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#お金について考える 設定不問という言葉の落とし穴

いまの雑誌・メディアの紹介記事をみてはいませんが、わたくしが業界にいた頃には「設定不問の出玉性能」という言葉が踊っていました。

設定があるのに、設定不問?というのに違和感を覚えますが、端的に言うと「低設定でも勝てる見込みがある」という意識付けをメーカーは行なっていました。低設定でも勝てるというのは一見、スロッターにとっては良いことのように思えますが、実はその逆なのです。

設定不問の出玉性能のせいで、ホールには低設定しか設置されないのです。そもそもなぜ、設定不問の出玉性能をメーカーが謳うようになったのでしょうか。それは

ホールが低設定(設定1)しか設置しないため、低設定でも出るような性能にしたからです。

先の記事でも記載しましたが、低設定は勝てません。勝てないということは、その分“ホールの利益”になるということです。ホール側とすれば、極端な話、毎日設定1にして利益をとりたいところですが、そんな営業方法を続けていればお客は減る一方です。だけど、高設定は入れたくない。しかし設定不問=低設定でも出る台ならお客は打ってくれる。であれば、そういう出玉性能の機種を入れた方が利益もとれるし、魅せ玉(店がお客に設定を入れていますとアピールする出玉)をみせることができるわけです。つまりそういう機種の方がメーカーとしては売れるわけですから、謳う風潮になって開発が進んでいったのです。

低設定でも出る性能になっているということは、その分、お金がかかるゲーム性になっています。つまり「設定不問」と謳っているということは低設定しかありませんよ、ということの裏返しになるのです。

設定不問なのですから、高設定を入れる理由がないですよね。そのため、設定不問で設定推測が難しい機種よりも、立ち回りとしては、設定準拠の出玉性能で設定推測が容易(推測ポイントが多い)機種を攻めるのが常套手段であることは火をみるより明らかなのです。

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