日本海呼称問題のまとめ(2024.8.24)

京都国際の校歌で話題になっている「日本海呼称問題」を端的にまとめる。

1 日本海呼称問題とは
 韓国は、「日本海」という地名を国際社会から消滅させるため活動している。具体的には、「日本海ではなく東海と呼べ」と言っている。これが日本海呼称問題。日本の外務省がわざわざ特設ページを作っているぐらいの大きな問題である。

https://mofa.go.jp/mofaj/area/nihonkai_k/index.html

2 日本海という地名の歴史
 日本海という地名は、江戸時代にはロシアなどの外国が使っていた。日本が押しつけたものではないし、1910年の日韓併合とは無関係である。

 江戸時代には日本海と呼ばれていたのは、当時の日本の国際社会における存在感を示すものであり、日本人としては先人の活躍を誇りに思える出来事だ。

3 韓国の主張は正当なのか
 上記のように、江戸時代から日本海と呼ばれているので、韓国が主張する「日韓併合で広まった」は嘘である。

 また、韓国は当初「東海」以外に「韓国海」などの名称も検討すると言っていた(国会図書館のPDF資料参照 http://bit.ly/1FTv3nr )。ここからも、韓国が「東海」という呼称に歴史的正当性があるから主張しているのではないことがわかる。すなわち、韓国は、日本海という地名を国際社会から排除することだけが目的である。

4 併記問題
 いきなり主張が受け入れられるのは難しいと感じたのか、韓国は、世界中で発行される地図について日本海と東海の併記を求めるようになった。

 心優しい日本人は、併記ならいいのではと思うかもしれない。しかし、韓国の最終目的は日本海を消し去った東海単独表記である。このことも、上記の国会図書館のサイトの資料に書かれている。これは、韓国を信用してはいけないと思う理由の一つである。

 昔、ある新聞で韓国人が「日本が友好の証としてまずは併記してほしい」と言っていたが、韓国国内で日本海と併記するとは考えにくく、一方的に日本の譲歩を引き出そうとする詐欺的な手口である。

 嫌韓を批判する声があるが、それはこうした韓国の手口を知らないだけである。このことを知れば、少なくとも、韓国を嫌う人がいるのも無理はないなと思えるはずだ。

5 中国の対応
 反日で韓国と歩調を合わせることも多い中国だが、日本海呼称問題に関しては中国は韓国に協力しない。なぜなら、中国で「東海」と言えば東シナ海を意味するからである。

 そもそも方角を付けただけの海の呼び方は世界中にあり、それを国際名称にしろというのもおかしな話である(北海までいくと別かもしれないが)。しかし、韓国は「日本海という一国の名前が付いているのはおかしい」と言ってしまったため、東海と主張せざるを得なくなったのだろう。なお、複数の国に隣接しながら一国の名前が付いている国際的な地名はたくさんある(メキシコ湾など)。

 また、韓国では黄海を「西海」と呼んでいるが、韓国が中国に「黄海を西海と呼べ」と主張したとは聞いたことがない。要するに、日本海呼称問題とは、どさくさにまぎれて日本に不合理な負い目を感じさせ、江戸時代から国際社会で使われている日本海という名称を消滅させようといういわれなき韓国の反日運動に過ぎない。

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