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星を救う者は星に夢を見る 第二節

Zenoa=Rolandとは何者なのか
ただの一介の冒険者であるZenoa=Roland(以下ゼノア)が
なぜ、世界の危機を救った「英雄」となったのか?
当記事では彼女について語っていくものとする。

第一節ではゼノアが
・帝国出身ではないか?
・内政での争いに巻き込まれた政治的に重要な位置に与する者の子ではないか?
ということが分かった。
いや、それだけしか分からなかったが正解である。
彼女を取り巻くモノが壮大すぎる・・・。
果たしてゼノアの全てが分かった時、私はこの大地に足をつけているのか?それともエーテルの海に還っているのか・・・。

話が少し逸れてしまった。本題に戻ろう。
ゼノアの生まれについては先のウィリアムスから聞くことが出来た。
ではその後彼女がどういう風に育ち、「冒険者」を目指したのか?
そこを紐解いていこう。
ローランド家夫人「ミリシャ」に話を聞くこととした。

ゼノアの幼少時のお話を伺いたいのですが?

ミリシャ「ゼノアはそうですね、『好奇心』を擬人化したような子です。」

好奇心の擬人化?

「ええ、何か気になることが興味のあることがあれば「それ」にひたすら歩み続ける。そこに何があろうと、自分がどうであろうと関係ない。まぁ、唯我独尊でもありますね(笑)そんな子だから、私もウィリアムスも苦労・・・、どちらかというと気苦労が絶えなかったですね(笑)」
「あるとき、竜詩戦争の話をウィリアムスから聞いた翌日、彼女は姿を消したんです。我が家はもう大慌て。ウィリアムスとネィティスは狼狽するばかりで、サクヤは我関せず。私は急いで情報を搔き集めて、捜索隊を結成しました。」

ゼノアはどこに消えたのでしょうか?

「まぁ、予想通りゼノアはドラヴァニアへ向かっていました。幸い竜たちとは遭遇する前に捕まえることが出来たのですが。」

なぜ、ドラヴァニアへ?

「『竜側では竜詩戦争がどう語られているのか気になった。だから竜に直接聴きに行こうとした。』と」
「ウィリアムスは思わず笑っていました。『この子は誰にも止められん』と。しかし、私は兵を預かるローランド家としてそんな自分勝手な行動は許されまいとゼノアを叱りつけました。たぶんその頃からでしょう。あの子はイシュガルド中の書物、特に冒険譚や冒険録、冒険者関連の物を読み漁っていたのは。」

では、ゼノアが冒険者になるのは?

「まぁ、必然でした。それにあの子は自分の生まれについても調べていたようでしたので、いずれは我が家を出るとは思っていました。けど、それがあの子の生き方でありそれを止める・咎める者などいやしないのです。私もウィリアムスもゼノアから「冒険者になる」という言葉を聞いた時、『好きにしなさい』ということしか言えませんでした。」

ゼノアは「冒険者」になるべくしてなった。
旅に出た彼女は何を胸に秘め、歩みだしたのだろうか?
いや、彼女の心など彼女の家族も今では私でさえ分かっている。

そこにあるのは「好奇心」だけだと


第三節へつづく

                著:フリーライター リリル=リル


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