最高かもしれない。

いや、最高だった!

絵本作家、ヨシタケシンスケさんの展覧会『ヨシタケシンスケ展かもしれない』に行ってきた。
むすこ8歳、知らぬ間にヨシタケさんの絵本がだいすきになっていて、連れて行ったら喜ぶだろうな、と家族で出かけてきた。

ヨシタケさんが過去に作られた立体物や、小さなスケッチ、絵本の原画などが展示されている。
撮影可。ただし、テレビで流れている映像は撮影しないでくださいとのこと。

小さなスケッチがとにかくすごい!
壁一面に、上から下までずらっと並べられているそれは圧巻だった。
もちろん1枚ずつ見るのはすごく大変で。それでも、ふと目に止まったお気に入りのものは写真に撮っておいた。
紙そのものが小さいので、そんなにたくさんのことが書いてあるわけではないのだけれど、わたしはあれこれたくさん書いてあるメモより、端の方にちらっと書いてあるメモが好みだった。

絵本の原案は、紙そのものがやっぱり小さい。
それ自体はジップロックに入って展示してあるのだけど(なんでジップロックだったのかは謎。笑)拡大したものが貼られていた。
細かい。とにかく細かい。そもそも使われているペンが細いのもあるのだけど、ひとつのテーマから広がるアイデアがさらに細かく書き綴られていた。
たくさんのメモの中に、心に刺さる言葉も多々。
それを見たことで、わたしはこれを書かなければと思ったことも事実で。
面白い作品や文章、言葉に触れることは、自分の思考を動かす上で、わたしにとって必要なものだと教えてもらえた。

大体1時間ちょっとくらい見てたと思う。
そのあとはグッズ売り場へ。
ポチ袋を買う夫。展覧会の図録を欲しがる息子。
わたしは「ころべばいいのに」という作品に出てくる「アイツ」が好きなので、アイツのマグネットとキーホルダーを連れて帰ってきた。
好きなんだよねーああいうフォルム。

小さな6穴のバインダー(小さなスケッチで使われていたものと同じサイズだと思う)を息子が欲しいと言って。
「こんな小さな紙に何書くの?」と聞いたら「僕、ヨシタケさんみたいな絵本屋さんになりたいから、色々書いておくんだ!」とな。
おおお。そうなのか。
彼の夢は認定レゴビルダーだったのだが、さらに絵本作家になりたいらしい。
すごい。
あいにく親は揃って造形に向かない人たちなので(絵心皆無)本当に見守るしか出来ないと思うのだけれど。
こうなりたい!と思える素敵な出会いが彼の人生にたくさんあることを羨ましく思ったりするのだった。

ヨシタケさんの作品は大人が読んでも面白くて、考えさせられるものがあるので、見たことがない人もぜひ手にとってもらえたら、と思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?