浦和戦~メンバーにテコ入れ

2017/07/01 浦和レッドダイヤモンズvsサンフレッチェ広島 埼玉スタジアム2002

 雨降ってたし、また降りそうだし、身体だるいし、このまま家で寝ていた気分だった。ああ、でもすでにチケット買ってるから行かないといけないなと半ば義務感に刈られて出かけるのだった。
 北越谷駅までずっと座って来れた。依然としてどんよりとした空に再び雨の降らないことを祈るもそれ以上試合について考えることもなかった。ここまでまけ続けてるサンフレッチェは勝敗という要素を抜きにしても楽しめる部分がない。それなのに足を運ぶのは自ら惨めさを味わいに行くようなものなのだった。
 はあ、今日は一体何対ゼロで負けるんだろと憂鬱になりながら駅前の総菜屋に入ると気分が一転した。この店は安くておいしそうな弁当がたくさん並んでるので毎回寄るのを楽しみにしている。焼き肉弁当にコロッケを持ってレジを打ってもらうとその金額に驚き、それだけで浮ついてしまうのだった。
 ただ、その後乗車するシャトルバスは当然のことながら紫のユニフォームは一人なのでアウェイ感というより孤独感を感じるのだった。
 スタジアムに到着しバスを降りる。スーッとした空気が流れてくる。程良く冷やされた大気が火照った体温に心地よかった。実はこれは雨後の効能だった。が、スタンドに入ると幾分客が少ないような気がした。果たしてそれが成績不振のせいか、天候のせいなのかは判断ができない。
 ポツポツと埋まってきた観客席。それに伴い仲間も顔も集まってきた。当然今日のスタメンの話になる。
「GK、中林になったんだね。茶島も出てるし結構替えてきましたね。それなのに皆川を替えないって・・・・」
 今シーズン0ゴール。そんな実績のない皆川にはゴールの期待はこれっぽっちもないのだった。
「そうだね、結局ワントップは消去法で皆川が選ばれてるだけだからね。そろそろ点取らないとパトリック穫ったから試合出れなくなるよね。そしたらもうプロでいることさえ難しくなるんじゃないかな。あと、外国人枠で現状ではロペスかフェリペはベンチに入れなくなるよね。特にロペスはあれだけ出場しててちっともゴール決めないから厳しいよね」
 勝てないことに対してのテコ入れをしているチームにぼくらは好き勝手な展望を語り合う。その間ピッチの上では選手のアップが繰り広げられる。
 シュート練習。皆川のシュートはやっぱり入らない。ああ、そりゃFWが決められないんだったら勝てる訳はないわな。そんな現実を試合前に突きつけられるのだった。

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