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女性を撮る

最近はあまり写真を撮らなくなりました。

「趣味は写真です」と言ってた頃は、使用するカメラは、ニコンF、F3、キャノンEOS3などの銀塩カメラ、いわゆるフィルムカメラでした。デジカメを使うのは仕事用で、ほとんど現場でしか使っていませんでした。

しかし、年々デジカメの性能は上がり、同時に携帯(スマホ)のカメラの性能もアップしてきました。
ズッシリと重くて、装甲車のようなボディのニコンはデジカメとは一線を隔し、ニコンFなどは首に掛けていると、すれ違う人の視線を感じる事がある愛着のあるカメラでした。でも、いずれも古いカメラな故、モールのへたりやシャッターギヤの不具合などが発生する事は避けられません。結局フィルムカメラとレンズはほとんど下取りに出してしまい、今でも手元に残っているのは、ニコンF4フォトミック1基のみです。このカメラはピントの山がとても見やすいカメラで、視力の低下した私にとってはとても重宝するカメラです。しかし、どうしてもフィムルの場合は、現像、プリント、スキャニング、補正、とデジカメに比べると手間がかかる事は間違いありません。また、失敗できない撮影の時や動きのあるものを撮る時には、ついついデジカメの方を使ってしまいがちでした。手間がかかる、失敗があるところが、言う事を利かない悪ガキを扱うみたいで面白いところではあるのですが・・・次第にフィルムカメラは使わなくなりました。

綺麗な物を撮りたい、と言うのは普通の人の心理だと思います。風景や鳥や昆虫などの生物にしても、美しい姿を撮りたいと言う願望があります。私の場合は人を撮るのが好きでした。人生の荒波を生きてきたジジババを撮るのも良いですが、やはり綺麗な女性を撮りたいと言うのは自然な願望です。
しかし、女性を撮るのって結構難しいんですよね。そこそこ名の知れたプロのカメラマンだと、モデルさんの方から撮って欲しい、となるのですが、そこいら辺りのアマチュアカメラオヤジの場合、モデルをして下さる女性を探すだけでも大変です。
ネットで募集しても、怪しまれたり、冷やかしだったりも多く、実際会ってみると、事前にやりとりした画像とは全く別人。はっきり言って「ブサイクやないか~い」と言う人もいます。でも、モデル料だけ払ってお帰り頂くのも可哀そうなので、それなりに撮影します。女性を撮るのは時間も金も気配りも必要で、それでも綺麗に撮れた時は報われますが、ダメダメ写真の時は地球の引力が2倍になった感じでどっと疲れがでますね。

撮影に際しては注意しなくてはいけない事もあります。
以前こんな事がありました。
普通のポートレイト写真の撮影で始めたところ、お互いノリと勢いでオールヌードまで撮ってしまいました。撮影が終わり、普通にお礼をして、普通に別れたのですが、夜になってメールによる猛抗議が来たのです。最初は意味が判らなかったのですが、彼女の言い分は「そんなつもりじゃなかった」と言うものでした。差し障りがあるといけないので詳細は書けません。我ながらイイ写真が撮れた、これなら宣材写真としていける!と思ったのですが、結局、ネガ、ポジ、全て彼女に渡して手元には何も残りませんでした。それなのに、また、前回の事はチャラにて再度撮って欲しい、彼女から依頼があったのです。さすがに断りましたよ。私もそこまでお人良しではありませんからね。

まあ、そんな人は滅多にいなくて、大抵は楽しい撮影で終わり、女性も喜んでくれます。やっぱり色んな表情を見せる人間は撮ってて面白いですね。手ぶれ補正機能や、自動ホワイトバランス機能などの付いた最近のスマホだと、誰が撮っても大抵綺麗に撮れます。ただ、もうちょっと良イイ写真を撮るために、ちょっとだけ注意すれば良い事があります。
私もいつも注意してる事で、人物を撮る基本です。

1、日の丸にならないようにする。
2、首切りショットを避ける。
3、串刺しショットを避ける。

この3つです。
日の丸は構図の注意で、被写体を真ん中に置かないことですね。真ん中に被写体を置いた写真はどこかマヌケに見えます。センターから左右どちらかにちょっとずらして撮るのが良いです。

首切りショットは、首のちょうど真後ろ辺りに水平な線を持ってこない事です。見た目がギロチンを思わせる避けたい構図です。

串刺しショットは頭の後ろに電柱とかの、真っすぐで細長い物を持ってこない事です。頭から串に刺されたような絵になってしまいます。

それから、逆光は良くないと言いますが、人物を撮る時は絶対に逆光が良いです。顔や服が暗くなってわかりづらくなるのは当然です。それはレフ板(反射板)で光を当ててやれば良いのです。太陽を受けた髪の輪郭のキラキラヘアーは順光では撮れません。女性を撮るにはキラキラヘアーを重視ですね。

あと、夏場の日差しが強い時、補正フィルターとか無い時はサングラスをレンズの前に置いて撮るとか、視界深度を深くして、顔はピントバッチリ、背景ボケボケで撮るなど、女性を綺麗に見せる色んなテクニックがあるので、色々と試してみるのも面白いかも知れませんね。

最期に、今はどうかわかりませんが、昔はヘアーの映っていない写真であれば、カメラのキタムラさんは躊躇なく現像、プリントしてくれていました。現像を頼むと、顔なじみの男性スタッフが対応すると、「今回のはどんなのですか?」 と聞いてきました。スケベスタッフめ。





























































































































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