見出し画像

BSCS2023レポ&零契約解説

割引あり

お久しぶりです。“バトスピチャンピオンシップ2023チャンピオン”、スラです。

今回は、全国大会で僕を日本一まで導いてくれた零契約を、せっかくなので紹介します。

僕に零契約を教えてくれた恩人もこう言っていることですしね。

きっかけ

日本決勝用のデッキを悩みに悩んでいたところ、こんなツイートポストを発見。

ティアドロップが行方不明

色々話を聞いていると要は白起幻みたいなデッキとのことで、触ってみるには十分な魅力があった。
一旦自分で組んだ最初のリストがこれ。

正直あまり強いと思ってなかったし、ウィズ、超契約の枚数も白鳥の有無も防御札の配分もマーキュルドレイクの効果も分からない状態でかなり不完全なもの。なんならカードも持っていない。

結局注文したのは2/5(月)で、カードが手元に揃ったのが2/9(金)。
それまでの調整では候補であったプチバット、冥契約、雲契約、武装ガチャ(今考えると正気では無い)を回して、それぞれデッキリストに不満はないものの何となくしっくりこないような調整をしていた。

全国まで残り2日にして、ようやく零契約を初体験。

2/9(金)

誰?

白鳥:重い。
白晶:引けない。
ウィズ:2枚目引いても嬉しくない。
トール:事故る

マーキュルオルカ:1度で2面まで受けてアタックステップ終了できる。ラバーズと合わせてバトル終了のかさましがあつい。シンボル追加で4点以上のワンショットができる。

†六絶神 絶望のアインザーム†:超契約で戻したソウルコアから受け札として機能する。フォーアンサーを付けて立てておくとグロリアスシープよろしく頑丈に受けられる。

大不評

そこそこ回してリモートもして、確定枠と自由枠が頭の中ではっきりすると同時に、デッキパワーの高さをも体感した。
契約にドローはないものの、デッキの中身がサーチ12枚、ドローソース6枚と再現性が高く、ひとまず回していて不快感のないリストには仕上がった。

2/10(土)

環境デッキをひたすら当ててもらい、最終調整。
まだ流行ってないデッキなので、自分たちの頭だけでこのデッキを本当に信用して良いのかを判断する必要があった。

ちなみにこの日の僕はゼロフェンサーでめくれたカードを手札と入れ替えようとしたり、平然と励起を忘れたりしていて、横で見ていた調整メンツ達に超怒られていた。

カミュとウィズが逆っぽい

こんな感じに環境予想をしていたのだが、アイボウ、獄に面白いほど勝てる。
呪契約のダークタワーだけめちゃくちゃキツイけど、それ以外は概ねなんとかなりそうな雰囲気だった。

トール:煌臨条件が軽い、ブレイヴの枚数が増えており無効効果が使いやすい。事故るからと1度抜いていたが、あまりに軽率。さすがに必要だと判断。
ムシバミ:ドローソース、バーストのかさ増し。伏せておくと勝手にフリーデンをケアして不自由なアクションをしてくれることが多い。

この日の練習を踏まえ、デッキリストを整えた。

ムシバミ2枚の枠はいまいち納得がいっておらず、テミックシールドを増やすか、ラルヴァンにしてドロソは減らさずタワーをケアできるようにするかギリギリまで悩んでいた。

これが前日の夜????

2/11(日)朝

間に合った!!!!!!!!!!!!!!!!

悔いの残らないリストが完成して本当に良かった。

朝食付きの宿だったが混みすぎており諦め。結局集合時間ギリギリまで部屋で過ごした。

日本決勝

1回戦 呪契約 先攻○(きのぴ。さん)
緊張している中での初っ端不利対面でかなり精神的にしんどかった。
先1タシカニラバーズ2枚回収。紫装甲が強く場持ちが良いスピリットを立てられた上手札も増えたが、結局ダークタワーだけは厳しい。が、後1タワー欠損。
そのままトールでしばいて勝ち。

2回戦 秘契約 先攻○(三島君)
先1ティアドロップフリーデンセット。
小型はBp3000で返り討ち、モンキーはフリーデンでしばく、重疲労はウィズに投げたい、合体でジャマーを避けられるという最高の滑り出し。

結局後1ガタル置きバーストセットで終了。
先2、手札を整えつつウィズアタックでカウントを伸ばす。煌臨するとエクレルタイガーを踏む可能性があり悩んでいると
「ウィズのバースト破棄って強制ですよね?」
ブラフが露骨すぎて即煌臨。バーストはエレクラム。煌臨していなかったらかなりまずかったが心理戦で優位に。

後2耐えるがウィズが寝かされる。
先3、横にスピリットを並べ、2枚目のフリーデン、ラバーズ、スラッシュによるアタックキャンセルを多用してリザーブにコアを残さないよう立ち回り、スラッシュまで含めギリギリの打点を押し込んで勝利。

3回戦 アイボウ突契約 先攻○(komainu)
言わずと知れた最強プレイヤー。
先1フィッシュムシバミセット。相手視点このバーストはフリーデンに見えるはずで、スピッツァーでも持っていなければ攻撃してこないだろうという安心感がある。
思惑通りメイン突破覚醒からアタックせず終了。先2で手札を整えつつウィズアタックでカウントを伸ばす。
後2、打点形成こそできるものの、komainu側が防御札を持っていないことから不用意に殴らずターン終了。先3トールフォーアンサーリーサルで終わり。

