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イシナガキクエを探しています 感想・考察[そして反省]



写真について

1969年に失踪し、現時点で失踪から55年経過している。

イシナガキクエは昭和22年8月10日生まれで、生きていれば77歳である。

番組が公開している写真は白黒である。

日本でカラー写真が普及したのは昭和40年代であるから、20代前半までに撮影された写真である。

20代の写真と特徴を見て、現時点で情報提供している人たちには何が見えていたのか。

ホラー的視点で言えば、イシナガキクエが人間的存在ではなく、概念的存在であるパターンか。
飽きたわ。最近のホラーライターの逃げ道だわ。いい加減にしろ。

現実的に言えば、身長や体格等の特徴を見て、脳が過去の記憶を捏造しているパターンが考えられる。元も子もないけど、人間ってそうなのよね。
(科学的に、人間が過去の記憶を捏造する内容については以下に詳しい)


他作品との比較

最近乱発しているモキュメンタリーの最新弾、「イシナガキクエをさがしています」。

正直、「祓除」のがっかり感を拭えるものではなかった。

スタジオも「SIX HACK」を彷彿とさせる。
数年前まで実際に放送されていた、行方不明者の公開捜索番組に似せているのだろうが、逆に"リアルなんですよ〜"という圧が強くなってしまっている。

米原さんの家と取材内容だって、フェイクドキュメンタリーQの「ノーフィクション」に通ずるところがある。

ただ、米原さんの似顔絵は"おじいちゃんが喫茶店とかで落書きしているクオリティ"すぎて最高。

黒い背景に白い文字。これをいつまで続けるのか。

モノクロ写真で、モザイクっぽい手ブレ。これをいつまで続けるのか。
「しんに」、「けりよ」の焼き増しは流石に飽きた。

余談

余談だが、本家の「公開大捜索」のHPはマジで怖い。
公的機関が運営している行方不明者サイトのあの怖さはなんなのだろうか。

緊急!公開大捜索!のHPより


ところで米原おじいちゃん、ソロ活女子のせんべろ回に出てなかった?
(中山克己さんという俳優です。ドラマでめっちゃ見るよなこの人)

閑話休題。

電話してみた

ところで、番組内で情報を募集している電話番号へかけてみたところ、
「ただいま大変混雑しています。メッセージを承ります….メッセージをお預かりしました。ありがとうございました。」と自動的に通話が終了した。
確実に12円で済むのでありがたい。

証言者たち

さて、番組内で情報提供をした訪問介護士。
名前を含めて顧客の情報を漏らすな。
番組は止めろ。令和だぞ。

メールの返信で動画を送ると言っていた男性。
ギガ便でも使ったのか?
令和だけどメールで大きいファイルは送るのめんどくさいんだぞ。

動画から読み取れるもの

「よいしょ」的な声。
室内?の人。外?にいる白い人影。

まじでそれだけ。今後もっと展開されていくんだろうけど。

室内にいるのやべーな、という違和感。
こういう違和感を無視して進める常套手段なんでしょうね。いい加減にしろ。

とはいえ、カメラが下手くそすぎる。
スマホカメラの性能舐めんな。令和だぞ。

2024年5月25日追記

Tverで第4話が公開されていることを知り、視聴した。

視た方ならわかるが、「考察」の必要はなかった。

某メディアのインタビューでは以下のように回答されている。

大森
「『こういう物語でした』というのが、そこまで明確に示されるわけではないので、モヤモヤしてしまう方もいるかもしれないですね。ですが僕たち的には、余白を持ったうえで、物語をちゃんと提示するという終わり方にしたつもりです」

近藤
「フェイクドキュメンタリーというフォーマットを使っていると、物語上の結末を明示することが難しいんです。『なにが起きていたか?』を全部事後で語るフォーマットなので、その瞬間を撮ることができません。でも逆説的には、想像の余地が生まれることで考察がしやすくなるのかなって。そんな余白をおもしろいと感じてもらえる結末になっているといいですね」



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