天皇杯鹿児島戦~不調の根幹

2017/06/21 天皇杯2回戦 サンフレッチェ広島vs鹿児島ユナイテッドFC 福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場

 忘れていた。
 この試合があることをすっかり忘れていた。ああ、何たること。この失態をどう断罪すればいいことか。だがあまりにもアナウンスがなさ過ぎる。サンフレッチェの公式LINEにも登録してるものの通知はなかった。それどころか試合結果についても全く報告がない。この天皇杯、ほとんどカルトと言ってもいいようなマイナーな存在になってるのはどうにかならないものだろうか。
 それでも何とか映像を観ることができたのだが、何と4部のチーム相手に早々に失点してしまったのである。それもマイボール時に攻め倦ねてる内にボールを奪われてカウンターといういつもと同じパターンの失点だった。これってもう監督の責任、これは強く感じざるを得なかった。
 リーグ戦から中3日の為、メンバー総入れ替えをしてるにも関わらず同じ失敗をしてしまうというのはもはや選手のせいではないだろう。攻撃時に中盤に選手がいない、流動性がない、攻撃陣が前で張って待ってる。そのせいでボールはただ後ろとサイドで回ってるだけになってしまう。いや、よく考えたらこれって2006年のJ2に降格した時と同じ光景ではないか。もはやこれは降格へのフラッグが立ってると言っても過言ではなかった。
 森保監督には2006年の試合のビデオを観てほしい。そしてチーム関係者にももう一度振り返ってもらいたい。今までずっと補強した選手が外れだったと思っていたがそうではなかった。実際に工藤は宮吉とのコンビネーションからゴールを決めている。せっかくの持ち駒もそれを生かす戦術がないとどうにもならないのだ。
 勝てなくなればなるほど意固地になって周りが見えなくなる。そんな状態に陥ってるのではなかろうか。無事逆転してコマを進めたからいいものの課題の全貌が見えたような気がした。果たして指揮官はこの問題を自分で感じ取ってもらえたのだろうか。

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