見出し画像

sleepy room 2023 ep.15

AFC東地区

BUF ビルズ

needs:WR>IOL>RB>LB>S>DL>OT>>>>EDGE>TE>CB>QB>P>K>LS
chose:TE>G>LB>WR>G>CB

オフェンス:4ピック(ライン2)
ディフェンス:2ピック(ライン0)*EDGEはライン扱いとする
K/P:0
計:6ピック

昨年チーム状態は万全であったはずですが、皆さんご承知の通り残念な結果になってしまいました。そしてビルズは自分たちのFootballには何が足りないのか?それを踏まえてのドラフトです。非常に興味深い
まずファーストピックではTEを獲得しました。これについては日本のファンは懐疑的な人が多いのではないでしょうか?これまでもパスキャッチのできるTEがいたにもかかわらずオフェンスでTEにパスを投げるプレイはそう多くはなかったですから1ラウンドピックでTEというのは…今年はその辺に注目して試合を見ていきたいと思います。

Round1·Pick 25(全体25位)
Dalton Kincaid TE Utah  NYG>JAX>BUF

Round2·Pick 28((全体59位)
O'Cyrus Torrence G Florida

Round3·Pick 28(全体91位)
Dorian Williams LB Tulane

Round5·Pick 15(全体150位)
Justin Shorter WR Florida WAS>BUF

Round7·Pick 13(全体230位)
Nick Broeker G Mississippi NYJ>TB>HOU>PHI>HOU>BUF

Round7·Pick 35(全体252位)
Alex Austin CB Oregon State COMPENSATORY-TB>LA>BUF

MIA ドルフィンズ

needs:TE>RB>IOL>OT>CB>LB>DL>EDGE>S>WR>QB>P>LS>K
chose:CB>RB>WR>OT

オフェンス:3ピック(ライン1) 
ディフェンス:1ピック(ライン0)*EDGEはライン扱いとする
K/P:0
計:4ピック

少ないピックをどう使うのか注目していましたが、トレードでピックを増やすこともなく、トップニーズと思われていたTEは結局獲得しませんでした。まずは獲得競争の激しいCBやWRを優先したようです。その他のニーズはドラフト外で掘り出し物の選手を見つけて補充するのでしょう。

ドラフト後に獲得したUDFAの選手

  • James Blackman, QB, Arkansas State Red Wolves

  • Christopher Brooks, RB, BYU Cougars

  • Daewood Davis, WR, Western Kentucky Hilltoppers

  • Chris Coleman, WR, Cal Poly Mustangs

  • Julian Hill, TE, Campbell Camels

  • Jarrett Horst, OL, Michigan State Spartans

  • DJ Scaife Jr., OT, Miami Hurricanes

  • Anthony Montalvo, DL, UCF Knights

  • Brandon Pili, DL, USC Trojans

  • Randy Charlton, DL, Mississippi State Bulldogs

  • Mitchell Agude, EDGE, Miami Hurricanes

  • Zeke Vandenberg, LB, Illinois State Redbirds

  • Garrett Nelson, LB, Nebraska Cornhuskers

  • Aubrey Miller, LB, Jackson State Tigers

  • Ethan Bonner, DB, Stanford Cardinal

  • Bennett Williams, S, Oregon Ducks

この中の何人の選手がチームに残るかわかりませんがドラフトで補強できなかったTEやLBのほかDLなどを補充しています。

Round2·Pick 20(51)
Cam Smith CB South Carolina

Round3·Pick 21(84)
De'Von Achane RB Texas A&M

Round6·Pick 20(197)
Elijah Higgins WR Stanford

Round7·Pick 21(238)
Ryan Hayes OT Michigan

NE ペイトリオッツ

needs:CB>OT>WR>EDGE>S>DL>IOL>>>>TE>LB>RB>QB>P>K>LS
chose:CB>EDGE>LB>C>K>G>G>WR>P>WR>DB>CB

オフェンス:5ピック(ライン3) 
ディフェンス:5ピック(ライン1)*EDGEはライン扱いとする
K/P:2
計:12ピック

下の表はNEのピックの一覧です
(完全版は画像をクリックするとスプレッドシートに飛べます)
相変わらずの我が道を行くピックですね。今年も発売したNFL選手名鑑ですが、チーム名の右隣りの数字は名鑑にのっているページになります。当然すべての選手を網羅しているわけではないのですが、相当な取材努力によってかなりの選手が取り上げられています。しかしNEの12ピックの内名鑑に載っているのはわずか4名だけで全チームの中でもトップで少なかった。この事実からもやっぱりNEのピックって独特なのかも?と言えるとおもいます

