無感は人を

指先から糸が出ている。

ピンと張って、どこにいるの

白いそれは、何かに繋がっているみたいだ

ただ、私には

それを追いかける元気がなくって放置した。

次の日も特に変わりはなくって、

糸は指先から出ていた。

そうして糸は張ったまま、いつもの生活未満があった。

朝が来なくなったことに気づいた

窓の外がいつも暗いや

窓ガラスの黒に触れた。

それは細い細い糸で紡がれた繭だった

そして私の首でもあった

足でもあったし、耳でもあった

それは私を呑み込んでいた

全部、全部、全部!

そうして私は壊死した




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