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サユリを観ました 予算と原作がある白石監督


完璧にネタバレです。

感想

9月7日(土)、サユリを観てきました。

いい意味で最悪の映画でした。

白石監督の作品の多くは「Aviutlで編集したかのような雑コラ平行移動幽霊」が出てくるので、今回もそんな感じだと思っていました。

いや普通に怖いんかい。

原作があるためか、前半はしっかりホラーでした。

白石監督の映画あるあるとして、「幽霊とか怪異は雑な一方、暴力とグロは力を入れている」ことがあります。

本作は予算と原作があるためか、「怪異もガチ、暴力とグロもガチ」でした。

本作の前半は怪異による一方的な蹂躙、後半は暴力による怪異制圧になっています。

前半のホラーパートでの死に様が最悪すぎて、最高でした。

一番好きなシーンは、弟が階段から突き落とされるシーンです。


この画角での階段のシーンがあるんですが、上から突き落とされた弟が転がってだろうなと思うわけですよ。

そしたら、弟が吹っ飛ばされて右の壁に叩きつけられて、だらんと階段に伏せるんですよ。
すごない?
嫌すぎない?

その後飛び降りた弟の体の角度も最悪でした。Good.

どちらのパートもダレることがなく、最後まで楽しんで観ることができる作品でした。

原作との違い

白石監督あるある系

  • ゲロシーン

原作では嘔吐する描写はありません。
ゲロを吐く娘、それを片付ける母親、その頭に追いゲロ。
最悪ですね。Good.

  • 学校の先生が久保田磨希

コワすぎシリーズの市川役の俳優が出演しています。

  • 秒で退場する霊能者「龍玄」

原作では近所の人がぶん殴られるだけで、霊能者はでてきません。
白石監督の作品、霊能者の名前が龍玄がち。あると思います。

  • 雑コラと触手

サユリとの最終決戦、口から触手が出てきますが原作では出てきません。
白石監督の手グセ。
あと、口から住田の顔が出てきますが、原作にはない描写です。
雑に体のどこかを引き伸ばす演出、カルトを思い出しますね。

ホラーブースト系

原作は約15話、単行本2冊分なので、映像化するにあたってホラー描写がブーストされています。

  • サユリは虐待されていない

サユリが引きこもっており、母親に暴力を振るおうとして家族に殺されるとう点は同じです。

原作ではサユリは虐待されておらず、容姿が醜くなるということもありません。

  • サユリは家族を殺さない

前述の通り、原作ではどちらかというとサユリに非があるため、家族を殺すほどの憎しみはありません。

むしろ、ババァに痛ぶられる家族を助けるために、神木家の家族を返したりしています。

  • サユリと戦わない

サユリとの最終決戦はなく、家族からの愛を求める小さな少女の姿に戻ったのち、神木家の人間と共に成仏します。

  • 主人公はそんなに目立たない

原作では学校パートもなければ、太極拳もありません。

筋トレする、飯をちゃんと食べるパートはあるのですが、
・笑う
・元気溌剌おまんこびんびん
・住田とヤリたい
という要素はないです。

  • 死に方が違う

原作では
姉:舌を噛み切って死亡。死体は消失する。
母親:天井からロープで首吊り。死体は消失する。
弟:消失する。
となっています。

ババァがサユリの家族を痛めつけるのをやめさせるため、全員の死体が返却されますが、弟はなんか表面がカピカピになった死体として返されます。
よって弟の死に方はわかりません。

どうでもいい個人的な話

この映画の存在を知ったのは「ビビデバ」のPVがきっかけです。

ビビデバのPVに大迫茂生さんが出演している、という話をきっかけに、
コワすぎシリーズの白石監督の新作が劇場公開されている、とN君から教えてもらいました。

なので、予告編等の前情報が一切ない状態で観たことになります。

前半を見ている間はあまりにホラーだったので「逆にこれ大丈夫か?」と思いました。
敬具。

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