鳥栖戦~やはり決められない決定機

2017/07/30 サンフレッチェ広島vsサガン鳥栖 エディオンスタジアム広島

 新戦力パトリック。いよいよその姿をピッチに現した。デカくてガチムチで厳つい顔。そんな選手がトップにいるだけでどれだけ相手に驚異を与えることができるだろうか。
 ところが始まってみればそのパトリックにボールが入らない。それどころか鳥栖の一方的な攻撃だ。ボールを取ろうにも取れない。ああ、これでは何も変わってないじゃないか。そしてロングボールを入れられるとヘディングで逸らされ裏を取られる。打たれた。が、ここはGK中林が横飛び一閃、片手で弾いたのだった。
 その後もCKやFKで守る場面が続くも中林の飛び出しで危機を回避する。その広範囲に動く守備に一切の余念がない。そこがまた清々しささえ感じさせるのだった。
 そんな守備一辺倒の展開にヤキモキしながらも吸水タイムでゲームが止まるとゴールに迫る動きが出てきた。パトリックに入ると後ろにこぼれる。そこに全速力で上がった丹羽がシュート。枠に行った。が、DFが脚でブロックされてしまう。
 更にCKから野上がヘディング。これも枠に入っていたもののGKに阻まれる。そして今度はパトリックがCKからヘディング。これは枠に入らない。徐々に得点の匂いが出てくる。やはり最前線にパトリックがいるのが大きかった。
 その後も柴崎がヘディングシュート。枠に入らない。またパトリックがヘディング。これも入らない。入らない、入らない、入らない。結局最後が入らないというのはちっとも変わらないのだった。
 更にカウンターのチャンスでは最後のラストパスの精度がなく相手に渡してしまう。どうしてミスしてはいけない場面でミスをしてしまうんだろう。結局そういう決めるとこで決めれないことが相手に安心感を与えカウンターを与えてしまった。DFは残ってた。が、センターラインから打たれたシュートは中林の頭上を越えてゴールに入ってしまった。攻めても攻めても決められなかったサンフレッチェに対して鳥栖はたった1本のロングシュートで決めてしまったのである。悔しいというより徒労感が半端なかった。
 結局のところ決めるべきとこで決めないからこういうことになる。そしてその後は貝のように引きこもった鳥栖の守備を崩せずにそのままタイムアップしてしまった。監督を替えようと選手を補強しないと結果は何にも変わらないのだった。
 呪われてる。
 そう思わざるを得なかった。あんなシュート、普通だったら入る訳がない。そしてたった1回のピンチである。新戦力のパトリックもガンバであれだけ決めてたのに決めきれなかった。果たしてサンフレッチェにはゴールの枠どれくらい大きくすれば入れることができるのだろうか。
 盛り上がった期待感。だが結果は出ない。シュートってどうやったら上手くなるんだろう。そしてチャンスになると途端に落ちるプレーの精度。果たしてそこまで期待するのは無理なんだろうか。でもみんなプロの選手なんだよなとその疑問はいつまでも払拭することはできないのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?