チーム別ドラフト結果

Round1·Pick 17(全体17位)
Christian Gonzalez CB Oregon PIT>NE

Round2·Pick 15(全体46位)
Keion WhiteEDGEGeorgia Tech

Round3·Pick 13(全体76位)
Marte Mapu LB Sacramento State CAR>NE

Round4·Pick 5(全体107位)
Jake Andrews C Troy LA>NE

Round4·Pick 10(全体112位)
Chad Ryland K Maryland NYJ>NE

Round4·Pick 15(全体117位)
Sidy Sow G Eastern Michigan

Round5·Pick 9(全体144位)
Atonio Mafi G UCLA ATL>LV>NE

Round6·Pick 10(全体187位)
Kayshon Boutte WR LSUCAR>NE

Round6·Pick 15(全体192位)
Bryce Baringer P Michigan State

Round6·Pick 33(全体210位)
Demario Douglas WR Liberty COMPENSATORY

Round6·Pick 37(全体214位)
Ameer Speed DB Michigan State COMPENSATORY-LV>NE

Round7·Pick 28(全体245位)
Isaiah Bolden CB Jackson State University BUF>ATL>NE

NY ジェッツ

needs:OT>IOL>S>DL>LB>WR>EDGE>>>>QB>TE>CB>RB>P>K>LS
chose:EDGE>C>OT>RB>LB>CB>TE

オフェンス:4ピック(ライン2) 
ディフェンス:3ピック(ライン1)*EDGEはライン扱いとする
K/P:0
計:7ピック

OLの補強をしてRodgersはもちろんですがZach Willsonにとってもポケットが安定していれば活躍できるはずです。その他しっかりとニーズを埋めてバランスの良い補強になったでしょう。今年勝つだけでなく未来も見据えた環境整備は重要なことですね。
しかしこのチームの今年のテーマは悪くてもスーパーボウルに到達しなければならないので、険しいイバラの道となるのは必至。当時チーム環境が良くなかったライオンズから移籍してラムズでチャンピオンリングを手にしたStaffordとは違って、決して悪くない環境でもチャンピオンシップ止まりが続いたRodgersでは条件が一緒だとは思えません。しかしNYJのスケージュールを見ると、よほどのことが無い限りプレーオフを逃すことはないでしょう。いかにプレーオフを戦う準備をレギュラーシーズンの内からしておくかがカギとなるでしょう。

Round1·Pick 15(全体15位)
Will McDonald IV EDGE Iowa State GB>NYJ

Round2·Pick 12(全体43位)
Joe Tippmann C Wisconsin

Round4·Pick 18(全体120位)
Carter Warren OT Pittsburgh PIT>NE>NYJ

Round5·Pick 8(全体143位)
Israel Abanikanda RB Pittsburgh

Round6·Pick 7(全体184位)
Zaire Barnes LB Western Michigan LV>NE>NYJ

Round6·Pick 27(全体204位)
Jarrick Bernard-Converse CB LSU DAL>LV>NYJ

Round7·Pick 3(全体220位)
Zack Kuntz TE Old Dominion ARI>LV>NYJ

まとめ

リーグを代表するQBのひとりとなったAllen率いるビルズ
Tuaが健康でさえいればスーパーボウルも射程圏内のドルフィンズ
今年はまともなOCを迎えた名将Belichick率いるペイトリオッツ
ラストピースRodgersをくわえて勝利するだけのジェッツ
どこが地区優勝するのか予想もつかないです。全チームプレーオフもあり得るし足の引っ張り合いで地区優勝チームだけになる可能性もあり目が離せない地区です

