池袋駅の話

先日、池袋へ友人と遊びに行きました。私は眼鏡屋でレンズ交換せねばならず、友人はプラネタリウムに行きたいとのことで、サンシャインまで。

池袋という土地に行く際、私は常々油断しない様にしてきました。池袋を甘く見ると、私の様な田舎者は取って食われるからです。まず池袋駅が難所です。以前エンジニア向けの同人即売会に行った時、1時間地下街を彷徨う羽目になりました。駅近くの施設が尽く地下で繋がっているので、本当の意味で地下迷宮なのです。そもそも目的地が細分化しすぎて、着かせる気が全く感じられないのです。何故東口(北)(中央)(南)で分けるのでしょう。もう少し出口を延長して、うまく名称だけでも分けてはくれないのでしょうか。Excelファイルを複製した時の(1)(2)とつく、あの時の感じにかなり似ています。

この時も私は気を張っていました。JR東口自体が魔境なので、友人と待ち合わせられるか、コミケの会場内で待ち合わせる面持ちでした。いけふくろうの石像を目印にしていたのですが、私自身がそこにたどり着けるか不安でした。友人は新宿等で鍛えられたらしく、さらっとたどり着いた、と言っていました。

私が池袋に行く時に気を張っているのは、その迷宮っぷりだけではありません。カオスさです。乙女ロードなどオタク色の強い街かと思いきや、オフィス街にB系のお店、普通の人向けにサンシャインや水族館までも完備しています。池袋という街をどのように定義したら良いか、未だに分かりません。あのカオスさが良いのですが、残業明けのメンタルで行く所ではありません。友人が乙女ロードに行ってみたいと言うのでアニメイトに連れて行きました。池袋のそれは秘密の花園のような有様で、私たちのような隠キャ2人が立ち入ってはならない、と直感しました。百合やBLの花園を見ると、そこだけ別世界なのは感じるのですが、何故そうなっているのかと聞かれると、説明に困ります。単にそういう人や物があるからではなく、それ以上の何かがあそこにはあるのでしょう。
歩き回ってメイト近くの公園で屯しました。然るのち、SAO2回目を見て友人とは別れました。カオスの中でただ有るのに任せる、任せるしかできない。だがそれがいい、というのが池袋迷宮の魅力なのかもしれません。純英国風のメイド喫茶があるとのことなので、行ってみたいのですが、予約が取れません。次回行く時にあの土地が容赦してくれるかは分からずとも、それでも私はあのカオスに惹かれて行ってしまうでしょう。

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