見出し画像

今の気持ち、未来に残す

【おことわり】
私は性犯罪にも会社経営にも詳しくないし、自分の人間性も良い人間だとは思ってません。自分の考えが正しいのか自信もありません。でも、今率直に思っていることを、ちゃんと未来のために残しておきたいと思いました。未来の私がこれを読んだ時、呆れるかもしれない。それでも、未熟な人間が今回のことを通してどんなことを思ったのか、記しておこうと思います。


10月2日のジャニーズ事務所の会見を経て思ったこと

「加害周辺者」は、何をしても許されない?

この問題が大きく取り沙汰されるようになった当初から、ずっと気になっていたことです。
以前のnoteにも書いていますが、事務所所属者の皆さんは、「加害被疑者の傘下にいる所属者」であると同時に、「被害者もしくは被害周辺者」の立場にいる可能性が高く、本来性犯罪の場合には、細やかな配慮が必要となる立場のはずです。
しかし、そうした配慮は「芸能人だから」「加害被疑者の下にいる人間だったから」という理由から、ずっと無視され続けてきました。

今回の会見でも、一社一問のルールを設けたことについて、「加害側が決めたルールなんて守らなくて良い」という言説が飛び交っています。
また、パニック障害が起こることを考慮して欠席した前社長についても、厳しい言葉が飛んでいます。
私は、多くのマスコミが来て、各局で生中継されて、しかも高い確率でヒステリックな記者の方が来る。そんな状況が予想されるところで、「なるべく多くのマスコミ媒体の質問を受けたい」「でも生中継がなされる以上、会見を中断するような事態を起こしたくない」と考慮したものだと感じています。
私自身も精神科に通院して毎日薬を飲んでる身ですし、実は今年、忙しくて精神的に死にそうだった時期に、突然外出先で体調を崩して動けなくなり、救急車で運ばれた経験もしています。ですから、沢山の注目が集まる場でそうしたリスクを避けたいと考えることは、とても理解できます。生中継中に倒れれば、放送事故になるでしょうから、中継したメディア側にも批判の声が集まる可能性もありますので。

加害周辺者側には、そうした配慮も許されないのでしょうか?加害周辺者と言われたら、周りがやりたい放題にしていいのでしょうか?世の中で起きてる加害者家族へのいじめ等、こういう構造で起きてるんだなというのを、凄く感じました。
ちなみに、私は子どもの頃に、カツアゲなどをする近所のお姉さんがいて、その人の下のきょうだいとも付き合うなと家の人に言われたという友達が何人もいたし、私も避けていました。
でも、下のきょうだいの子は、悪いことなんて全然しなかったし、その家にはお母さんがいらっしゃらなかったので、その子が家のこともしていたんですよね。
それなのに、お姉さんのせいでその子も避けられるって、何て理不尽なことをしてしまったんだろうと、大人になった今、後悔しています。
「加害周辺者=加害者と同じことをする」という妙な連帯責任感、あれって何なのでしょうね?
「会社」「家族」の単位で全てを同一化することって、本当に正しい見方なのでしょうか?

これに関しては、ジャニーズファン側が、CM契約を切る際に厳しい言い方をした企業に対して「不買運動」をすることも、結局同様だと思っています。
もちろん、私もムッとしたし、言い方の酷さがどうなのと思いましたが、そこで代表だけでなく、その企業の全て、また、その関連企業・事業の全てを否定するというのは、違うのではないでしょうか。
ジャニーズ側にも色んな人がいて、被害に遭った方、加害の噂は聞いたことあっても自分には何もなくて本当だと思っていなかった方など、色んな方がいるように、企業側も同様ではないでしょうか。
もしかしたら、その企業に所属しながらジャニーズファンという方がいて、その方は板挟みで辛い思いをしてるかもしれない。

私は、今回のことで、「加害周辺者」側にも、そこを生活の拠点として真っ直ぐに働いている人たち、それを心の拠り所として支えにしている人たちがいるということを、実感しました。
それは、ジャニーズだけでなく、他も同じ。
辛い思いを経験したからこそ、そのことを忘れてはいけないし、他の企業に同じ思いをさせることを強いてはいけないと思っています。


