夢が叶った日。

3月6日 国際フォーラム ホールAで、ニッポン放送の各ラジオ担当パーソナリティによる「お笑いラジオスターライブ」が開催された。
メンバーは、オードリー、ナイツ、アンガールズ、三四郎、ぺこぱの5組。
遡ること2年ほど前、ぺこぱのANNXが始まるより前に、ひそかに夢見ていたのがニッポン放送のラジオイベント(ラジオパーク日比谷)で、オードリーとぺこぱが同じ舞台に並んで話すのを見てみたい、というものだった。自分はオードリーがオールナイトニッポンRの単発をやった時からずっとオードリーのラジオが好きだったし、2019年のM-1を見て気になってから過去の有料ネット番組を遡って視聴し、ぺこぱのトークも好きになったからだ。ただ、その時はまだぺこぱのラジオは決まっておらず、もし他局で番組が始まったとしたらこの夢は永久に叶わない、というようなかなりふわっとしたものだった。
それが6日、国際フォーラムで叶った。形は違うけれど、叶ったのである。

結論から言うと、もう最高。夢のような時間だった。
全員好きなメンバーで、ネタも時間たっぷり!シャッフルトークもあり!合間合間の絡みもあり!
ネタは一番若手のぺこぱから始まって、三四郎、アンガールズ(唯一のコント)、オードリー、ナイツと会場のボルテージをどんどん上げていく。拍手笑いもあり、涙が出るほど笑ってしまった。
ぺこぱは「ファン対応」。所々挟まれるラジオあるあるネタ(芸能人って気づかれるか気づかれないかトークを一年続けているw)、シュウペイによる血文字等のサイコなアドリブ、それに対する松陰寺のポロッと漏れたようなツッコミはしっかりウケていたし、所々の悲痛さを感じるほど魂の叫びともいえるツッコミには拍手笑いも起きていた。
三四郎は喉を労りたい、から始まり言葉のイントネーションのみで区別できるか?というネタ。ぬるりと始まったネタだが繰り返されるやり取りは次第にヒートアップし、「キャイ〜ン前」というパワーワードとその前フリである「頑固一徹…!」は、もうひっくり返るくらい笑ってしまった。
アンガールズの水族館コント、表情や動きの面白さがすごくて、無言の顔にズームするだけで笑いが起こった。気づくとその強いワールドに引き込まれている。
そしてオードリーの春日パチンコ、物凄かった。どんどん繰り広げられるリーチの動きやアドリブの応酬が本当に面白くて爆笑の渦が巻き起こり、会場が揺れるのを感じた。乳を出したり座り込んだり踊り出したり、オードリーの漫才はどんどん自由度を増していくように思う。
最後はナイツ、いわゆるヤホー漫才から派生して時事ネタ下ネタ芸能ネタを織り交ぜ、どんどん攻めていく内容で会場の熱気は最高潮に。「可哀想だろ!」とポッドキャストをやっているのに出演していなかったトム・ブラウンのネタのくだりを入れた所も客席が湧き上がったのを感じた。
正確な時間は測れていないのだがここまで長い時間をネタに使わせてもらうことがレアでとても嬉しい。それぞれのコンビの持ち味がしっかり出ていたし、全組しっかりウケていた。
シャッフルトークもランダムに選ばれた4人から始まり、3人、2人、そして最後は1人とトークの人数が減っていくシステムで、待機するメンバーのやり取りも含めておおいに盛り上がった。
最初の4人は塙さんと小宮さん、そして組み合わせを避けたかった(笑)という、若林さん山根さんが同じ組に。小宮さんの結婚の話で盛り上がり、滞りなく終了。そして土屋さん、春日さん、松陰寺さんの組み合わせのトークのふわふわ感(笑)。相田さんシュウペイさんのまったりトーク。(松井さん結婚の時の話や笑っていいとも!の話も聞けて良かった)
最後に残った田中さんの1人回しと1人喋りはさすがの風格!!まるで演説やコントを見ているような熱気、迫力と面白さ!「オードリーの代打で出たのにまだ若林からお礼がない!」「リトルトゥースどもからの容赦ないメール、なんだポコ○ンししおどしって!」など、オチのセミの鳴き声に至るまですべてが圧巻だった。シャッフルトーク中、一番爆笑を攫っていたのでは。

エンディングもいい雰囲気で、若林さん田中さんのプロレスもあり、次もあるだろうという期待感や次の展望がそれぞれの出演者から出ていた。その通り、ぜひ!今年の冬や来年春にまたやって欲しいとと思う!
終始笑いっぱなしの最高なライブだった。

関係ない所で。
今回初めてクロークの電子チケットを利用したのだが、会場で機械をかざすとスタンプみたいになってハイテクさに度肝を抜かれた。
さすがのニッポン放送、さすがの国際フォーラムという感じで、最新の機材や優秀なスタッフの存在を実感し「すげぇなあ…」と呟きました。