4回戦 超星 先攻○(スイッチさん)
先攻を取ったことは覚えているが動きは忘れた。
後1紫世界バーストセット。この時点ではまだ超星とと断定できないが、ソウルコアを支払わなかったためシューターかスピッツァーを持っていると予想。

先2アサルトでヴルムシューターを破棄、フリーデン発動で紫世界を破壊。スピッツァーもカシウスも無いことが確定。2枚目のフリーデンをセットし、アサルトアタック時に悪魔神バウンスで更地に。ハンデスでムーンフィッシュが落ちる。
返しのターンはフリーデンとスラッシュブロックでほぼ受かると判断しライフを詰める。これが正しいかは検討の余地あり。
ターンを返すもやはり更地からのリーサルには無理があるようで、フリーデンで生き物を潰して受ける。
返しで残りのライフを詰めて勝ち。

5回戦 獄契約 後攻○(レモンさん)
チームティアワン2人目。先1でジャバドを召喚バーストセットと、アサルトガンナーを完全に割り切ったプレイに驚いた。バーゴイル+バランドールのような、c0からでも捲れるカードがあるのかな?と予想。
後1タシカニ煌臨、何をめくったかは覚えていないが山上か手札からフォーアンサーを投げてエンゲージまでした。
手札に後続の煌臨がなく、ヌーヴェルやピラーを考えると引けるうちに引いておきたかった。スコルエンペラーが見えている上で使うのが正しかったかは正直なところ怪しい。
返しのターン当然ヴァントゥース着地。ソウルコアまで使用しリーサルを組まれるもスラッシュ召喚で1点耐える。
ジアンサー煌臨。前のターンで投げられなかったことからリュービ欠損と判断し、緑アルティメットは放置、バランドールを除去。ヌーヴェルとマジックのみ打たれる状況で打点を作りまくって勝ち。

プロ2人を撃破し、無事予選5-0で決勝トーナメントに進出した。

トナメ1回戦 獄契約 先攻○(けんさん)
詳しくは配信を参照してほしい。
ガチガチに緊張していたが、何をしても勝てる手札と捲りで先2キル。配信でミスしなかった安堵と、デッキの強さの再認識から自信が付き、全身がほぐれた。ありがとうけんさん。

トナメ2回戦 蒼契約 先攻○ (アンチンさん)
先1フィッシュフリーデンセット。後1シャックアタックタイタス破棄。
今環境さすがにフリーデンを警戒しないわけがないため、スピッツァーを握っている前提のアタックと判断。(普通に切れる蒼波がなかっただけらしい)ブロックしスピッツァーを吐かせ、2枚目のフリーデンを通しやすくする。
先2、さすがに先程のようにうまくはいかず、フォーアンサーエンゲージ、ティアドロップで手札を整え、
(フリーデンかアサルトガンナーどっちか忘れた)で最低限盤面を処理し、フォーアンサーを自壊してターンを返す。
後2、パンサーイノビーチケーニッヒでリーサルを出されるが、ガブルが欠損。機を逃さずラバーズフォーアンサー蘇生の3面受けでギリギリ凌ぐ。←ここ、前ターンの自壊がめちゃくちゃ冴えていて自分で自分を褒めてあげたい。
先3、トールフォーアンサー+マジック2回無効の盤面を完成させ詰める。当然通り勝利。

準決勝 アイボウ突契約 先攻○ (イケさん)
先1タシカニヴェスペフォーアンサー。ヴェスペ自壊して終了。
後1わすれた
先2エンゲージ起動からいっぱい動いて盤面更地にしてトールでしばいて勝ち。運良すぎた。イケさん、初手マグマンモス3枚あったらしい。

決勝 獄契約 後攻○(ずみさん)
配信を参照。

以上、ギュッと調整して1試合1試合に集中していたらチャンピオンになれました。

ずみさんが緊張って言葉を知らないような雰囲気でプレイされていて、全国大会決勝って感じがあんまりなかった。これも実感の無さの一因な気もする。

当然勝つつもりで調整していたし試合にも臨んでいたけど、カードゲームである以上運も絡むし、自分より場数も練習量も圧倒的に多いプレイヤーが山ほどいるような舞台で、9勝0敗という完全勝利をおさめられたことが本当に嬉しくて、現実感がなかった。

cs優勝っていう大きすぎる、ひとつのゴールともいえる結果を出しはしたけど、これからも今までと同じようにバトスピに向き合うつもりだし、アジア決勝も、3on3も、来年のcsも、ディーバカップも勝ちたい。頑張ります。

てことで、これからも変わらず応援よろしくお願いします。レポートおわり。

ここから解説

デッキリスト

デッキの特徴

ブロックされない生き物によるビートデッキ。

メインでカウント5を目指し、フォーアンサーの回復効果と合わせて1点2点2点で削り切るのが理想。
マーキュルドレイクの励起踏み倒しによる小型ビートプランも意識しつつ、ゲームが長引けばトールでマジックをケアして詰める。

ここから先は

4,749字 / 5画像

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?