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アークナイツのコーデは沼

アークナイツはイベント毎に新作コーデを出し、期間限定で販売する。コーデは既存キャラに違う衣装を着せている新規絵である。そもそも各キャラは昇進2で絵が切り替わるため、それはそれで満足度が高い。しかしコーデは別腹、ハマったが最後心に染みる。

断っておくと、一年前の私はコーデ否定派であった。コーデはステータスに影響しないし、ゲームクリアを目標にするなら不要だからである。当時は「コーデを買うなら石をガチャに回した方がいい」と思っていた。それがアークナイツを始めてから、完全に肯定派に移った。コーデ1つにつき、大体ガチャ5回分くらいのお値段なので、安くはない。新作が出たら全部買う、とは言えない。コーデ選びは、大学デビューしたての新入生が、バイト代で初めて髪を染めて、ちょっと背伸びをしたブランドの服を買う時のような心境でいる。

コーデは本能で選んでいる。こちとら充分に無駄と分かった上で、リアルマネーを切っている。効率が重視されるアークナイツに置いて、それを捨てて課金しているので、割と身銭を切る思いである。私が感涙に咽ぶ側から、購買部のクロージャが悪い顔で笑う様が浮かぶ。本能で買うと言っても正直説明から逃げている感じがするので、より具体的に言うと、尊いコーデはそれを見るだけで心が洗練され、呪術廻戦宜しく「存在しない記憶が脳に流れ込んでくる」。東堂が虎杖と同中で近所じゃ負け知らずだったように、キャラストーリーがオムニバスストーリー一本分が脳内で勝手に構築される。私はその瞬間に躊躇わず石を放出している。直近では危機契約#5の報酬だったアズリウスの「浅瀬のリズム」は見た瞬間にアズリウスがシエスタの海岸線を走るビジョンがそこに出来た。完全に危ない奴である。パーカーを脱いでトレーニングウェアを着た彼女には、カリフォルニアの海岸沿いをランニングしている姿がよく似合う。加えて、お菓子作りが趣味で普段「深窓の令嬢」的なイメージだった彼女のコーデには、今サンドバッグが置かれている。このギャップが脳内麻薬を生み出し、見る前と後の自分が別物であるかのように錯覚する。黒閃キメる感じで。新しい自分に戸惑う所からスタートして、脳内イメージが練上がって固定されるまでの数週間、「明日のジョーかい!いや、そのツッコミはないやろ」といった意味のない問答が時折挟まる。その内「瞳の書き方が変わったなぁ」とか悟るようになり、私はその状態を勝手に涅槃と呼んでいる。

アズリウスは大陸では元のキャラデザをベースにしたグッズが出るレベルでファンが多い。一方イベントなどストーリーに関わりが薄く、というか皆無であり、設定量がゲームのキャラ紹介に収まる量に留まっている。そんなキャラの新しい側面を見られるのがコーデであり、1ファンとしては「モナリザのモデルを複数の角度から鑑賞できる特権」を買うようなものである。「別にコーデならカタログ一覧から見られる」?野暮なことは言ってはいけない。オタクなら推しに課金するのに理由が必要だろうか。アニメのBDを買うとか、イベントに行く時に「続編を期待する」という気持ちが少しはあるのではないだろうか。コーデもそんなもんであり、理屈を並べ立てるまでに本能で買った方がいい。モタモタしている間に、販売期間が終わる。

何やらコーデ全体の話になってしまった。こないだ残業明けのテンションでアズリウス関連の怪文章を500字に渡って書き、翌日自分で読み返してドン引きしたので、即座に削除した。完全に仕事のストレスでどうかしていた。ウマ娘怪文書ステークスのことをとやかくは言えない身である。

このコーデ語りたいステークスをやっていたら、多くなった。選りすぐってこれである。中でもチェンのチャイナ服とか、彼女のイメージが完全にアップデートされた一枚である。弊ロドスにチェンが来る前に復刻され、迷わず買った。こないだ怪文書を書いて後悔した手前、具体的にどう、とは憚られるが。怪文書は専用のタグを付けてnoteのみの公開にするかも。

追記:
危機契約#5、指定契約は滑り込みで全制覇しました。流石に16等級は時間的体力的に無理でしたが...胸を張って誇れる結果だと思います。凋零騎士と腐敗騎士の強化契約が6等級の指定契約にありましたが、マップギミックを理解しないとキツい...というか、爆発矢やハンマーのチャージ攻撃を受けきる重装、医療、彼らが耐える間にHPを削り切るオペレーターがいることが前提なので、実質6等級以上の難易度があったような気がします。へラグ、スルト然り、ユーネクテスやマウンテンがボスとサシで殴り合ってるのを見たい欲が湧いてきました。育てたいキャラだけ増えていきますね。

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