大宮戦~防げないCK

2016/09/10 サンフレッチェ広島vs大宮アルディージャ エディオンスタジアム広島

 佐々木の怪我による離脱の影響は大きかった。開幕から勝ち星を拾えずやっと浮上してきたかと思った矢先のDFの離脱はその後の戦いに負の連鎖を与えてしまった。それもこれも大宮とのアウェイ戦で受けたファールのせいだ。明らかに故意による背後からのタックル。あれ以来大宮には怨念を感じる。もう一度対戦する時は完膚無きまでに叩きのめしてやりたい。

 そしてサンフレッチェは確かにゴール前に迫る展開を何度か見せた。大宮の攻撃も時に激しく、時に計算高く摘み取っていった。これはまた大量点を取って勝てるだろう、そんな気分になってしまった。ところがこれがちっともゴールが奪えないのだった。

 最終ラインの塩谷から再三柏に対角線のロングパスが通りチャンスをつくるもクロスは跳ね返される。逆サイドのミキッチからのクロスをウタカが打つもGK真正面。そしてゴール前の連携から柴崎が抜けだしシュート。ついに決まったと立ち上がろうとした瞬間、カツンとバーに当たって跳ね返されてしまうのだった。入らない、入らない入らない入らない。まるでそれは呪いが掛かってるかのように入らないのだった。

 だがよくよく観てみると前線で茶島のとこでチャンスが潰れてるような気がする。そして浩司の交代として番号が出たのはやはり茶島だったのがやはり点を取るという面で物足りなさを感じたのだろう。

 そして浩司が入ったことでより攻撃が活性化される。大宮に攻撃の隙を与えない。サイドでの攻防でも柏がよく粘って相手に当ててゴールキックにした。が、これを副審はCKにしてしまう。信じられない、目の前で見てたにも関わらずミスジャッジをしてしまった。柏が抗議するも自信を持ってコーナーを指してるとこが痛々しくもあった。

 でも防げばいい。そう思ってた大宮のCK。真ん中に蹴ったボールはガツンとヘディングで決めらた。まるでそれは誰も守備に人がいないかのように簡単に合わせられた。

 ああ、またしてもCKでやられたよ。一体どれだけCKでやられればいいんだよ。毎回毎回同じパターンでの失点に深い深いため息が漏れるのだった。

 点を取ろう。残り時間10分ちょっと。ミドルシュートを狙いサイドからの崩しもあり中央突破もやってみるも何も起こらない。点を取ったことで益々ゴール前を固める大宮。必然的に攻める時間は増えるものの一向にゴールは割れない。それに比例してプレーもどんどん雑になる。ミキッチのやけくそ気味のクロスを見た時、ああ、もう今日は点は取れないなと諦めを感じるのだった。

 最後寿人と皆川のFWの選手を2人入れたものの結局何も起こらなかった。もしかしたら2人共シュートすら打ってないのだろうか。そんな無力感をの中、終了の笛がむなしく響き渡るのだった。

 CKの守備、引かれた時の攻撃、結局いつもの課題が何も解決できなかったというのをまざまざと見せつけられてしまった。恐らく全部のチームがこういう戦い方をしてくるのではないだろうか。

 一体いつになったら勝てるのだろうか。もう100万年くらい勝ってないような気分になってしまう。これもそれもあまりにも安い失点とチャンスを逃してるせいだ。ああ、一体どうやったらCKで点を与えないようになるのだろう。一体どうやったら点を取ることができるのだろう。いつまでもいつまでも途方に暮れるのだった。

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