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イタチの最後っ屁(ぺ)

皆さんはイタチと言う動物を御存知でしょうか?
ウィキペディアによると

イタチ(鼬、鼬鼠)とは、ネコ目(食肉目) イヌ亜目 クマ下目 イタチ科 イタチ属 Mustela に含まれる哺乳類の総称である。オコジョ、イイズナ、ミンク、ニホンイタチなどがイタチ属に分類される。ペットとして人気のあるフェレットもイタチ属である。

フェレットよりも2回りくらい小さくて可愛い小動物です。モグラほど体毛はツヤツヤしてませんが、猫よりも上質の毛をしています。、すごく動きが速く、すばしっこいですが、田舎道では車に跳ねられてペチャンコになってる姿を見かけたりします。

さて、動きの早いイタチですが、彼らの最大かつ最強の武器に イタチの最後っ屁 があります。
同じくガスを噴射する動物にスカンクがいますが、スカンクは身の危険を感じると、逆立ちしてダンスのような動きをします。これは俺に構うな、これ以上ちょっかい出すとお前の身の補償はしないぞ。という警告の意味のダンスで、それが無視された時、肛門傍洞腺(肛門嚢)を取り囲む筋肉を収縮させることによって分泌液を相手の顔に目掛けて噴射。相手はそこでスカンクにちょっかいを出した事を後悔するのです。

イタチの場合は、追い詰められ、もうこれで終わりだ!と言う時に、強烈が匂いのガスを一発発射します。
これが イタチの最後っ屁 と言われていますが、実際これをくらった人はあまりいないでしょうね。
自慢にはなりませんが、私は一度だけくらった事があります。

会社勤めの頃、3人ほど会社に残り、徹夜で残業している時でした。
明け方近く、そう4時頃だったでしょうか。夏場だったので、残業中にエアコン付けると怒られるので、窓や入口を開けて仕事をしていたのでしょうね、突然一匹のイタチが事務所に飛び込んできました。
生きたイタチを間近で見る機会もあまりないですから、3人で捕獲しようと、追い掛け回しました。でも、素早いイタチを捕まえる事はなかなかできません。ようやく書棚の後ろに追い詰め、これで最後だ!と言う時にヤツの最終兵器が炸裂しました。
うっ!くさっ! 3人とも慌てて事務所の外へ退避。臭い事には間違いないのですが、トイレの臭さなどとは別物、有機物が腐敗したような、吐き気を催す、なんとも言えない気持ち悪い臭さです。しばらくすると涙が出始めて、頭痛もして来ました。それ以降仕事はできず、とにかく事務所の換気をして、朝を迎えました。
他の社員らが出勤してくるたび、うぇっ!何これ、何の臭い? と聞かれるので、その都度イタチとの格闘を説明したのですが、上司たちからは、お前等残業と言いながら夜中に何をやってるんだ!と怒られました。
それから一週間くらい臭いは消えなかったです。

もうあの時の臭いは嗅ぎたくはないですが、ヤツを追い詰める事をしなければ最終兵器を食らう事はなかったわけです。
また、バッファローやセブラなどの大人しい草食動物も、危険が迫れば予想もしない行動で敵を撃退します。

人間社会でも、追い詰められて逃げ場を失った人間は、何をしでかすかわからない、とんでも無い手段に打って出る事の例えとして、イタチの最後っ屁 が使われる事があります。

民主主義の社会では、いくらトップと言えども、周囲の監視体制が機能している限り、最後っ屁 を使う展開になる可能性は無いかも知れませんが、腹違いとは言え、兄を処世し、叔父たち身内を処刑する北の指導者など、あまり追い詰めて最後っ屁を食らう事の無いよう注意が必要でしょう。

また、以前も書いたと思いますが、私達個人も、SNS等での批判も必要だと思いますが、徹底的に叩くのは感心しません。 引き際じゃないですが、もうこの辺で良いだろう、とタイミングを見究めて辞める事も必要だと思います。

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