fog
この曲はこのアルバムの中で一番最後に歌詞を書きました。
というのも半ば無理かなと思っていたので最後まで残っていてアルバムには多分入れられないだろうなと諦めていた曲でもある。
メロディやモチーフはずっと前からあるものだったので相当温めていたことになる。
儚さだったり、諦めだったり、そういうものを近くに捉えてリンクさせないと逃げていってしまうそんな感覚を纏わらせていた。
まるで霧のような。
自分達の事を書いてみたいなと思っていた。
メロディなんかもそうなのかもしれない。
けどもっと個人的なベクトルで。
バンドって不思議なもので、とても奇跡的な事であり、とても必然的に仕向けていく事でもある気がしている。
けどそれを生活感のないようにしたい、見せたい向きもある。
いつか見た夢に背を向けていつの間にか離れていく。
そんな未来を想像して歌詞を書いた。
当然そんなつもりはなく、そういう自分がいる、どこかの次元に存在しているという感覚に近い。
どこかにそれを存在させる事で今の自分が生きているというそんな感じだろうか。
fog
いつか ありえる 未来を
追いかけて 僕らは離れていく
永遠を 切り取った世界を
比べて 孤独をたしかめた
夢が覚める前に 過去になるなら
繋いだままでいて
ずっとそれがいつも とても正しくて
逃れて 溢れていく
澄み切った 空を泳げたら
なんとなく 僕らも忘れていく
瞬間を 縁取った世界は
美しい 孤独をたしなめる
夢から覚めたままで 過去になるから
飛べないままでいて
ずっとそれがいつも とてもやさしくて
逃れて 溢れていく
澄み切った 空を泳げききり
なんとなく 僕らは離れていく
いつか ありえた未来を
追いこした 僕らは忘れていく
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