サマータイムについての疑問

現在サマータイムの実施について真剣に議論されてるという。夏の日の出が早くなるのに合わせて時計の針をずらすというものだ。それにより就業時間になっても日が昇っていてアフターファイブを有意義に使えるというのである。また、消費電力も抑えることができるというのがその言い分だ。
だがこれにぼくは絶対に異を唱える。それは実体験として就業時間を早めることの身体的負担を知っているからだ。
かつてはぼくも夏は日が長いということで早出残業を迫られたことがあった。その時の記憶で早出というのが本当にきつかったのを覚えている。単純に時計の針をずらすだけといっても人間の身体はそんな都合よく対応できるようにできてない。しかもここ最近の夏は早朝でも暑いことが多く光熱費の面でもそれ程のメリットは感じられない。なので画一的にみんなで時計をずらすというのは絶対に反対である。
しかし、確かに関東など朝の4時には日が昇っているのでそこを活動する時間としたい気持ちも分かる。なのでそこは各企業、各団体によって、もしくはその中でも各個人によってサマータイムを導入してはどうだろうか。それによって通勤ラッシュの緩和にもつながりランチタイムもずれることになる。実際フレックスタイムを導入してる企業はあるものの帰るに帰れない雰囲気で機能してないらしいが、ここを明確に帰らせるということを徹底させる。実はそれだけで相当社会全体にとってメリットがあるはずだ。わざわざサマータイムなど実施する必要もない。
みんな一緒じゃないといけない。そういう発想が日本を世界の中で埋没させたのではなかろうか。日本って横並びじゃなきゃいけない風潮があるが、果たしてそれは本当に日本人の気質なんだろうか。江戸時代やそれ以前から続いてきた風習なんだろうか。サマータイムの議論が出てくる度にふとそんなことを考えてしまうのだった。

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