天皇杯~浮上へのキッカケ

天皇杯~浮上へのキッカケ

2017/07/11 天皇杯3回戦 サンフレッチェ広島vsFC岐阜 岐阜メモリアルセンター長良川競技場

 まったく天皇杯というやつは・・・・。
 そんな愚痴がまた始まってしまうのも仕方がない。中継を観ようとBS、スカパー!とチャンネルを回し続けたもののサンフレッチェの試合だけない。生放送がなくとも録画でもないものかと探すもそれもない。一体何の為に金を払っているのか、それだけ観る人がいないということでもあるのだろう。
 もはやカルトの世界となっている天皇杯であるが、数日経ってハイライトの映像は動画配信サイトによって観ることができた。勿論この時にはすでに結果は知っている。先に失点するのは折り込み済みであった。
 サイドを岐阜の選手がドリブルで駆け上がる。それを止めようとサンフレッチェの選手が立ちはだかる。が、2人もいるにも関わらず簡単に押し抜かれた。そしてそのままシュートを決められてしまった。
 弱い、当たりが弱すぎる。どうしてここまで貧弱なんだろう。サンフレッチェと対戦するのに細かい戦略なんか必要ない。単にフィジカルに優れた選手だけ揃えればいい。実際2回戦で7部のいわきFCがJ1の札幌にフィジカルを生かした戦いで勝ち上がってしまった。その後サンフレッチェが当たらなくてよかったと本気で思った。
 そしてリーグ戦であればこのまま負けで終わってしまうパターンだった。得点力のない前線。パトリックやネイソン・バーンズといったFWの選手ばかり補強することからも今シーズン獲得した工藤が期待外れという評価を下されたことが伺える。そして出場機会の少ないフェリペも同様の評価なのだろう。
 が、この後中盤から柴崎の縦一本のパスに工藤が反応、ワンタッチでまさにそこしかないというコースに決めたのだった。そしてPKのシーンではフェリペの技術の高さを伺わせた。やっぱりこの2人は能力ある選手なのだろうか。
 相手はJ2。それでもちょっと前までJ3相手にも勝てないのではないかとさえ思ってた。ちゃんと点も取ることができた。果たしてJ1でも取ることができるのだろうか。
 でもこれってもっと早く機能することはできなかったのだろうか。J2降格圏に入って外国人を2人補強してやっと火がついたというふうに見えなくもない。が、裏を返せばそういう競争がなかったというのも不調の要因だったのかもしれない。中断期間に入るが、新監督のヤン・ヨンセンを始め、その辺が浮上の鍵になるのではなかろうか。

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