FC東京戦~攻めても点が取れないサンフレッチェ

2016/10/01 サンフレッチェ広島vsFC東京 エディオンスタジアム広島

 どことなく太陽を見てないような気がする。というのも台風が去ったかと思うとまた新しいのが発生。結果日照の少ない天候ばかり続いてしまうのだった。

 降水確率50パーセント。そんな予報ばかりされるとこに天気予報も予測に困ってる様子が伺えてしまう。確かに雨が降ってるような、やっぱり降ってないようなはっきりしない天気ばかりが続いてる。涼しくていいのかもしれないがナイトゲームだとかなり冷えるのではという懸念があった。が、スタンドは半袖の人ばかりで選手にとってもプレーしやすいコンディションだった。

 サンフレッチェにしてみればこの試合に負ければもうチャンピオンシップ出場の可能性が消えてしまう。正に絶対に勝たなければいけない試合なのだった。ところがFC東京の攻撃ばかりが目立つ。受けて立つサンフレッチェ。カウンターを狙うのだった。

 確かにそれは何度かあった。茶島が素晴らしいトラップとターンで攻撃の起点になる。そこからガーッとゴールに向かうものの、いざバイタルエリアに入ると途端に精度が落ちるのだった。パスを貰えばトラップが強くなってしまい、シュートを打てば芯を捉えることができずボテボテと転がしてしまう。ああ、これだから点が入らないのだ。攻撃的ポジションにいながらちっともゴールを生み出せない。茶島、どうしてプレーする場所でこうも精度が違うのだろう。

 そしてもっと深刻なのは唯一の得点源と思ってたウタカだった。絶妙なスルーパスを受けてゴール前まで行ってもボールを取られてしまう、シュートはブロックされてしまう。一体どうしてしまったんだろう。

 そしてミドルシュートは青山が狙う。これも絶妙なコースだったのにGKに防がれる。これも不思議なことにサンフレッチェと対戦するチームのGKは神懸かってしまう。これも一体どうしてなんだろう。交代で入った寿人がゴール前のこぼれ球を打ったシュートさえ止められた時、本当にそう思ってしまった。

 点が欲しい。攻撃の比重を高めるが一向に点が入らない。

 入らない、入らない。どうやっても点が入らない。宮吉が入った時には活性化されたような気がしたが点が入らない。シュートは打ってるのに点が入らない。どうしてここまで点が入らないのか。

 時間はアディショナルタイム。じれてくる。ところがここでFC東京にボールが出るとネイサン・バーンズと中島にワンツーで抜かれ、更に中島はドリブル、ドリブル、ドリブル。3人もいたサンフレッチェのDFをスルスルッと抜けていき狙い澄ましたシュートをズドンとぶち込んでしまったのだった。

 やられた。ああ、やられた。何で、そんな疑問が浮かび上がる。もはやこれは最終宣告のようなものだ。攻めても攻めても決めることができず最後の最後にやられてしまう、一体今シーズン何度こういう試合を続けてきたのだろうか。

 負けた。終わってしまった。そしてチャンピオンシップ出場の可能性も終止符を打たれてしまった。どうしてしまったのだろう。これが昨シーズン最高得点、最小失点で勝ち続けたチームなのだろうか。サッカーとはわずか1シーズンで結果を伴わないチームになってしまう。何と厳しい世界なのだろうか。

 点を取る、失点を防ぐ。果たして残りの試合でこの当たり前の成果を果たすことができるだろうか。攻めても攻めても負けてしまう現状に空しさはいつまで経っても収まらないのだった。

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