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【デュエプレ】カードゲームにおける”大局観”について

どうも、しむ/46です。
皆さんは、Tier1のデッキ、動かし方は知ってるんだけど、いざ使ってみると全然勝てない!といった経験はありませんか?
きっと多くの方はこんな経験があると思います。中には、最初勝てないだけで、自分にはこのデッキ向いてないな..と諦めてしまった方もいるかもしれません。
実際には、使い続けていれば大抵の場合勝てるようになるのですが、では何故、勝てるようになっていくのでしょう。
おそらく、何故勝てるようになっていくのかを考えたことがある方はほとんどいないのではないかと思います。
「ただデッキに慣れてきただけだろ?」
と言われれば確かにそうなのですが、では慣れる、とは何に慣れたのでしょうか。
デッキの動かし方なんかは、動画や配信を見ていれば分かります。
そうではない、何か重要なもの..
僕はそれこそが、”大局観”なのではないか、と考えました。
これを意識的に習得できるようになれば、より早く、より深くカードゲームを理解できるようになるのではないか。
そこで今回、なんとか言語化してみした。

1,”大局観”の定義

ここで言う大局観とは、大まかに言えばゲーム全体を見渡す力のことです。このデッキはどのような勝ちパターンがあるのか。
この手札から、どのようにしてゲームを展開していくか。
この対面で勝つには、何が必要なのか。などなど。
このように言葉にしてしまうのは簡単ですが、様々な手札、様々な対面、様々なランダム要素などがかけ合わさり、実際には非常に習得が難しいです。
何度も試合をしないと身につかない、というのはこのためです。
ですが同時に、ただ試合をしているだけでは深く身につけることが出来ません。
これについては後ほど解説します。

2,大局観を身につけるには

次に、その身につけ方について。

(ⅰ) 最近使い始めたデッキで身につけるコツ


前提として、初めから大局観を身につけようとすることは大変です。
特に初心者の方は、カードの効果で精一杯の場合が多いと思います。
ですが何かを鍛えるには負荷は付きものです。そういうものなんだな、と思ってもらえると。
では早速解説します。
まず、対戦を始め、相手のデッキがだいたい分かったその瞬間から、手札を見ながら勝ち筋を考えてください。
いくつかの勝ちパターンを考えたのち、次はそれを妨害してくる相手の行動を考えましょう。イメージしたり経験したりしていくうちに、特にきつい行動がだいたい分かってきます。
そうしたら次の対戦から、間に合うのならその対戦中から、特にきつい行動をケアするにはどうすればいいかを考え、プレイしていきましょう。
これを繰り返していくと、手札と相談し、どこまでをケアし、どこまでを割り切るべきかがだんだん分かってきます。

そして、試合が終わったあとは、できる限り今回のゲームプランが正しかったのか吟味しましょう。
これは、使い始めのうちは、これまで対戦してきた相手の印象に残るプラン、いわゆるブン回りのみを目指そうとしてしまうからです。
一番良い例はメカオーでしょう。
ガトリンガーで大量ドローからのマザー&マーキュリー着地で安全に勝つ。
一見これが一番良いように見えますが、実際にはマザー込みの6点だけで十分だったりする対面もあります。
ゲームを無駄に長引かせ、相手にゲームを壊すチャンスを与えていないか?逆に早く詰めすぎて、ケアできるものをこぼしていないか?
これを考えることが、大局観習得の第一歩になります。

(ⅱ)そこそこ使ったデッキで、深い大局観を得るコツ


次に、ある程度使ったデッキで大局観を深めるコツについて。
これは、わかりやすさの観点から、よくある落とし穴をいくつか例に上げて説明していきます。

落とし穴1,運のせいにする
「こんな運ゲーやってられるか!!実力なんて出ないじゃないか!!」
これは誰もが通る道なんじゃないかと思います。
実際、どうしようもないゲームはありますし、先行が圧倒的に有利な環境は存在します。ですが、”実力”を身に着けたいなら、それは言い訳にはなりません。
「そうは言っても、俺は目立ったプレミをした覚えなんてない!」
と思われた方も、一定数いると思います。
確かにプレミはしていないことが多いです。1ターンごとに分解して見れば。
ある程度使ったデッキで致命的なミスを犯すことは、基本的にあまりないはずですよね。でも、そこじゃありません。
全体を繋げて見ると、そこには致命的なミスがあることがあります。
デュエプレならネクラ超次元対クリーチャー軸ネクラ、紙なら少し古いですが、オカルトアンダケイン対5cコントロール辺りが分かりやすいでしょうか。
今挙げた4つのデッキはすべてコントロールの要素を含んでいます。そしてコントロール気味に動いた場合、前者はクリーチャー軸、後者は5cに大きく有利が付きます。結局どちらも、プランを変えたところで相性は覆らないのですが、勝率を上げることはできます。
ではどうすれば良いのか。単純明快、さっさと殴れば良いのです。
これは、脳死でデッキを回すだけではきっと見つけることが出来ないでしょうし、このプランが分かっていても、殴る殴らないの判断は非常に難しいです。
どうしたら勝てるのかを様々な角度から考え、そして実験する。
これが、強くなるため、デッキを開拓するため重要になります。
すぐ運のせいにせず勝ち筋を考え、そして勇気を持ってそれを実行してみましょう!


落とし穴2、すぐに構築のせいにする
少し試合中の大局観からはズレた内容になります。
これはなにも、大人しくテンプレ構築だけ使ってろ!と言っているわけではありません。
試合に負けるたび、構築を疑うことは無駄である、ということを言いたいのです。
確かに気持ちは分かります。特にコントロールを使っていると、もっと確実に勝ちたいという欲望がしょっちゅう構築を歪ませようとしてきます。
こんな負けはもうしたくない。Tier1に勝てないの、ヤバいんじゃないの?
そういった思考に陥りがちな方は、負けたあと、少し時間を置いて考えてみることをおすすめします。冷静になって考えてみると、あの負け方はケア出来たな、しょうがない負けだったなということが多かったりします。それにTier1といっても、大抵は四分の一もいません。そういったことを冷静に吟味しつつ、それでも構築に問題が有ると判断したときのみ、構築をいじってみましょう。
構築を弄る際も大局観が重要になってきます。例えば前の構築を一回だけ使ってみて、そこでどうしようもない負けをしてしまった。そこで少し構築を変えたら、それが上手くハマり勝ててしまった。これが構築が歪むよくある例だと思います。
重要なのは、変更前も変更後も両方ある程度使ってみることです。
カードゲームにおいて、一度の成功体験ほど恐ろしいものはありません。
感情にとらわれず、冷静な判断を心がけましょう。

最後に

以上が僕が最近考えていた、”大局観”です。
偉そうなことを書き連ねましたが、僕もまだまだ実績に乏しい1プレイヤーにすぎません。
しかし、それでも、少しでもカードゲームに関する議論が盛り上がればな、と思い、この記事を執筆した次第です。
なのでこの記事に対して何か意見や文句などあれば、ぜひぜひ。
最後になりますが、今後もいくつか記事を執筆するかもしれません。
その時はまた、読んでいただけると幸いです。



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