ポジティブライオンズ

データから今年の活躍を妄想しよう

下の表は2022~2018シーズン(過去5年)のレッドゾーンTD率ランキングしたものです。(長いので以降はRTD%と略します)レッドゾーンオフェンスがTDで完結するというのは昨今のNFLにとってはとても大事なことです。弱いチームはそもそもレッドゾーンに到達する機会も少ないということも考えられますので、RTD%が高いからと言って必ずしもオフェンスが成功しているとはいいがたいですが…
トップ10を赤線、ワースト10ピンク線で区切っています
(表をクリックで原本のスプレッドシートに飛べます)

過去5年のレッドゾーンオフェンスTD%ランキング

DETの場合

まず注目していただきたいのは、もちろんDETで水色にマーカーしています
2018年
 53.06% 24位 6勝10敗 1試合平均20.3点 暗黒Matt Patricia時代初年度
2019年
 59.52% 12位 3勝12敗1分  1試合平均21.3点
2020年
 66.04%   9位 5勝11敗  1試合平均23.6点 Patricia&Stafford最終年
2021年
 46.67% 31位 3勝13敗1分 1試合平均19.1点  Campbell&Goff 初年度
2022年
 66.18%   4位 9勝8敗   1試合平均28.2点 

となっております。
昨年はRTD%が高く平均得点も4TD相当の28点を上回りました。RTD%だけを見れば2020と似たような数字ですが、平均得点とともに勝利数も大幅に向上しています。チーム補強もうまくいっているように見えますので、期待は高まるばかり。

SEAとNYGの成功

SEA
2018年10勝6敗 65.52%
2019年11勝5敗 64.62%
2020年12勝4敗 73.68%
2021年7勝10敗 64.58% Russell Wilson最終年
4年連続でRTD%が64%を上回りトップ7に入っていました。
2022年9勝8敗   48.28% Geno Smith体制(playoff進出)
RTD%が大幅に下がったものの9勝と健闘しPlayoffまで出ています。Wilsonの時のような爆発力大逆転する力は失ったものの、ゲームマネジメント力の勝利といったところでしょうか…2021年までしばらく失っていたチームとしての結束力が戻ってきたように感じます。良くも悪くもWillsonの出来次第という俺様チームからチームの総合力で勝ちを目指すチームワークへと回帰したのでしょう。NYGはコーチ陣の入れ替えでうまく歯車が回りだした感じです。チームの中心選手の入れ替えが無くても、これほどまでに変貌を遂げるモノなのですね…

TENとMINの苦悩

TEN&MINはRTD%に関して過去五年間同じような道をたどっています。ここ4年はトップ10をキープしています。しかしなぜだろう、弱くないのに強いと感じるには何かが足りないような気がするこの2チーム… TannehillCousinsはインターセプトされそうなところには極力投げずに危ないプレーは少なく堅実なタイプというか、レシーバーを信じて投げ込んでDBとWRが競り合ってキャッチするというプレーをあまり好まない傾向 レギュラーシーズンならそれでいいかもしれませんが、負けたら終わりのPlayoffではちょっと苦しいかもしれません。当時トップクラスのレシーバーがいたにもかかわらず…2019のCousinsはしっかり投げ込めるプレーをできていて、一皮むけて楽しみになってきたと感じたのですが、翌年は元に戻ってしまっていました(;゚Д゚)💦なぜだ?戻ってこいあの頃のCousins!!
TENは新しいQBを指名しているので状況によっては今年後半、遅くとも来年には新体制になる可能性があるのでしょうか

LVの選択

LVはオフにQBの交代という重大な決断をしました。過去5年のRTD%を見てみると、55%以下と安定して低迷しています…Derek Carrの2019/2020の
QBratingは100以上あったのに… これはQBのせいなのか?オフェンスコーディネーターのせいなのか?責任の所在はさておき、新しいQBを迎えてのスタートに期待しましょう

スーパーボウルチームの場合

表の黄色マーカーはその年のスーパーボウル出場2チームです。
2022年こそトップ3のRTD%ですが、それ以外は中間層となっております。
そして出場2チームの関係としては、表にはのっていませんが過去6年間に限っては必ずRTD%が上位の方がスーパーボウルタイトルを手にしています。データが確認できる範囲でずっと過去までさかのぼるとスーパーボウルの対戦でRTD%優位チームが11勝8敗です。それでも直近6年連続で優位チームが勝利しているのは興味深いデータだと思います。

開幕まであと84日… (ΦωΦ)ワクワク

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?