スロヴァキア語の発音

文字と発音の関係はあまり難しくありませんがアクセントや長音節についての規則は独特ですので先に押さえておきましょう。

アクセント
第一音節にアクセントが来ます。一音節の前置詞と名詞の組み合わせでは前置詞にアクセントが移ります。
四音節の語では第三音節に副次アクセントが現れます。
接続詞、代名詞、byťの変化形にはアクセントは来ません。

リズム短縮の規則
一つの語の中で長母音や二重母音のある音節が続くことはできず、後ろの音節が短母音になります。
どういうことこか、日本語に例えて説明します。

「乗る」「通る」の未然形に「乗ろう」「通ろう」という形がありますが、「乗ろう」はnorōで長母音は一つだけですが、「通ろう」tōrōでは長母音が続くので「通ろ」tōroに短縮するというものです。
語幹に長母音や二重母音があると、本来は長母音の屈折語尾が短母音に変わります。

スロヴァキア語の母音のポイントは i, y, e, ä です。
i は d, t, n, l を軟子音にしますが i と y に音価の差はありません。
どちらも и です。y は ы じゃありませんよ。
e も i と同じように軟子音を作ります。この点チェコ語とは違いますね。

ä は唇音の後のみに現れます。正式な発音は /æ/ ですがエで大丈夫です。中性名詞の曲用語尾にあるときはアと発音することも許容されます。

á, é, í, ó, ú, ý は長母音です。
ô はウォです。
二重母音はほかに ia, ie, iu があります。
io はないんですね。

成節子音

l, ĺ, r, ŕ

ĺ, ŕ は l, r の倍の長さで発音します。/rː/ が苦手な人には大変そうですね。

スとシュのような組み合わせ

c ツ - č チ
dz ヅ - dž ヂ
s ス - š シ
z ズ - ž ジ
t ト - ť チ
d ド - ď ヂ
n ヌ - ň ニ
l ル - ľ リ

その他

h /h/
ch /x/
qu /kv/ /k/
w /v/
x /ks/ /gz/

x は e と母音、または e と有声子音に挟まれたときは /gz/ で、それ以外は /ks/ です。

子音の有声無声は後方同化します。

有声子音が語末や無声子音の前にあると無声化します。
無声子音が有声子音の前にあるときや、語末にあって、次の語の母音や有声子音と続けて読まれるときは有声化します。

babka バプカ
náš národ ナージナーロト

同種の子音が重なるときは重子音になります。

denne ヂェンニェ
otca オッツァ

v の発音

無声子音の前でフ、語末や有声子音の前でウです。
ウクライナ語の в もウと読まれることがありますね。

Kyjev キイェウ - Київ キーイウ

このくらい押さえておけばだいたい正しく読むことができると思います。

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