ムアントンFC戦~容易ならざる観戦環境

2017/02/04 トヨタ・プレミア・カップ2016 SCGムアントン・ユナイテッドvsサンフレッチェ広島 スパチャラサイ国立競技場


 毎年チームの中心選手がいなくなる。すでにそれがサンフレッチェの宿命であり当たり前のこととなってしまった。それ故、今年は誰がいなくなるのだろうという予想はシーズン終盤の行事のようになってしまった。

 そしてその予想通りレンタルだったウタカが退団した。2年連続のチーム得点王の退団。更にはチームの顔だった佐藤寿人も退団。トップのポジションの戦力不足は否めなかった。

 が、その後元日本代表の工藤の加入が発表される。実績がある分、よく取れたなという気がしたが、果たしてサンフレッチェのサッカーに適応できるだろうかという懸念はあった。そして昨シーズン怪我でほぼ実践から遠ざかっていたというのもマイナスポイントである。それでも現状を考えれば間違いなくスタメン候補の先頭となる。

 そして中盤にもフェリペ、稲垣という新戦力が加わり選手層に広がりを見せた人事だったように思える。果たして今シーズンのメンバーはどうなっていくのか、そういった意味でもタイで行われるトヨタ・プレミアカップは興味深い試合であるのだった。

 この大会、タイの優勝チームとJリーグのチームの対戦であるが、毎年タイのチームが勝ってるらしい。それもそのはず、東南アジアのサッカー熱はすざましく、かつてヨーロッパのスタジアムは凄いなと憧憬の念を持ってた光景がまさにあるのだった。ここはちょっと日本には太刀打ちできない要素だった。

 そんな雰囲気のスタジアムでプレシーズンマッチを行えるというのはまたとないチャンスだった。今シーズンへ向けてのメンバーの見極めという意味でも大きかった。

 ただ、困ったことに試合が観れないのだった。ネットを駆使したら何とか見つけたものの、これが異様に見づらいものだった。映像が止まることが多く、見続けるには相当の辛抱がいる。ネットの動画配信ってこんなものなのかとDAZONEでの放映の決まったJリーグに不安を抱かざるをえないのだった。

 試合は1ー3で勝てた。左右に揺さぶる展開から工藤がゴールした。あの場面、久々にサンフレッチェらしい攻撃で点が取れたような気がしたが、そこで最後に工藤が決めたというのが大きかった。そしてその後も追加点を入れるとフェリペがPKで決める。その落ち着きにやっと安心してPKを任せられる選手が現れたと胸をなで下ろすのだった。

 その後、カウンターから失点してしまいどうにも守備に不安を覚えたものの、ああいうシュートチャンスを確実に決める辺り、ムアントンの選手も何気にレベルは高いような気がした。そういうチームに勝てたことに大きな収穫を感じるのだった。

 そして今度は国内でレノファ山口とのプレシーズンマッチが控えてる。調べるとこちらはスカパー!で中継があるらしい。でもリーグ戦の放送がないことですでに解約してしまっていた。たった1試合だけの為に再度加入すべきなのだろうか。そしてDAZONEが天皇杯を網羅してないことから全てを観ようと思ったらやはりスカパー!も必要なのかもしれない。でもそうやって細分化された観戦環境において、中継を観るのに一体いくら使わないといけないのだろうと気が遠くなるのだった。

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