぎ込んだ。

最後に、PPは8にした。本来であれば、HBたべのこしを相手にした際の乱数7〜9発を乱数7〜8発に変えるために、PP7がベストである。
(PP6だと腕白HBたべのこしに対して、にぎりつぶす6回+悪あがきで倒せない可能性がある。)
しかし、絶対数不明の光の粉を対策するためにはPP8が必要。
悩んだ末、光の粉は切れないと判断してPP8にした。

その結果出来上がったのが、この項の頭で紹介したレジギガスである。


5.ダメージ計算

※特に指定がない場合、8発目まではにぎりつぶす、9発目以降は悪あがきで計算。
※自分の計算式が間違っている可能性大なので悪しからず

・こちら攻撃
H4 B252…確定6発
H252 B特化 たべのこし回復考慮…乱数7〜9発
H252 B特化 光の粉による回避1回…乱数6〜9発

・相手攻撃
A4…確定9発
A特化 ハチマキ補正込み…確定7発
A特化 メトロノーム補正込み…確定6発
A252 ハチマキ/6発目以降悪あがき…確定6発


6.対戦前まとめ

使用個体…腕白HABS メトロノーム

・相性
腕白HBたべのこし…有利
意地ABハチマキ(PP8)…有利
腕白HB光の粉…不利
陽気ASハチマキ(PP5)…不利
意地ABメトロノーム…普通(すばやさ次第)


7.結果

[画像4]瞬間1位&1600越え達成
[画像5]最終3位
[画像6]主催の急所を握りつぶし賞

11勝4敗、最終3位。
初っ端から7連勝して瞬間1位とレート1600越えを達成するものの、その後は勝ち負けを繰り返してレート1582でフィニッシュ。
後半戦に敗北が多かったので表彰台は無理かなと思っていましたが、3位になれました。2位の方とはレート差2で「惜しいなー」と感じましたが、直接対決で敗北していたので納得でした。
急所関連について。与急所6・被急所2、被急所に関しては2連急所を持ち物のサポートなしに引かれたので天を仰ぎました。1発ならまだしも、2発は完全に有効急所です…。まぁ、自分も有効急所っぽい勝ち方を何回かしてるので人のこと言えないのですが…
また、主催者様より「主催の急所を握りつぶし賞」として育成済タマタマ+ふしぎなアメをいただきました!今作ではナッシーもタマタマも未育成なので、余裕ができたら種族統一でも組んでみましょうか。

考察面では、珍しく環境考察当たってました。
当初の考察でトップメタだったメトロノームとPP5ハチマキはけっこう見ました。しかし、たべのこしやPP6以上のハチマキ等も少なからず存在したので、考察を変えたのは一概に失敗と言えないかなと思っています。
個人的に、アッキはたべのこしの劣化と認識していたため、一定数いたのは意外でした。(なんなら1位の方の持ち物はアッキ。)この辺は考察が甘かったです。精進します。
ただ、光の粉の使用率0%は流石に想定外。確かに心臓には良かったけども…複雑な気持ちです。

印象に残った試合は、唯一再戦した方と1勝1敗になった2試合。
1戦目は与急所を1回入れて勝ったと思いきや悪あがきで押し切られて負け、2戦目は急所を引けずに絶望してたところでお相手の悪あがきでこちら生存→相手自滅という流れになって勝ち。
状況的に、悪あがきを耐えきるだけのHPを残せれば勝ちという乱数勝負だったようです。急所を突いて負け、急所を引けず勝ち…不思議ですね…

なお、負け試合4戦の内訳は、
・PP5ハチマキ、悪あがきを耐え切れず負け
・S44以上の自分と似たような型、上から攻撃され続けて負け
・HBたべのこし(PP7)、2連急所で計算が狂って負け
・ASメトロ(?)、受け切れずに負け
というような感じ。


8.総括

まず、主催者のTNはぐれ様、運営お疲れ様でございました。記事公開の許可も出していただき、ありがとうございます。

今大会は、考察より先にダメージ計算式とExcelの関数を学ぶところからはじまりました。
「ダメージ計算式複雑ね」「5捨5超入とか普段使わんなぁ」とか愚痴りながら計算式を作っていた記憶があります(笑)
この大会に関してはどこの世代でやっても似たような環境に落ち着くのではないかな、と思います。もちろんZ技やダイマックスの解禁等あれば話は別ですが、そうなるとコンセプト(にぎりつぶす)的に違いますし…
ともあれ、この1夜で1生分にぎりつぶした気がします。にぎりつぶしすぎてレジギガス君(?)、手が痛くなってそう。

最後に、今大会に参加された方々、お疲れ様でございました。
そして、対戦してくださった方々、対戦ありがとうございました!

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