関ジャニ∞とジャニーズWEST

私の大好きな2組が、グループ名を変更するということで、とても複雑な思いでいます。

関ジャニ∞は、その結成当初のことをよく覚えています。
関西Jr.の舞台「another」を苦労の末に成功させたことのご褒美のような感じで、ようやく関西ジャニーズJr.につくってもらったグループ。
「関ジャニ8」という名前で、「関ジャニって、関西Jr.の略称そのまま?」と思いながらも、彼らの喜びを感じて、嬉しかったのを覚えています。
関ジャニ8は、NEWSデビュー時に亮ちゃんと内くんがそちらのメンバーに入れられたものの、亮ちゃんの希望で「掛け持ち」という形で残留。
そのまま「関ジャニ∞」に名前を変えて、関西ローカルCDデビュー→全国デビューへと漕ぎ着けました。
NEWSのデビューでFOURTOPSが事実上解体状態となって落ち込んでいた私にとって、エイトの存在は希望の光で、だからこそCDデビューに漕ぎ着けた時は本当に嬉しくて、CDショップに意気揚々と買いに行ったのを覚えています。

エイトのメンバーが頑張ったご褒美として付けられた名称が変わること、被害者の方のことを考えれば当然だと思いますが、過程を知ってる人間としては、寂しいし、悔しいです。

ジャニーズWESTは、兄組がデビューを直談判し、「ジャニーズらしく見てもらえないかもしれないから、グループ名にジャニーズを入れてほしい」とお願いして付けてもらった名前です。
「自分たちから直談判してデビューさせてもらい、事務所主導ではないから、デビュー日に仕事がなかった」と自虐のように話していましたが、「自分たちで考えて自分たちで動く」ことをデビュー前からしてきた、彼ららしい歴史が詰まった名前だと思います。
関西Jr.時代、ジャニーさんが関西に来ることは少なかったと話していて、その分、ジャニーさんとの思い出が稀少で貴重なものになっているであろう彼ら。デビューしてすぐの取材を兼ねたハワイ旅にも同行してなかったそうですし、デビュー組の中でも、もしかしたらジャニーさんとの接触の機会が少なかった方かもしれません。

そんな彼らが改名しなくてはならない、ということが、とても悔しいです。

彼らが改名についてファンにメッセージを出す時、きっと前向きな言葉を並べるだろうなぁと思っていましたが、まさにその通りでした。
でも、いつもの「さんはいっ!」「ジャニーズWESTでーす!」から挨拶が始まらないことを、寂しく思いました。

WESTのメンバーは、しげは主演ドラマ撮影中、照史くんは出演ミュージカル開幕直前、流星くんに至っては主演ドラマと主演舞台の稽古同時進行、淳太くんは多数のレギュラーを持ち、他のメンバーも何か秘密のお仕事をしている可能性がありそう?
個人仕事をそれぞれ抱えながら、グループ名のこと、今後の活動や所属のこと、沢山話し合ってるということで、心身共に無理していないかも心配です。

でも逆に「ジャニーズ」という名前を取り払った時、もしかしたら、彼らは更に彼ららしく向上していくんじゃないかという気もしています。
この出来事が、良い雰囲気でグループを続けてきた彼らにとって、更に仕事しやすく、彼ららしく活動できる環境の改善へと繋がることを望んでいます。

【追記】
WESTの改名が発表されてから、初めてWESTのCDを予約したという声、WESTのファンクラブに入ったという声を度々聞くようになりました。

WESTの音楽が好きな私は、沢山の方がCDを手にとってくださることは、彼らの音楽の魅力を知ってもらえることに繋がるから、嬉しいことだと思っています。
特に、10月25日発売予定のトリプルAサイドシングルは、WESTの表現力の多様さを知るにはもってこいの作品ですし。
ファンクラブも、応援してくれる方が増えるのは、やはり心強いです。

でも、「ジャニーズWESTという名前がなくなるかもしれない」という段階になって動きがあることに、複雑な思いもあります。
名前が変わることに同情してくださってるのか、手元に「ジャニーズ」を残したいのかと。多分私が斜に構えすぎなのかな?

グループ名に加害被疑者名が入ってることで変えなくてはいけなくなった、という経緯が彼らの背中を押してる、という状況が、どこか素直に喜べずにいます。

彼らの音楽は、同情で聴いてもらったり買ってもらったりするような作品ではない、という、変なファンのプライドみたいなものが、素直に喜べない気持ちを生み出してる気がします。

私は、WESTの音楽パフォーマンスを見て、彼らを斗真さんと兼ねて推していこうと決めました。
同情ではなく、彼らのパフォーマンスが心を動かしてくれたから。

きっかけは同情でも何でもいいんだけど、彼ら自身の良さが、どうか伝わることを願います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?